鬱屈した内面を爆発させた破滅的な展開の多い浦賀和宏。その狂った物語に魅了される人が後を絶ちません。今回は浦賀和宏のおすすめ小説を5点紹介します。

傲慢でコミュニケーションを拒否する直樹の言動は、冷酷さを感じさせます。様々な謎が提示されますが、謎を解くたびに既存の世界観は崩壊し、人との関わりや友情を失うのです。
- 著者
- 浦賀 和宏
- 出版日
- 2001-08-10
本作の魅力は、純菜と剛士のコンビです。一見では意図の見えない行動を取り神秘性を漂わせる純菜と、卑屈で鬱屈した感情を持つ剛士の二人は、心に傷を持った者同士のつながりがあり、思春期だからこその繊細さがあります。安藤直樹シリーズでもそうですが、浦賀和宏は思春期の暗い葛藤を描くのが非常に上手です。
- 著者
- 浦賀 和宏
- 出版日
- 2005-02-08
『彼女の血が溶けてゆく』は、2013年に発表された、浦賀和宏による桑原銀次郎シリーズの第1作です。
- 著者
- 浦賀 和宏
- 出版日
- 2013-03-14
浦賀和宏の今作の魅力は、論点が次々と変化することです。誰が女性を突き落としたのか、という話から始まり、地下室に閉じ込めたのは本当に女性の兄か、兄の隠された裏の顔とは、といったように目まぐるしく変化していきます。そしてラストには、今までの論点を総括した帰結にきれいに着地するのです。
- 著者
- 浦賀 和宏
- 出版日
- 2013-02-15
『彼女は存在しない』は2001年に発表された浦賀和宏作品です。多重人格をテーマにしたミステリーは数多あり、かなり手垢がついているのですが、多重人格の特徴を活かした構成や、複雑に張り巡らされた伏線によって、驚愕のラストを演出します。また、淡々とした文章で描かれる人物の心の葛藤や痛ましい過去は、妙に生々しく、読み手の心に突き刺さります。
- 著者
- 浦賀 和宏
- 出版日
以上、浦賀和宏のおすすめ小説を5点紹介しました。たしかにクセが強い小説家ではありますが、他の小説家には描けないミステリーを多数書いています。ぜひ、浦賀和宏が描く破滅的展開に酔いしれてください。