5位:意識のある戦艦と共に戦う頭脳戦ラノベ!『ポケット戦艦マイティローザ』
- 著者
- 銅大(あかがね・だい)
- 出版日
- 2013-09-09
宇宙戦艦ものであり、激しいバトルが繰り広げれられる物語でありながら、その主体は思考と思考のぶつかり合う頭脳戦です。
宇宙艦隊による武力で物事を進める提督派、それに反抗する諸勢力が入り乱れての内戦状態にある銀河帝国。その戦火を逃れた者たちが、ローザ皇女を中心に据え、皇女派リーン星系に正統銀河帝国政府を作り、その政府が建造したのが新型宇宙戦艦・ポケット戦艦マイティローザ。マイティローザと提督派との戦いをスペースオペラとして描き出します。
戦艦であるマイティローザを動かすのは頭脳体ローザであり、戦艦自体に女性の人格が宿っているというわけです。そんな少女型頭脳体と新米戦術士官がコンビを組み、強敵の敵戦艦に挑みます。火力が物を言う戦艦同士の戦いは、計算に計算を重ねて繰り広げられる頭脳戦。
戦艦に搭載されたAIの分身である萌えキャラが新米軍人と同乗し、知恵を使い、思考を読み合う理詰めの戦闘がこの作品の見所です。ただただ頭を使い、戦って戦って戦うラノベだと理解していただければいいと思います。
宇宙戦艦にはそれぞれ個性があり、それをうまく活用したり、弱点として突かれたりと、戦争はただ戦うだけじゃなく戦略的撤退や戦闘回避などありとあらゆる策を用いることなのだと教えてくれますよ。
実はこの作品TRPGである『スターレジェンド』というゲームのスピンオフ小説なんです。本書を読んで面白いと感じたのならゲームも買ってみるのもいいかもしれません。
本の最後には、物語上の戦闘図解が掲載されており、戦闘情景などをいまいち理解できない人にはおすすめ。でもネタバレが嫌なら読み終わってからにしましょう。
可愛らしいイラストが表紙になっているため、ジャケ買いしてみるのもいいかも。続編が待ち遠しい作品です。
4位:読書家におすすめ!読書狂軍師による戦術が光る頭脳戦ラノベ『覇剣の皇姫アルティーナ』
- 著者
- むらさき ゆきや
- 出版日
- 2012-10-29
軍人なのにも関わらず剣も弓も苦手な読書狂な主人公・レジスは敗戦の責任をとらされて辺境に左遷されてしまいます。しかしそこで運命を変える少女との出会いを果たす、という物語です。
少女は赤い髪と紅い瞳を持ち、覇者の大剣を有する皇姫アルティーナ。辺境軍の司令官という不遇な任務を強いられていた彼女は、ある壮大な願望を抱いていました。レジスは自分を信じるという彼女とともに困難な戦況に立ち向かっていくことになります。無理難題な命令にもその知識と知恵を駆使し、戦っていくというのがこの作品の特徴です。
軍人としてはあまり才能がなく本ばかり読んでいたレジスは知識が豊富であったため、アルティーナのもとでは軍師として頭脳戦を繰り広げることになります。頭脳戦や軍団の指揮で力を発揮するレジスは様々な不利な戦況を覆し打破していきます。
しかし頭脳戦だけでなく、大剣を振り回すアルティーナたちの戦闘も見所の1つ。美しい女性が戦場で舞う姿には惚れ惚れしますね。
頭脳戦ストーリーによくある主人公最強感を味わいたい方にはおすすめです。1巻完結でなく複数巻続いているので1巻読んで面白かったら続きを読むことを勧めます。頭脳戦が魅力でありながら王道を行くライトノベルで、漫画を読むように楽しめると思いますよ。
この本から読み始めて読書家への一歩を踏み出せば、レジスのような読書狂になり頭脳戦ができるようになるかもしれません。
3位:おすすめ軍師ものラノベ!『アウトニア王国奮戦記 でたまか』
アウトニア王国奮戦記 でたまか―問答無用篇 (角川スニーカー文庫)
2001年03月29日
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鷹見 一幸
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角川書店
『でたまか』は、『時空のクロス・ロード』でも知られる鷹見一幸のラノベのシリーズ。イラストは、スーパーロボット大戦シリーズのイラストレーター・Chiyokoが描いています。
「アウトニア王国奮闘記」シリーズ全3巻、「アウトニア王国再興録」シリーズ全5巻「アウトニア王国人類戦記録」シリーズ全5巻、「アウトニア王国拾遺録」シリーズ全3巻と本編13巻で短編集3巻の合計16巻刊行。強敵相手に、頭脳戦を繰り広げるスペースオペラです。
帝国のビンボー貴族マイド・ガーナッシュ。優秀な成績を収め士官学校を卒業した彼は、なぜか宇宙の果ての果ての果て、惑星国家アウトニアに配属されてしまいます。そんな彼は最弱艦隊を指揮しなければならないことに。
「アウトニア王国奮闘記」では、宗教国・ローデスによるアウトニアへの策略を阻止することが目的。戦争自体の経験がない新米がどうローデスを攻略するかが焦点です。
「アウトニア王国再興録」では、なんと主人公であるマイドが重要犯罪人として帝国に追われるという事態に。そこから滅んでしまったアウトニアを再興せんとする物語が紡がれていきます。
「アウトニア王国人類戦記録」は、初めて人類が異種知的生命体に遭遇し、一報的な攻撃を開始するエイリアンにどのような立ち向かえばよいかという物語。人類の総力を尽くした最終決戦を、犠牲を払いながら知力で切り抜けていきます。
「アウトニア王国拾遺録」は短編集で、メインのストーリーからは離れた物語が展開されます。番外編だと思って読んでみてください。
シリーズそれぞれの中での頭脳戦のみならず、物語にテーマがあったりして考えさせられる展開も見所の1つ。そして主人公とヒロインがどんな恋愛を育んでいくのかといったラブコメ要素もあります。
最初は一地方星系の話でスペースオペラであるのにも関わらず全体的にほのぼのとした語り口で物語が進んでいきます。しかし巻を進むに連れて文章自体固くなり、テーマもより重いものとなっていくのです。
続編を予定して製作されたラノベであり、第1巻は導入編の物語なので1巻だけでも読んでみるといいでしょう。