ニュースでよく耳にする、アメリカの白人警官による黒人射殺事件。黒人が差別と向き合ってきた歴史は、どのようなものなのでしょうか。今回は、アフリカ系アメリカ人の辿ってきた道筋を3冊の本から見ていきたいと思います。

たとえば、15世紀にヨーロッパ人がアフリカに到着する前から存在していた、アフリカ大陸における奴隷制について触れられています。著者はこうした奴隷制が「残酷で搾取的なことは言うまでもない」(本書より引用)と述べつつも、その後の奴隷制との違いを3点指摘しています。
- 著者
- ジョナサン アール
- 出版日
- 2011-04-08
本書では、黒人セレブなどの華やかで力強い活躍に触れる一方で、「激しい人種差別と大きな社会不安によってつくりあげられた」(本書より引用)ハイパーゲットーにおける社会問題にまで記述が及ぶため、学ぶことは多いといえます。また日本語版の監修者序文で、本書の中心的なテーマの一つとしてキング牧師についての業績を扱うとあるように、第4章ではキング牧師の誕生からその死までがフルに描き出されていきます。キング牧師の歩んだ軌跡を力強い写真とともに知れる本書は、当時のアメリカ黒人たちの息遣いまで感じられるような1冊です。
- 著者
- パップ・ンディアイ
- 出版日
- 2010-10-28
英語が苦手な人も、対訳やワードリストがついているため安心です。しかし、ただの英語学習に終わらない点も、本書の魅力といえるでしょう。というのは、スピーチの背景にある公民権などについても細かな解説があるからです。邦訳文の意味が理解できたとしても、スピーチに含まれる独立宣言の引用などについての知識がなければ、せっかくのスピーチも、本当の意味では心に沁み入ってはこないことでしょう。本書でぜひキング牧師の声に、心から耳を傾けてみてくださいね。
- 著者
- ["マーティン・ルーサー・キング・ジュニア", "山久瀬洋二"]
- 出版日
- 2013-10-25
地図やカラー写真、そしてオーディオまで、それぞれ特徴溢れる本をご紹介していきました。黒人差別の歴史について知り、改めて彼らが対峙している差別について考えてみてはいかがでしょうか。