私たちの日常には気にも留めないほど小さいけれど、突き詰めたら永遠に答えを探し出せないようなディープな出来事があふれています。今回はそんな知られざる現在思想の世界を鷲田清一のおすすめ本5冊と共にご紹介します。

本書の面白さは「じぶん」という一番近くて一番遠い未知の存在をメインテーマにしているところ。人は一人ひとり違うと言うけれど、一人ひとりの独自性は言葉で簡単に説明出来るのでしょうか?「じぶん」は絶対的に「かけがえのない」「唯一のじぶん」だという脆弱な理論を論破することが出来るのでしょうか?鷲田清一が教えてくれる曖昧な「じぶん」のミステリアスな世界に、多くの人が病みつきになると思います。
- 著者
- 鷲田 清一
- 出版日
- 1996-07-19
本書はこんな身近で素朴な疑問を徹底的に分析していく一冊です。鷲田清一がファッションと「じぶんという存在」について、専門である現象学の見地から考察を深めていきます。服を着るという行為そのものがひとの存在をどのように照らし出しているのか。服を着飾ることとはひとのどんな心理を投影し得るものなのか。複雑なテーマを取り扱っていますが、文章は語りかけるように優しく、スラスラと読み進めることが出来ます。
- 著者
- 鷲田 清一
- 出版日
抜群の思考力と洞察力を持つ鷲田清一の文章。彼の文章は穏やかな語り口なのに、その一つ一つが確実に核心を突いている一級品です。それに添えられる植田正治の写真。彼の写真もまたメインの被写体だけでなく、その周りにいる「ひと」のまなざしまで作品として創り上げられている一級品です。そんな二人の文章と写真が一緒になり、強烈な表現力として読者の心へ届いてきます。
- 著者
- 鷲田 清一
- 出版日
- 2016-04-23
選ばれたリーダーが特別なリーダーシップ力で世の中を引っ張っていくのでなく、誰もがリーダーになり得るような社会を作っていかなければならない、というのが鷲田清一の主張。「地域」や「コミュニティ」とはどのようなものなのか。「自立」と「相互支援」の関係はどのようなのか、生活の中でなんとなく受け入れていた言葉や概念の数々をとことん掘り下げて追求している一冊です。
- 著者
- 出版日
- 2015-04-10
本書では「待つ」ということを多面的に考察しています。私たちの日常生活はスピード至上主義が蔓延し「待つ」ことを悪いことだと思い込んでしまっているという指摘。さらにカウンセラーなどの「聴く」立場の人たちが「待つ」ことをどのように捉えなければいけないのかという問い掛け。
- 著者
- 鷲田 清一
- 出版日
- 2006-08-31
いかがでしたか?今回は鷲田清一の哲学・現代思想が思い切り堪能できる5冊をご紹介しました。お読みいただきありがとうございます。