ファンタジーと聞いて何を思い浮かべるでしょう。剣と魔法の世界だったり、妖精と悪魔の世界だったり、現実にはあり得ない夢物語だと思っていませんか。ファンタジーはもっと身近にも存在するんですよ。そんな現代のファンタジーをご紹介します。

ファンタジー小説なのに、ファンタジー感が薄いと思っていませんか?本格的なファンタジー世界はこのあとに待ち構えているのです。幻界をたびすることで亘は、 友情・愛情・自分の信じられるもの・信じられないものなど、 自分の様々な感情に目覚めてきます。そして、これらに目覚めることにより、自分が大人の階段を上っている自覚が芽生えてくるのです。
- 著者
- 宮部 みゆき
- 出版日
- 2006-05-23
初作の『月の影 影の海』の主人公である陽子は、四作目の『風の万里 黎明の空』でも主人公になっていて、もちろん裏でそのストーリーは繋がっているので、そこに陽子の成長の過程を伺うことができるのです。
- 著者
- 小野 不由美
- 出版日
- 2012-06-27
「人は自分でも気づかないところで、だれかを救ったり苦しめたりしている。 この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷っている。」(『カラフル』より引用)
- 著者
- 森 絵都
- 出版日
- 2007-09-04
ただ、扱っているテーマが重めのものが多く、読んだ後に妙に納得してしまう作品が少なくありません。世界の破滅を扱った『草取り』での「あのね、大変なことというのは目の前で、当たり前に起こっているものなんだよ。さあ大変なんて形では訪れてくれないよ。目の前で少しずつ少しずつあたしたちをごまかしながら切り崩してくんだよ。」(『草取り』より引用)という台詞は、普段の何気ない生活の中にも、おおいに言える真理だったりして、
- 著者
- 恩田 陸
- 出版日
雑誌の編集を生業とする青年「あおの」が取材で訪れたのは、どんな難病も治ると言われているキシダ治療院。ストレス性の病を抱えていた「あおの」は自らの療養も兼ねて、気さくな医師と診療所に居候している女性「つきの」と共同生活を送ることになります。
現代的な導入ですが、スピリチュアルファンタジーと銘打たれた本作。精神の病を持つ「あおの」の前に現れる河童や、邪気を払うことで病を治す医師など現代の民話のような要素が多く登場します。
- 著者
- 椰月 美智子
- 出版日
- 2014-03-07
自分の気持ちを押し殺してきた「あおの」と、心のままに振る舞って生きてきた「つきの」。そんな二人の対比が非常に印象的です。淡々と静かに流れていく日々の中で心を開いていく「あおの」の姿には心を揺さぶられる読者も多いのではないでしょうか。
また衝撃的なラストの展開は是非ご自分の手でページを捲り、読者それぞれの感性で受け取っていただきたい、そう思える作品です。お手元にハンカチをご用意してお読みください。
長編シリーズの第1巻。題名の通り、人魚の小此木くんが登場します。他にも「うじゃ」という謎の生き物が出てくるなど、現実味はありませんがなぜかさらりと読めてしまう、ファンタジーな世界観を存分に楽しめる作品です。
- 著者
- 柴村 仁
- 出版日
- 2012-12-25
主人公は海辺に佇む城兼高校に通う一年生、荻山奈津。「ナツ」と呼ばれる彼女はある日、席替えで人魚の小此木くんと隣の席になります。
ナツは写真部員ですが、かつてはれっきとした水泳選手でした。なぜ彼女が水泳を諦めなければならなくなったのかが、静かな展開と共に明らかになっていきます。いつも自由奔放に見える彼女が密かに抱えている闇も同時に見えてきます。そんな中読者の心の救いになるのが、ファンタジー要素たっぷりの人物(?)描写。人魚の小此木くんを筆頭に、餅のような変な生き物の「うじゃ」、変人で生物学マニアの飯塚エリオット諒など、強烈かつ微笑ましいキャラクターが脇を固めます。
また城兼町の海岸には人よりも大きいサイズのアザラシの群がいたりと変わった設定が。柴村ワールドにファンタジー要素をちょっとスパイシーに効かせた、展開を楽しめる作品です。
高校に通わなくなって数か月。大学教授をしている父がイギリスに1年間行くことになったため、16歳の木守比奈子は、月島にある古本屋「緑金書房」に居候をすることになります。母の親戚だという金子緑朗が営むその古本屋は、どこか秘密めいていて、ひとりになると不思議な気配や視線を感じるようになるのでした。
どこで寝ているのかよくわからない緑朗や、同居しているはずなのに姿を見せない大叔母など、8つの秘密を前に、比奈子に事件が襲い掛かります。
- 著者
- 篠田 真由美
- 出版日
- 2012-06-07
「あちら」と「こちら」の世界を行き来するひとたち。「あちら」と「こちら」の世界をつなぐ古本屋「緑金書房」。ファンタジーな世界観と古本屋独特のノスタルジックな雰囲気が見事にマッチしています。
古本屋と本が好きな方に、ぜひおすすめしたいファンタジー作品です。あなたは「あちら」の世界に行けるでしょうか。
作者のジョナサン・キャロルの名を一気に知らしめた長編デビュー作です。
- 著者
- ジョナサン・キャロル
- 出版日
「ファンタジー」とはどんなものか、お分かりいただけたでしょうか。ファンタジーに苦手意識をもつ方も、こんなに色んなファンタジーがあるのですから、自分に合ったファンタジー作品が、きっと見つかるはずです。ぜひ手にとってみてください。