わかりやすさ抜群!マインドフルネス入門の1冊に
日本マインドフルネス学会副理事長であり、テレビや雑誌で取り上げられることの多い熊野宏昭の書いた入門書です。
マインドフルネスの実践面と知識面がバランス良く盛り込まれた『実践!マインドフルネス』。直接指導を受けている感覚で、語り口もやさしく、スラスラ読むことが出来ます。
冒頭から、不安やうつ、緊張を「なくそうとしない、そのままにしておく、というのがマインドフルネスのポイントです。」と分かりやすく説明してくれます。
- 著者
- 熊野宏昭
- 出版日
- 2016-08-26
この本は、はじめに「マインドフルな状態」とはどういう状態か、逆の「マインドレス」というのはどんな時の事を言うのか、日常の身近なことを例えにあげて詳しく説明しています。
次に、ベーシックなマインドフルネス瞑想の方法が説明されます。雑念から意識を切り上げる方法について「瞑想している時に、スマホに電話がかかってきたようなものです。…出る時は、そのときまで何か考えていたとしても、考えを切り上げているはずですよね。それと同じ感じです。」と、繊細な感覚のニュアンスが、非常に分かりやすく解説されます。
さらに、初めてマインドフルネスを体験した人たちからの生の声も収録。初心者である読者と同じ目線である参加者さん達からの感想、そしてそれに優しくコメントしていく熊野のやり取りは、共感と安心を与えてくれます。
これから始めてみたい人、もっと自分に自信を持ちたい人におすすめです。
ありがたい言葉がすっと心にしみこむ
元祖マインドフルネス、ティク・ナット・ハンの著作です。ティク・ナット・ハンは、ベトナム生まれフランス在住の禅僧、人権運動家です。世界中を股にかけ、仏教を応用した瞑想リトリートの第一線で活躍しています。
この『恐れ~心の嵐を乗り越える深い智慧~』は、心の中の恐れをテーマとして深く掘り下げ、恐れを受け入れ、乗り越える方法について書かれています。
- 著者
- ティク・ナット・ハン
- 出版日
- 2015-11-28
前編、ティク・ナット・ハンの語り口調で書かれたこの本。まるで元祖マインドフルネスを直接指導してもらっている気分になります。
お坊さんからありがたいお話を聞いているような、読んだだけで穏やかな気持ちになる本です。ティク・ナット・ハンは、マインドフルネスについて、マインドレス状態について、恐れが心に起こるメカニズムについて、心に訴えかける詩的な文章を綴っています。
その詩的な文章を一つ引用してみましょう。
「マインドフルネスと集中をもって一杯のお茶を飲む時、その中に雲が存在することがはっきりとわかります。大切な人はけっして失われてはいません。姿が変わっただけなのです。」
暖かで詩的なニュアンスをもって巧みに説法をする文章は素晴らしいものがあります。
他の本と大きく違うのは、「サンガ」の存在を強調していることではないでしょうか。仲間とともに、子供と手を繋いでマインドフルネスを行うことによって、安らぎのエネルギーが集合的に起こり、これが癒やしに繋がると強調します。
元祖を味わってみたい人、癒やしの言葉を受け取りたい人におすすめです。
心の科学 明確な説明と効果
スリランカ出身の僧侶であるアルボムッレ・スマナサーラの著作。この『自分を変える気づきの瞑想法』では、瞑想をブッダの発見した心の科学であるとします。
そして、この科学は必ず結果が出て、悩みが消え、生きるのが楽になると断言します。
- 著者
- アルボムッレ・スマナサーラ
- 出版日
- 2015-03-27
前編に渡って、瞑想を心の科学ととらえ、明確な語り口が印象的な本です。
「わずか数日で、影が人から離れないように、成功と幸せが自分のものになる確かで簡単な方法があることを知っていますか?」という魅力的な言葉から始まる本書。筋トレのように心をトレーニングする方法が瞑想だと説き、そのやり方を非常にロジカルに、明確に説明します。
通常イメージされる座る瞑想以外にも、立つ瞑想、歩く瞑想、食事の瞑想、嫌なことがあった時の瞑想を詳しく解説しています。
よくある質問やつまずきやすい点についての明確なQ&Aもあり、独学でも続けやすい形式になっています。
効果を出したい方、瞑想を掘り下げてみたい方、宗教性に懐疑的な方におすすめです。