平山夢明の小説は読むのが辛くなるほどグロテスクなのに、どこかページを繰る手が止まらなくなってしまう魅力があります。今回はそんな彼の魅力が伝わる作品をランキング形式でご紹介します!

平山夢明『他人事』はホラーの極みの短編集。常人が頭の中で想像してしまった、ひどい話を文字にしたうえに書籍化してしまった、そんな雰囲気です。
「たったひとくちで...」は、テレビで活躍するタレント料理人の娘が誘拐され、誘拐犯が作ったシチューを食べたら娘は解放する、という物語。そのシチューで煮込まれていたものはいったい?それを一口食べただけで見破った料理人とは?
「定年忌」は定年のセレモニーを終えた途端、会社や社会、あるいは家族からののセーフティーネットから放り出される物語です。放りだされるというのは無視される、相手にされなくなるという生易しいレベルではありません。国家の法律からも生きる価値なしと定められた上に、誰彼となく、これまでの恨みつらみをまとめて報復されるというものです。実際、とてもその後生きていけるとは思えません。
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 2010-08-20
会社現役時代に犯した数々のハラスメント、あるいは勘違いかもしれないが立場上疑われてしまうような数々の行動。そういった事項が本人たちの恨み、つらみにつながったら嫌だなという思いは、たいていは一時の妄想や想像で終わりますが、その妄想や想像を極めて具体的な記述で鮮やかに物語にしてしまうのが平山夢明なのです。
凄惨な表現は気持ちの良いものではありませんが、恐ろしいもの見たさからか、読み込んでしまいます。
具体的で詳細に記述されているホラー表現に戸惑いながらも、新たなストーリー展開を見せる平山夢明から目が離せません。
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 2009-01-08
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 2010-02-09
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 2014-10-25
- 著者
- 平山 夢明
- 出版日
- 2012-10-05
いかがでしたか?最近刺激が足りない、変わった物語が読みたい、そう感じている人にぜひおすすめしたい作家が平山夢明です。常人では思いつかないような奇抜な設定、世界観、そしてそれを構築する文章力は彼ならではのもの。気味が悪い、グロテスク、とよく評されますが、ファンが多いのも事実。平山夢明の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょう。