ブランドの歩みが分かる一冊
皆川明のブランドである「ミナ ペルホネン」について「ラクガキ」「青」「風」「反復」など50のキーワードを軸に表現した一冊。彼のデザイナーとしての情熱や思想を感じることが出来る貴重な本です。
- 著者
- ミナ ペルホネン
- 出版日
- 2011-04-15
それぞれのキーワードには皆川明の日常を切り取ったさりげないグラフィックが添えられていて、そのキーワードに関する彼の思いが手書きの短い文章として表現されています。
例えば「日常」というキーワードのページでは、富士山が臨める高いビルの窓から見える景色の写真と一緒に
「見えても 見えなくても 窓の向こうには 富士山がいる」(『ミナ ペルホネン?』より引用)
こんな一言が添えられているのです。洗練された写真や文章は、ブランドと理念と共通しているように感じれるでしょう。
ミナ ペルホネンに使われているテキスタイル(布)やアトリエ、衣服の作られる工場までもが詳しく公開されているのも読者には嬉しいポイントです。アトリエに置かれている全てのものがシンプルで、そのもの自体がもつ輝きを内側から放っているよう。なぜミナ ペルホネンは人々に支持され続けているのか。その答えには皆川明の独自のブランドに対する哲学と情熱がありました。
彼は本書でミナ・ペルホネンについて「100年は続けたい」と語っています。その並々ならぬ情熱とミナブランドの秘密をぜひ本書で覗いてみてください。
皆川明のまかない料理
多忙な時期には20名以上のスタッフの食事を自ら作るという皆川明。そんな彼の「まかない料理」を集めて、素敵な食器や料理道具と共に紹介したのがこの『今日のまかない』です。
- 著者
- 皆川 明
- 出版日
- 2014-09-10
「春風のいなり寿司」「日だまりいなり」「豆腐とゴルゴンゾーラのサラダ」「ホワイトオニオンと空豆の夏サラダ」「キノココトコト牛ホホの赤ワイン煮込み」——これらの料理名を聞いてどんな料理か気にならない人がいるでしょうか?
本書では分量や作り方は実はそんなに厳密には記されていません。しかしそこが皆川明のまかないの良いところ。食材本来の味を生かしてその時の気持ちや雰囲気も料理の「美味しさ」に変える、そんなゆったり構えた料理が彼のまかないの魅力です。
素材を生かすということ。それは彼のデザインにも共通する考え方でしょう。生地の素材を生かしてシンプルを極めるが、そこには皆川明の信念が宿っていて、そのシンプルさが着る人の魅力を最大限に引き出してくれます。
さらに、彼の料理から伝わる温かみも彼のデザインとの共通事項でしょう。その世界観が料理にしても衣服にしても周りの人々を和ませ、本質を輝かせてくれるのです。
料理だけでなく食器やテーブル、窓から見える風景まで全てが皆川明の「料理」のよう。食にこだわる彼の初の料理本である本書。見逃せない一冊です。
見応え充分の永久保存版!
「100年を超えて輝くブランド」を目標に輝き続けるミナ ペルホネン。世に出たばかりの頃は生地選びから服を作るという斬新なアプローチでファッション界に激震を与えました。そんなミナ ペルホネンの魅力の秘密に、様々な角度から迫ったのが本書です。
- 著者
- 出版日
- 2015-10-07
多様な角度から語られるミナ ペルホネン。それは皆川明と共に働くスタッフだったり、衣服を作る工場の人々だったり、彼自身だったり。関わる全ての人がそれぞれの立場でこのブランドを心から慕っており、その熱意が作品となって今度は私たちの日常を輝かせてくれているのだと感じることが出来るでしょう。
衣服だけにとどまらず、皆川明の愛用の器など暮らし周りについても詳しく触れられています。彼の人生観に触れられるのは何だかブランドの秘密を覗き見ているようでワクワクするでしょう。写真も豊富なのでその豊かな世界観をまるでひとつの映画のように味わうことが出来ます。
皆川明のブランドに対する信念を感じることのできる一冊。何度も読み返しては楽しめる、永久保存版になることでしょう。