凄惨な事件を題材としたサスペンスを得意とする前川裕。そのクオリティの高さから、2016年にはデビュー作『クリーピー』が映画化されました。今回は前川裕のおすすめ小説を5作紹介します。

本作の魅力は、隣人をテーマとしたことです。意外と知らない、身近な人の奇妙な行動への恐怖や不安が上手に描かれており、ホラーのような雰囲気を持っています。それとサスペンス性が交じり合い、怖さが際立った前川裕の作品になっています。
- 著者
- 前川 裕
- 出版日
- 2014-03-12
本作の魅力は、謎めいた被害者の行動です。石川県で絞殺された女性は、東大卒という知性の高さを持ち、統合失調症に悩み、隠し切れない狂気を孕む佇まいをしています。彼女の生前の破天荒な行動が事件のカギとなります。
- 著者
- 前川 裕
- 出版日
- 2015-07-31
前川裕の今作は、フリージャーナリストの田島の視点で物語が展開されます。訪問販売の押し売りや、餓死事件といった新聞でよく見る事件を題材としていて、リアリティの強い物語です。一見関係のないように見える事件のつながりが徐々に現れてくる構成は、伏線の張り方も含めて、技術の高さが感じられます。
- 著者
- 前川 裕
- 出版日
- 2015-07-09
前川裕による『死屍累々の夜』は2015年に刊行。東大卒ながら、売春宿の経営を行い、目的のためなら殺人も厭わない木裏というカリスマ的存在のルーツを探っていきます。その中で描かれる、木裏を盲信する人々の心の弱さや愛、切なさといったものがひしひしと伝わってきます。
- 著者
- 前川 裕
- 出版日
- 2015-05-20
『酷: ハーシュ』は2014年に発表された前川裕の作品です。手斧を使った殺人という凄惨なシーンが特に多い作品で、スプラッターの要素が強くなっています。伏線の配置と回収がしっかりしており、物語の質を高めています。また、他作品よりもだいぶペダンチックな文章が減って、テンポが良く読みやすいです。
- 著者
- 前川 裕
- 出版日
- 2014-02-21
以上、前川裕のおすすめ小説を5点紹介しました。刺激の強さを求めるなら、凄惨な事件を扱うことが多い前川裕はオススメです。ぜひリアリティの強い凄惨な事件を楽しんでください。