芥川賞作家であり、実験的な作風の小説を数多く執筆し、海外でも多数の賞を受賞した安部公房。晩年には、ノーベル文学賞の候補と目されていました。今回は安部公房のおすすめ作品を5点紹介します。

次々と自分を示すものを失っていき、社会とつながる術がわからなくなってしまった「ぼく」は、ただただ理不尽な状況に巻き込まれるばかりです。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
- 1969-05-20
安部公房による本作の魅力は、実験的な構成です。箱男の手記を軸にしていますが、突然寓話や新聞記事、詩、写真8枚などが挿入され、他に類を見ない構成となっています。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
安部公房による本作は、男の心の移り変わりの描写が魅力的です。穴の中に閉じ込められた男は当然、そこから脱出しようとします。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
本作の魅力は、わかりやすさにあります。安部公房の作品の中で最もわかりやすい小説の一つです。文体は純文学作品と同じですが、物語の展開はオーソドックスで読みやすいものとなっています。それでいて、現在と未来の関係性というテーマをしっかり描かれています。読み応えもあるので、安部公房の初読者にはぴったりの作品です。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
- 1970-11-27
安部公房による本作の魅力は、滑稽さにあります。狂人との会話という不気味な物語ですが、その文章は軽快で面白おかしく描かれています。不気味なものをユーモラスに描くことで、他の作品にはないマンガのような滑稽さを持っています。その滑稽さに浸っていると、ラストのどんでん返しがより衝撃的なものに感じられます。
- 著者
- 安部 公房
- 出版日
- 1976-05-04
以上、安部公房のおすすめ作品を5点紹介しました。様々な前衛的手法を取り入れた作品は一読で理解することが難しいかもしれません。しかし、前衛的だからこそ、表現できるものがあるのも確かです。ぜひ、安部公房の前衛的な世界観を読んでみてください。