眠狂四郎を生み出した柴田錬三郎。時代小説の名手で、多くの登場人物を配し、動かすのが巧みな作家です。柴田錬三郎の作品のおすすめを6作ご紹介します。

物語の主人公は剣豪たちではなく、神出鬼没の忍者若影。服部半蔵と女忍者である母影の息子です。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
- 1963-03-22
「イエスの裔」の他、「十円紙幣」、「デスマスク」、「善悪の窖(あなぐら)」が収録されており、どれも重たい物語ばかりながら、文章と展開はとても巧みで読みやすいです。のちの柴田錬三郎作品とはだいぶ雰囲気が異なりますが、ぜひ読んでみてください。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
明治から大正にかけて刊行された「書き講談」による文庫本シリーズである有名な立川文庫版ではなく、五味錬也斎なる兵法者が書き残した『兵法伝奇』が元になっていることや、この『兵法伝奇』自体が立川文庫版に繋がっていること――この二点が前説に書かれていて、「なるほど、そうなのか」と思いつつ、読み出すと柴田錬三郎のあるトリックにはめられてしまうという仕掛けが絶妙です。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
- 2016-06-23
いくつもの謀を巡らせ、冷徹で感情を表に表わさない「人間離れした」孔明は、まったく涙を流さずに馬謖を斬り、ほんのわずかな動揺も見せずに自分の死を受け入れる――抜きん出た才能を持つがゆえの崇高で高潔で孤高の存在として描かれています。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
- 2008-09-26
黒羽二重の着流しを着こなす立ち姿が粋で惚れ惚れしてしまいます。普段クールで冷たいのに、いざとなったときの立ち回りは熱い。「下段地摺りに構えて左側に円月を描くように回していく」と表現される円月殺法がまたカッコ良いのです。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
- 1960-09-02
斬九郎が、実母に「くそ婆ぁ、くたばりやがれ」なんて悪態をついてしまうのですが、この母親が大食漢で金食い虫、さらに武術の腕も立ってしまうので、彼女のために四苦八苦している彼がつい腹を立ててしまうのもしかたないのかも。
- 著者
- 柴田 錬三郎
- 出版日
- 2015-06-25
時代小説の名手・柴田錬三郎は、どの作品も読みやすく、面白いものばかりです。時代ものがあまり得意ではないという方も楽しめるので、読んでみてくださいね。