スティーブ・ジョブズとは?
スティーブ・ジョブズは、Appleの創業者であり、革新的な製品を生み出し続けてきたイノベーターです。2011年に56歳の生涯に幕を閉じましたが、短い時間の中で壮大な人生を歩んでいます。
スティーブ・ジョブズは1955年に誕生し、ジョブズ夫妻に養子として育てられました。幼い頃から優秀であり、13歳の時にはヒューレード・パッカード(HP)の支社でアルバイトとして働いています。また同社のインターンシップでは、後にAppleの共同創業者となるスティーブ・ウォズニアックと出逢いました。
青年時代の彼はヒッピー文化に心酔し、当時流行っていたサブカルチャーを象徴する様々なものに触れています。菜食主義や禅宗、瞑想、LSD、ロックなど。導師を求めてインドで旅をしたことは有名なエピソードかもしれません。
1975年頃、ジョブズとウォズニアックはより簡易的なコンピュータが作れると考え、「Apple Ⅰ」を製造・販売します。8,000ドルの利益を得た彼らはApple社を設立し、「Apple Ⅱ」「Macintosh」を立て続けに開発しました。
しかし、ウォズニアックの退社やMacintoshの赤字計上など不運な出来事が続き、ジョブズは会長職以外の全ての仕事を剥奪されてしまいます。Appleで仕事が出来なくなった後は、理想のコンピュータを開発するべくNeXT社を設立し、CGアニメーション映画の製作などを手がけるピクサー社のCEOを務めました。
業績不振となっていたAppleは、次期OSの基盤技術を獲得すべく上記のNeXT社を買収し、ジョブズは再びAppleのCEOに復帰します。その後のAppleは多くの方が知っている通りで、iMacやiPod、iPhoneなど革新的な製品を生み出し続け、世界でもトップクラスの企業に成長しました。
2011年10月、ジョブズは56歳の生涯に幕を閉じています。しかし、彼が生み出した製品、そして企業は現在もなお世界中の多くの人々に影響を与えているでしょう。
スティーブ・ジョブズの全てが詰まった公認伝記
本書は、ジョブズ自身がウォルター・アイザックソンに依頼して書き上げられました。彼の人生や思想、言動などすべてが明らかにされている1冊です。
幼い頃の生い立ちから始まり、インドでの放浪などを経て価値観を養った青年期、AppleやNeXT、ピクサーの創業・経営などジョブズの壮大な人生が細やかに書かれています。特に、ウォズニアックの退社やジョン・スカリーとの争いでは、不安や怒り、葛藤など様々な感情が入り混じっている様子が感じられるでしょう。
- 著者
- ウォルター・アイザックソン
- 出版日
- 2012-11-16
ジョブズは稀代のイノベーターとしても知られています。理想の製品を追求するべく、圧倒的な熱意や不屈の意志により、相手が誰だろうと納得させてきました。
彼が生み出すこの極端な世界は「現実歪曲フィールド」と呼ばれています。決して誰しもが尊敬する人物や経営者ではありませんが、それでも多くの人が支持し革新的な製品を生み続けてきたのは、まさにカリスマのなせる業です。
本書ほどスティーブ・ジョブズについて詳細に書かれている本はなく、まさに必読の一冊と言えます。
スティーブ・ジョブズを知る入門書として最適な1冊
本書は、上記で紹介したウォルター・アイザックソンの『スティーブ・ジョブズ』を漫画家のヤマザキマリが漫画にしたものです。伝記の内容に忠実なため、シンプルな構成ながら、彼の人生がしっかりとまとめられています。
本編の途中で著者が述べていますが、例えば原作では「彼は悩んだ。そして次の日〜」とサラリと書かれている部分も、なぜ悩んだのかという理由やその背景を解体し、絵で表現する必要があります。そのため、登場人物らの感情などを原作よりもリアルに感じることができるでしょう。
- 著者
- ヤマザキ マリ
- 出版日
- 2013-08-12
青年時代の彼はヒッピー文化に心酔し、独特の雰囲気を醸し出していましたが、そのような様子を視覚的に捉えられる点は漫画特有の魅力でもあります。
物語の舞台がエレクトロニクス産業ということもあり、文字だけではイメージできない方も多いのではないでしょうか。そんな方にもイメージがつきやすいよう漫画化された本書は、サラサラと読み進めることが出来ます。
上記で紹介した原作は2冊で構成されており、ページ数も多いため、ジョブズについてしっかりと把握したい方におすすめします。一方、本書は彼についてさっと知ることができるため、入門書として最適です。