平安時代は鎌倉幕府が誕生するまで300年以上続き、天皇・皇族・貴族らを中心とした時代でした。平仮名、片仮名が発明されたために、枕草子や源氏物語など多くの日記や読み物が誕生しています。そんな平安時代が舞台のおすすめ歴史小説をどうぞ。

冲方丁が記すこの作品には、平安時代の宮中のしきたりや人々の様子、この時代に起こった出来事などが細かく表現されています。豪華絢爛な服装、優雅な歌の取り交わしなど雅で華やかな世界の描写は、読者をも風流な空間へと誘ってくれるようです。
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 2016-07-23
元気いっぱい、明るくておてんばな瑠璃姫が物語を引っ張っていきます。初版は1984年にコバルト文庫から発行された全10巻のシリーズ。当時の中高生に大人気の本でしたが、その面白さは何年たっても色褪せません。平安を舞台に繰り広げられるラブコメディは、年齢を問わず楽しめる物語となっています。高彬派か鷹男派か、はたまた初恋の吉野君派か。女性の間ではそんな話もできそうです。
- 著者
- 氷室 冴子
- 出版日
三部作の最後ですが、単体でも問題なく読める話です。しかし前二作を読んでいることで知識が深まり、さらに読み込める場面もありますので、読んでいて損はありません。文体がきれいで、目の前に情景が浮かぶような表現が多く、物語の世界へあっという間に引き込まれてしまいます。児童書という分類ながら大人が読んでも奥が深い話で勉強になることでしょう。
- 著者
- 荻原 規子
- 出版日
- 2010-08-06
司馬遼太郎の義経は、戦さだけは天才、女好き、能天気、政治能力ゼロと散々な書かれ方をしています。「義経は、一種の痴呆であったであろう」(『義経』より引用)というような政治的痴呆という言葉がたびたび登場し、義経をヒーローのように思っている人にとっては、驚きの人物像かもしれません。しかしその無能ぶりも愛すべき人柄として感じられ、実際の義経はこういう人物であったのだろうと納得してしまうのです。
- 著者
- 司馬 遼太郎
- 出版日
- 2004-02-10
物の怪たちにも心があること、それがこの本の一番の魅力となっています。人間を襲いたくて襲っているわけではない、人間界にとどまりたくてとどまっているわけではない。そんな気持ちが素直に伝わってきて、怖いだけではない愛嬌もある妖怪たちに妙に愛着がわいてしまうのです。
- 著者
- 夢枕 獏
- 出版日
完全創作の話から史実を基にした小説まで集めてみました。読みやすい話が多いと思いますので、ぜひ手に取って平安の世に思いを巡らせてください。きらびやかで不思議な時代。きっと楽しめるはずです。