15分という短い時間を「かけがえのない時間」に変えるには
待ち合わせ場所に約束より15分早く着いてしまったら、あなたは何をするでしょう?スマホでニュースをチェックしたり、ゲームをしたりしますか?近くのコンビニに入って時間を潰したり、音楽を聞いたり、本屋で立ち読みする人もいるかもしれません。
齋藤孝は、空いた時間に喫茶店(カフェ)に入って作業をするようにすすめるのです。ただしパソコンを用いた作業ではなく、ノートとペンを持ってです。
- 著者
- 齋藤 孝
- 出版日
著者が意図するところは「15分もあるから」という意味ではなく、「たった15分」という短い時間でも、方法次第で限りなく有効に活用できるということ。本書はそのメソッドを教えてくれます。
喫茶店という場所は寛ぎの空間でありながら、人の目があるのでダラけることはできません。公共の場でありながら、お金を払うことで一人の空間を確保できます。その元をとるべく集中して物事に取り組めるわけです。
齋藤孝は本を買ったらすぐに喫茶店へ行くそうです。また、本を読んだり映画を見たりした感想をノートに書きつけるのも、喫茶店での15分間を利用するようすすめています。
家でリラックスして読書を楽しむのもいいですが、ときには喫茶店に腰を落ち着け、ちょっとだけ人目を気にして背すじを伸ばしつつ、本に没頭してみるのはいかがでしょうか。
古典が苦手なら、最初の一冊に最適!
「どうして勉強しなくちゃいけないの?」
お子さんにそんな疑問をぶつけられ、どんな言葉をかけたらいいのか困ってしまう親御さんも少なくないのではないでしょうか。
なぜ学びは必要なのか。この国は誰が動かしているのか。人とどう関わっていけばいいのか。自由とわがままはどう違うのか……。誰でも一度は、同じような疑問を胸に抱くでしょう。『こども「学問のすすめ」』はその疑問に答えをくれる一冊です。
- 著者
- 齋藤 孝
- 出版日
- 2011-11-01
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」という冒頭は知っているけれど読んだことはない……。それが、福沢諭吉が著した『学問のすすめ』に対して大方の人が抱く印象でしょう。
幕末の動乱を経て、明治という新しい時代に歩を進めた時代に、福沢諭吉は国を大切に思う心を持つことの重要性や、新時代を生きる自分たちの心構えについて説きました。当時としては非常に読みやすい文章で書かれており、300万部にもなる大ベストセラーとなったのです。
しかし、現代人が読みこなすにはどうにも難しい。そこで、齋藤孝が子どもにも読みこなせるくらい簡単な文章に現代訳したのが『こども「学問のすすめ」』です。子どもたちの日常から例を挙げたり、有名スポーツ選手を取り上げたりと、読みやすい工夫がいたるところに施されています。
子ども向けではありますが、大人が読んでもたくさんの発見が得られ、自らの生き方について考えさせられる一冊です。あまり古典になじみがない人は、まず本書に目を通してみると俄然興味が湧いてくること請け合いです。
齋藤孝の経験に基づいて語られる、読書が秘める「人生を変える力」について
「孤独」という言葉にどのようなイメージを抱くでしょうか。寂しさ、悲しさ、心細さ、ひとりぼっち……。孤独を歓迎する人はあまりいないかもしれません。
しかし、齋藤孝はこう言います。
「孤独によってしか効率や生産性を高められないのが勉強や読書といった行為である」
「脳を真っ赤に燃え上がらせる知的活動のひとときは、誰もが持つべき孤独なのだ」
(『孤独のチカラ』から引用)
- 著者
- 齋藤 孝
- 出版日
- 2010-09-29
今でこそ笑顔でおだやかな佇まいが印象的な著者ですが、若いころはまったく違っていたのです。受験に失敗した18歳の頃から十数年間、本人をして「暗黒の十年」と言わしめるほどの孤独な時期を過ごしたのだといいます。
齋藤孝は必要以上に口を聞かず友達も少なく、殻にこもった青年時代を過ごしながらも、その孤独によって力を溜め、成長し、後の活躍へとつなげていったのです。そして力の源となったひとつが、孤独の中で本に没頭する時間でした。
孤独が冷たく寂しいものという印象が強いのは確かかもしれません。けれど、孤独の中で苦しむことでしか到達できない境地があるのだと、齋藤孝は自らの経験を元に断言しています。
まだ若く未熟であった著者がもがき成長する日々への興味深さもさることながら、彼が人生において影響を受けた古典や本や映画がいくつも紹介されており、活字の力、本の力が人生を変えていくさまを目の当たりにできる貴重な一冊です。