『聖の青春』『3月のライオン』と将棋を題材にした作品に傑作がいくつもありますが、ライトノベルの世界でも、傑作将棋物語が誕生しているのです。今回は2018年1月にアニメ化も決定した傑作将棋ラノベ『りゅうおうのおしごと!』をご紹介。少々ネタバレをしているのでご注意ください。 また、本作の漫画版はスマホアプリで無料で読むこともできるので、そちらもどうぞ!

ちなみに漫画作品はスマホアプリで無料で読むことができます!
- 著者
- ["白鳥 士郎", "こげたおこげ"]
- 出版日
- 2016-01-13
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2015-09-12
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2016-01-14
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2016-05-13
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2016-09-14
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2017-02-14
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2017-07-14
「清滝一門祝賀会」が開催。八一も銀子も絶好調の一門の祝賀会に集まった後援者たちは、八一を持ち上げます。後援者に調子を合わせて、来年くらいには師匠と公式戦で戦いたいと話す八一の言葉を聞いて、師匠清滝鋼介はブチ切れます。
「思い上がるのも大概にせぇッ!!」
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2018-01-13
前巻から約半年を経て出版された7巻は、冒頭から面白いです!
『りゅうおうのおしごと!』の魅力のひとつ「笑い」は本作でも健在。冒頭数十ページでもう面白いです。そのまま「笑い」に徹するだけでも面白いはずですが、開始50ページで師匠がブチ切れ、一気にシリアスな展開に。
不安な気持ちにさせられますが、ここまでシリーズを読んできた方であれば、どれほどシリアスな展開になっても最後にまとめてくれるという作品への信頼があるでしょう。今巻でもその信頼は裏切られません。
7巻の主役は師匠清滝鋼介。棋力が衰え、最新の将棋ソフトにもついていけず、引退も考え始めています。
この巻では、そんな清滝師匠の「老い」が描かれるのです。
棋士に限らず、すべての人に関係のある「老い」。人は必ず老います。そして、本作は「人はどう老いるべきか」という難問に対するひとつの回答を示してくれます。
映画で言えば、クリント・イーストウッド監督の名作『グラン・トリノ』や2017年に大ヒットした『LOGAN』など「老い」をテーマにした傑作はいくつかありますが、ライトノベルにおいて「老い」をテーマに成功した作品はそうないのではないでしょうか。
『りゅうおうのおしごと!』は7巻で、ライトノベルの新境地を切り開きました。
順位戦が終了し、プロ棋界はいったん休みとなります。八一はあいと一緒に京都に行くのですが、それは単なる旅行ではなく、女流六代タイトルである『山城桜花戦』の試合を見に行くという目的でした。
「殺してでも奪い取る」
挑戦者の月夜見坂燎、タイトル保持者の供御飯万智、親友であるふたりが妙技を魅せます!
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2018-03-14
将棋にまつわる物語はある程度の数が見受けられますが、なかなか女流棋士についてここまで丁寧に描いた作品はないのではないでしょうか。
女流棋士といえば、現実では男性棋士との圧倒的な実力差や、年収の少なさなど、その境遇の不遇さが取りざたされることが多いですが、本作もそんな過酷な境遇をリアルに描いています。
燎も万智も女流棋士界では圧倒的な実力を伴う人物ですが、それは女性だけの世界でのこと。ふたりともこの境遇や自分の才能に劣等感を持っていました。
そしてそんな思いが、ふたりの戦いの熱を上げていきます。
燎は自分に才能がないという思いを抱きながらも、必死にあがき続け、自分の得意な戦法として穴熊を極めました。しかし徐々にそれが武器ではなく重荷になってきてしまいます。
そんな時、彼女は親友であり、尊敬する万智の得意とする戦法を新たな強みとすることにしたのでした。
そして自分と同じ戦法で戦ってくる燎に対し、万智は逆に穴熊で応戦するのです。
言葉ではなく盤上で語るふたりの様子は、激アツ。そして白熱の勝負は、不意のアクシデントによって目隠し対決となり、そこからさらにスピードアップしていきます。
女流棋士というものをリアルに、それでいて熱く描き切った8巻。将棋というものを描くにあたり、様々な人物、境遇から多角的に迫っていこうという気概が感じられます。
- 著者
- ["白鳥 士郎", "こげたおこげ"]
- 出版日
- 2016-01-13