30代以上未婚子ナシ女性を指す「負け犬」という言葉、2004年に話題になりましたよね。その発端となったエッセイは、多くの働く未婚女性を勇気づけました。ユーモアあふれる文体で女の本音を語った酒井順子のエッセイ集を5冊、ご紹介します。

ですから本書が出版された当時と今とでは、少し社会的背景が異なるかもしれません。本書でいう「負け犬」は、結婚に妥協せずバリバリ高学歴のキャリアウーマンを想定して書かれた印象が強いです。彼女らが世間からのアブノーマルな生き物を見る視線を交わすための自虐的世渡り術が、ユーモアたっぷりに書かれています。
- 著者
- 酒井 順子
- 出版日
- 2006-10-14
『オリーブ』連載をきっかけに売れっ子エッセイスト酒井順子が生まれたのに、なぜ「罠」なのでしょうか。それは、モテることより個性を追求したコンセプトにとっぷりつかることで、酒井のいう「負け犬」人生を歩むことになってしまった、どうしてくれるのよ、というのが本書の大筋だからなのです。
- 著者
- 酒井 順子
- 出版日
- 2014-11-19
興味深いのは、第三者の視点から子供を持つことのデメリットを的確に指摘しているところです。男性政治家による少子化対策が的外れに思えるのは、こうした産みたくない女性の本音に気づこうとしないせいではないでしょうか。
- 著者
- 酒井 順子
- 出版日
このエッセイが連載されたのは実は『プレシャス』という大人向けの高級女性誌なのです。海外ブランド品が紹介されるページをめくると、北海道のひたすら長いローカル線で旅をしながら途中で駅そばをススる記事に出会うというのは、随分ギャップがあったでしょうね。
- 著者
- ["酒井 順子", "ほし よりこ"]
- 出版日
- 2016-03-08
そこに目をとめたか!というようなところから、その事象の裏に見える社会背景や、そういえばこんなこともあったというような回顧録も交えて、読みやすい語り口調で綴られています。語っていることは毒と言えば毒とも取れる部分もあるんですが、辛辣に批判する感じにならないところが酒井節といえるのでしょうか。
- 著者
- 酒井 順子
- 出版日
- 2015-08-26
酒井順子は高校時代から執筆活動をしていましたから、エッセイストとしてはかなり洗練された印象があります。文章が安定していて、軽すぎることも重すぎることもないニュートラルさがあり、さくさくと読み進められるものが多いです。そして読み手によって受け取り方は異なるでしょうが、どこかしら女子らしい、でも媚びない可愛らしさが見え隠れしています。モテたい女性向けではないかもしれませんが、多くの、特に30代以上の女子におすすめですよ。