タイムスリップは人類生誕して以来の夢。現実ではまだ空想の域を抜けていませんが、フィクションではそれが叶います。そんな夢が膨らむ時間の旅を楽しむことができるラノベをランキング形式で紹介します。

- 著者
- 椹野 道流
- 出版日
- 2015-01-20
- 著者
- 入間 人間
- 出版日
- 2012-01-25
本作は、「もっと学園生活を豊かにする善男善女の会」(通称「も女会」)で巻き起こるドタバタを描くSFラブコメディです。
主人公は、花輪廻(めぐる)という美少年で、男子だけれど長髪をポニーテールにし、女子しかいない「も女会」に所属している一風変わった人物です。
その他、「も女会」の面々も個性豊かな人物ばかりで、彼らの日常を軸に物語は展開していきます。
- 著者
- 海冬 レイジ
- 出版日
- 2012-03-30
序盤では、「も女会」をメインとした日常生活が描かれますが、中盤に差し掛かる頃に、主人公のはずの廻が、「も女会」のメンバーである化学実験大好き少女の手によって死んでしまう! という急展開を迎えます。
しかも、廻がたどり着いたのは死後の世界ではなく、「アッパーグラス」と呼ばれる四次元空間なのでした。
四次元空間のため、時間後逆行することも可能なことを知った廻は、過去にさかのぼって試行錯誤しながら過去を変えるために奔走し始めます。
ラブコメディだけじゃなく、ダークな要素もプラスした、いい意味で「裏切り」の物語です。終盤へ向けてのどんでん返しに目を見張る展開が待っていますよ。
- 著者
- 小木 君人
- 出版日
- 2009-06-18
篠原智とヒロインの森山燐は、「Animato animato」というバンドを通して出会います。6月の土手で、「Animato animato」の曲を智はギターで、燐は歌として口ずさんでいたことから出会ったふたり。以降、お互いに想い合うようになりますが、燐にはある重大な秘密がありました。彼女は生まれつき、不治の病を患っていたのです。
- 著者
- 赤城 大空
- 出版日
- 2015-01-20
しかし智は、そんな燐をどうしようもなく好きになってしまいます。最後の文化祭で最高の時間を過ごしたふたりでしたが、とうとう燐は最後の時を迎えるのです。この時、智は決して伝えてはいけないと思っていたのに、燐に「好きだ」と伝えてしまいます。結果、動揺した燐は智にたった一言「ごめんなさい」と書いた紙を残し、智の前からいなくなってしまうのです。
後悔に苛まされる智でしたが、ある日突然、タイムリープができるようになります。そして時間を遡った智が出会ったのは、もう一度会いたいと願い続けた燐でした。
タイムリープというSF的要素はありますが、物語のメインは智と燐の切なさに満ちた青春ストーリーです。この物語の新しいところは、タイムリープという知名度の高い要素を用いながらも、主人公がそのチートな力を利用しないところ。
主人公の智がタイムリープをして願ったことがあります。
「彼女の短い一生が、ずっと笑顔でありますように」(『二度めの夏、二度と会えない君』より引用)
そのためにも、決して自分の気持ちは決めないと決めます。燐もまた、自分の命が短いことを知っているために、智に気持ちを伝えないでいるのです。
ふたりがお互いを思う、あまりにすれ違い切ない思いを抱え込む様子と、エネルギッシュなのにどこか儚い夏の雰囲気をバッグに繰り広げられていくストーリー。まさに夏の良さが際立った陽炎のような物語です。短い時間の中で少年と少女が精いっぱいに生きる姿に感動を覚えること間違いなしでしょう。
- 著者
- 河野 裕
- 出版日
- 2009-05-30
この作品の舞台は近未来の、異世界から侵略を受けている地球になります。主人公、キリヤ・ケイジは異世界人が地球に送り込んで来た惑星環境改造用の生物「ギタイ」と戦うために統合防疫軍に初年兵として入隊した青年です。
彼は初出撃で絶望的な戦場に送り込まれてしまい、リタ・ヴラタスキという圧倒的な戦力を持つ少女の援護を受けても、瀕死の重傷を負い「サーバ・アルファ」と呼ばれるギタイと相打ちとなって死亡してしまいます。
- 著者
- 桜坂 洋
- 出版日
- 2004-12-18
しかし、彼はなぜか意識を取り戻し、確認すると出撃前日の朝に時間がまき戻ってしまっていました。記憶だけが蓄積されるという状況を利用し、能力を伸ばしていくキリヤ、そしてなぜか彼を狙っていくかのように行動を変化させるギタイたち。そんな日々の最中、キリヤは再びリタと出会い、彼女にループをしていることを見抜かれ、このループから脱出する方法を提案されます。
何度もギタイにやられる一日を経験し、しかしそれを経験として生かしていく凡人兵士の戦いを描いた作品です。この何度もやられるというのは言葉にするのは簡単ですが、実際には100回、200回とひたすらに痛みを伴いながら繰り返すのです。
自分が死ぬ衝撃を感じながら同じ1日を繰り返していく、誰にも伝えられないそんな主人公の苦悩が描かれており、だからこそ同じ苦しみを得ているリタという存在がかけがえのないものとなっていくのがよくわかります。その二人が一体どうなってしまうのか、ループもので生じる痛みと苦しみをしっかりと書ききった作品です。
二編とエピローグの三編からなる「少し不思議な」日常系ストーリーを謳う作品です。
自分以外の人間が「ロボット」に見えてしまうという眼を持った少女毬井ゆかりを軸に、彼女の親友である波濤学の視点で語られます。前半部分はそんな彼ら二人の奇妙な日常を、後半部分は
物語を大きく動かし、天才育成組織ジョウントにゆかりが引き取られ、彼女が死んでしまうのを防ぐために行動する物語です。
- 著者
- うえお 久光
- 出版日
- 2009-07-10
死んでしまう未来にある少女を、彼女によって左腕に携帯電話を埋め込まれた少年がループ、正確には平行世界の情報を集め救おうとする物語というとループものにはありがちの流れですが、この作品は根底にあるテーマ性が非常に美しくできています。
平行世界へと確信をし続ける主人公であり視点人物である学ですが、彼の行動はどうにもうまくいかないのです。なぜならば、そこには救われる側の意志が介在していないから、この物語はループもので置き去りにされがちな、救われる側の視点が盛り込まれています。
様々なループ作品が生まれてきたからこそ、そうではない形としてこの作品は出来上がっているとも言えるでしょう。ループものをジャンルとして捉えるためにも、一度目を通したい作品です。
- 著者
- 高畑 京一郎
- 出版日