素敵なエッセイのススメ。恋、仕事、家族。いくつになっても人には悩みは尽きないものです。そんな時、こんなエッセイはいかがですか?まるで親友のように貴方に語りかけてくれる素敵な一冊が見つかるはずです。

彼女の人柄を知るエピソードが、「下の名前で名乗れない」というもの。第一章の「かなこです」という文章です。自分の下の名前を名乗るのが、どうも気恥ずかしく、ついつい照れてしまって「西です」と名乗ってしまうというのです。なんて繊細で奥ゆかしい人なのでしょうか。西加奈子の小説から読むもよし、先にこのエッセイを読んで人となりを知ってから他作品を楽しむもよし。おすすめですよ!
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2015-09-11
エッセイ『しをんのしおり』では、京都の町中を歩きながら、または、友人との会話から、様々なオモシロ話が派生していくのです。高倉健さんについて、漫画について、戦隊ものについて、道すがら目にはいった厨房のシェフたちを元にBL物語を創作してしまうなど、どの文章にもアイデア満載で読むものを一向に飽きさせません。このエッセイを読んだら、他の三浦しをん作品もきっと読みたくなることでしょう。
- 著者
- 三浦 しをん
- 出版日
- 2005-10-28
「見た目を変えるのは簡単」というエッセイの中ではこう語っています。「知性の素晴らしさ、心の温かさを知っていると、その情報が目に及んで、相手をキラキラにして見せてくれる。」これが美人になる、見た目をよくする秘策だというのです。
- 著者
- 山崎 ナオコーラ
- 出版日
- 2010-08-04
繊細さと併せ持った強さ。とてもロマンチストで繊細な、少女のような魂を持った彼女。童話作家としての一面もあるからでしょうか、エッセイの文章の一言、一言がとても詩的で透明感に満ちているのです。「雨」という犬についての文章は、それ自体が絵本の一冊にでもなりそうなほどの美しさです。純粋さを忘れないで大人になるのはとても難しい。しかしその繊細さゆえに傷つくこともまた多い。江國香織のエッセイは、そんな純粋な気持ちを思い出させてくれます。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
「かつて私に夜はなかった」冒頭で角田光代はそう語り始めます。子供の頃には夜を所有していなかった。しかし大人になってからは夜を持っている。幾千の夜、昨日の月、彼女は様々な国の夜を経験し、大人になってしか味わえない世界の裏側を発見していく。異国の地での心細さを感じて、ひとりぼっちであることを感じるために、また彼女は旅に出るというのです。知らない場所に、旅しているような、そんな気持ちになれるおすすめのエッセイですよ。
- 著者
- 角田 光代
- 出版日
- 2015-01-24
2008年に出版された『大人になるヒント』。これから世界と出会ってゆく10代に向けた、生き方を考えるヒント集です。
『大人になるヒント』では大学の文学部で教鞭をとる中沢けいが、自身のゼミ生たちに中学時代を振り返ってもらい、そこで出た意見にコメントをしていく部分があり、学生たちの大人ぶらず素直に表現された感覚や感情とそれへのコメントは、自分が著者と対話しているような気持ちになることが出来ます。
- 著者
- 中沢 けい
- 出版日
10代におとずれる、自分と友達、そして大人とは何かと言う問いと葛藤。これらについて一人きりで考えていると行き詰ってしまうことがあります。
そんなときに突破口を示し、ときに別の視点から考えるヒントを出すのがこの『大人になるヒント』です。
また、そもそも考えることすらしないまま大人になってしまう「魂」や「名誉」といったテーマにも触れられ、自分や周りの世界を考えることで再構築する本となっています。
モヤモヤする気持ちや、激しいけれど言語化できない感情。この本では、そういったものを自分のものとして糧とするには、言葉の訓練が必要だとあります。言葉にすることではっきりさせることができ、次へ進むことが出来るのでしょう。
その作業は孤独で、ときに見過ごされがちですが、自分として、大人として生きてゆくために必要なのだと優しく語りかけてきます。10代に読めば大人である先生からのヒントを、大人になってから読めば癒しと肩の力を抜く方法を得ることができる一冊です。
10代だった中沢けいが60代となってゆく途中でうまれてきた作品は、それぞれ作風が異なります。しかし強さを感じる作品ばかりです。著者が自分と同じ年齢であったときに出された作品を読んで自分の感覚と比較するのも楽しいかもしれません。
女性作家のエッセイが手元にあると、なんだか気の合う親友と一緒にいるような心強い気持ちにさせてくれます。日常の悩みを共有してくれる一冊、悩みを忘れさせてくれる一冊、様々なエッセイを、贅沢なスイーツを少しずつ味わうみたいに、あなたの側においてみませんか?