第55代内閣総理大臣、石橋湛山。戦後政界で活躍したこの人物の名前をあなたは知っているでしょうか?日本史の教科書に出てきた記憶がある方もいるかもしれませんが、彼は実は戦前から活躍するジャーナリストでもありました。

本書の中でも取り分け注目すべきなのは、満蒙問題について論じた論文です。満蒙とは、満州と内モンゴルのことで、1920年代に日本の支配下におこうと企てられていました。石橋はそこで、当時の主流派に抗して満州からの撤退と権益の放棄を訴えています。このことは、時流に抗してでも、誠実なジャーナリストたろうとする石橋の姿勢を象徴しているといえるでしょう。
- 著者
- 石橋 湛山
- 出版日
- 1984-08-16
本書を石橋は、自らの生い立ちを語ることから始めます。石橋という稀代のジャーナリストがどのようにして成長していったのかを追体験することができ、それは現代日本を生きる人々にとっても多くのことを教えてくれるでしょう。
- 著者
- 石橋 湛山
- 出版日
- 1985-11-18
本書で語られるのもまた、石橋湛山の人生を振り返った回顧的な話題です。老成した彼の口から出る言葉は、様々な経験を踏まえているだけに、重みを感じさせるものとなっています。
- 著者
- 石橋 湛山
- 出版日
- 1994-02-15
石橋湛山は、本書に収められた論文の中で「小日本主義」という考え方を提示します。それは、論文執筆時の日本が外へ外へと勢力の拡張を図っていた中で、日本という国の領域をはっきりとさせ、その権益を大事にしようとするものでした。
- 著者
- 石橋 湛山
- 出版日
そんな中で、石橋湛山は常に日常的な経験を大事にすることを忘れませんでした。失業など身近な問題のみならず、それは様々な論説の中にみることができる石橋の姿勢だと言うことができるでしょう。
- 著者
- 石橋 湛山
- 出版日
- 1995-11-01
ジャーナリストにして政治家石橋湛山の生涯はそのような変化を経験しつつも、常にぶれるところのない筋の通った考え方に基づいたものでした。
石橋の論じた問題は多岐にわたります。経済、外交、そして政治。そのどれもがある種の停滞感を漂わせている現代の日本で、石橋湛山の著作をもう一度手に取ってみる意義は大きいのではないでしょうか?そこで読者は現状を変えていくヒントを見つけることができるかもしれません。