音楽家、映画評論家、小説家、イラストレーターなど複数の肩書きを持ち、ジャンルの垣根を超えて世界を舞台に活躍を続ける中原昌也。彼の才能を感じられるおすすめ5作品をご紹介します。

「「何とかしろ。何ともしようがないのなら、死ねばいい」青臭い匂いよりは血の匂いの方がマシだ、とばかりに小林は地味な灰色の縞模様の入ったTシャツに包まれた巨体を揺さぶりながら、パンタロンのズボンからはみ出た足でいきなり蹴った。気合の入った一撃。」(『あらゆる場所に花束が……』より引用)
- 著者
- 中原 昌也
- 出版日
- 2005-04-24
1部に収録されている15の短編小説のタイトルをあげてみましょう。「私の『パソコンタイムズ』顛末記」「彼女たちの事情など知ったことか」「女たちのやさしさについて考えた」「美容室「ペッサ」」「典子は、昔」「憎悪さん、こんにちは!」「鼻歌で歌う君の名は」「記憶道場」「傷口が語る物語」「血を吸う巨乳ロボット」「女とつき合う柄じゃない」「ドキュメント 授乳」「ドキュメント 続・授乳」「名もなき孤児たちの墓」「大集合!ダンサー&アクターズ」。タイトルを見ただけではまったく内容が予想できないと思うに違いありませんが、同時に一目見ただけでアングラの匂いが強く漂ってくるような、力のあるタイトルだとも思います。
- 著者
- 中原 昌也
- 出版日
- 2010-04-09
「これ以上、刺激的なことなんてないはずでしょう! とにかく人がびっくりするような派手なコスプレして、ありえないって状況でセックスするって、最高じゃないですか?」(『知的生き方教室』より引用)
- 著者
- 中原 昌也
- 出版日
- 2014-11-25
文学界で鬼才と呼ばれる彼の素顔を垣間見られる良作だと思います。本書に記された著者の暮らしぶりですが、彼はとにかく「よく買う人」のようで、ギャラの多くをCDやレコード、DVD、本などに費やす様子が全編を通して描かれています。日記には購入したそれらのタイトルが感想とともに膨大な数記録されているため、彼の感性や作品のルーツを知るガイドとしてこれ以上適した本はないでしょう。
- 著者
- 中原 昌也
- 出版日
- 2008-03-27
「誤解されているようだが、僕は別に、批判されて腹を立てているわけではない。作品についていわれるなら、「タイクツ」「繰り返し」「垂れ流し」なんて文句をいわれたって、別に気にしない。」(『死んでも何も残さない―中原昌也自伝』より引用)
- 著者
- 中原 昌也
- 出版日
いかがでしたでしょうか。今回は多彩な才能を活かして世界を舞台に活躍を続ける中原昌也のおすすめ5作品をご紹介しました。独特の世界観を持った彼の小説や日記は大変面白いため、読めば読むほどクセになってしまうかもしれません。是非チェックしてみてくださいね。