寺山修司といえば、昭和を背景に駆け抜けた歌人・劇作家です。「昭和の啄木」に代表されるような様々な異名を持っており、様々な作品を発表しました。歌人・劇作家とはいうものの、小説家・映画監督・写真家など、様々な分野に造詣が深かったのも特徴です。

『書を捨てよ、町へ出よう』というタイトルは、当時の社会からするととても挑発的なタイトルだといえます。「書」とはすなわち勉強や義務の体現であり、それを捨てて「町」へ出るというのは、遊びに行く、とほぼ同義です。内容も、『不良人間入門』『行き当たりばったりで跳べ』など、刺激的なタイトルが並んでいます。人々に、社会が悪としている、「非協調」、他人を思いやらない道があるということもある、ということを示しているのです。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
- 2004-06-25
『われに五月を』は、若い人ならば今過ごしている自分と重ね合わせ、そうでなければ、自分の若かりし頃を思い出しながら読むことが出来る作品です。どこか物語的で、漫画のような表現を含みながら語られる寺山青年の青春は、とてもみずみずしいものばかりです。しかし、寺山青年が当時不治の病を患っていたことを考えると、また別の見方が生まれてくるのではないでしょうか。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
- 2004-03-25
寺山修司たちから見た少女たちはどれも未成熟ながら「特有のエロシチズム」を備えていました。ふと、周りを見回して、現代の少女たちがそういった要素を持っているのか、と考えるのも面白いかもしれません。昭和と現代の少女たちが、どのように異なっているのか、現代にまとめられた作品だからこそ、対比することが出来るのです。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
寺山修司の批評は鋭く、失礼とさえ思える言葉でおこなわれています。しかし、寺山修司の批評を読んでからもう一度批評の対象となった作品を読み返すと、なるほど、と的を射ている意見ばかり。もちろん、全ての意見が納得のいくものではありませので、本を通して寺山修司と議論をする感覚を味わうことができるはずです。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
- 2013-08-10
寺山修司の言葉はどれも寺山修司自身への戒めとも取れ、彼の人生を知ってから読み込むと、より深く彼の言葉を味わうことが出来ます。作中の言葉はどれも説教臭くなく、しっとりと心の中にしみわたっていくでしょう。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
以上5冊でした。寺山修司の作品は、どれも彼自身の目線が活かされています。様々なメディアに触れてきた寺山修司だからこそ見える世界があるのでしょう。彼のつむぐ言葉は非常に魅力的で、ゆえに人を強く惹きつけ続けます。もちろん、彼の言葉に共感できないという人もいるでしょう。そんな人でも、彼の言葉には何らかの発見があるはずです。