中井久夫の専門は統合失調症の治療法研究で、彼は日本の精神病理学を代表する人物です。それだけではなく、文筆家としても品のある文体で、多くの人を魅了しています。また外国語にも通じていて翻訳書も多数あり、まさにその活躍は多方面にわたっています。

この本は大人の持ついじめの認識から改めさせようとするところから始まっています。学校内で起こるいじめはれっきとした犯罪であるということ、ただ大人たちの幻想で、学校は聖域であるかのように思っているために、逃げ道がない状態を作り出してしまっていることなどを述べて、周りの大人たちの間違いを指摘するのです。
- 著者
- 中井 久夫
- 出版日
- 2016-12-07
著者はかなりの権威なのですが、決して上から目線ではありません。患者に対しての温かい目線、治そうとする真摯な気持、一般的に考えられている「医は仁術」を体現している人かもしれません。
- 著者
- 中井 久夫
- 出版日
- 2011-03-09
内容は、このシリーズでは一番ハイレベルだといえるかもしれません。著者の専門である統合失調症の治療論が大半を占めています。精神疾患の専門用語も少し出てきます。文章は最近の作品と比較して、やや固く、難しい印象を受けるかもしれませんが、内容は深く読み応えがあるでしょう。
- 著者
- 中井 久夫
- 出版日
- 2012-02-01
医療関係者に向けた講義がメインなので、かなり具体的なことが載っています。第1章、第2章は、統合失調症急性期の患者とどのように接するかということで成り立っていて、患者からの暴力をいかに抑制するかというのを、実技を交えて写真付きで説明しているのです。
- 著者
- 中井 久夫
- 出版日
- 2007-05-01
この本は全体を3部に分けていますが、その構成に関わらず、目次を見て、興味を持った題名のエッセイを読みはじめてもいいでしょう。
- 著者
- 中井 久夫
- 出版日
- 2009-04-08
少しでも、中井久夫の作品の魅力が伝わったでしょうか?
専門の医師としても高名で一流なうえ、言葉をあやつるエッセイストしても魅力的、そして翻訳者としても相当な力量を持つ中井久夫。だからといって、専門用語に頼らず、上から目線で高飛車に言い切るのではなく、患者に対する優しい目で、物事を見つめ冷静に分析しているのです。そんな著者のエッセイを読んでみて下さい。