2011年頃から注目を集めるようになった「貧困女子問題」。単身女性の3人に1人が貧困状態だといわれています。今回は女性の貧困の実態、その背景、対策などを学べる本をご紹介します。

本書は女性にまつわる様々な問題の啓発運動を行っているNPO法人アジア女性資料センターが「女性の貧困」を特集した1冊です。男女雇用機会均等法や労働者派遣法といった法整備、福祉がきちんと機能しているといわれる国とはどのような点が違うのかなど、日本の社会制度の問題が、政治的な視点から冷静に分析されています。
- 著者
- アジア女性資料センター発行
- 出版日
- 2016-09-26
著者は「エロや裏社会」、たとえばAVや風俗といった性産業の業界の内幕、詐欺など犯罪の現場を取材して、サブカルチャー雑誌の記事にしてきました。その取材活動の中で、大手メディアの報道には登場してこない、貧困の現状に触れてきたといいます。
- 著者
- ["中村淳彦", "鈴木大介"]
- 出版日
- 2016-08-10
JK産業とは、女子高生によるマッサージが受けられる「JKリフレ」、女子高生とデートができる「JKお散歩」など、女子高生であることを売りに、主に男性をターゲットとして行われるサービスです。
- 著者
- 仁藤 夢乃
- 出版日
- 2014-08-07
生活のために体を売る世界が「遠すぎて見えない」貧困だとすれば、本書に登場する平凡な貧困女子たちは、余りにもありふれているがゆえにその窮状を見過ごされている、「近すぎて見えない」貧困です。
- 著者
- 飯島 裕子
- 出版日
- 2016-09-22
取材対象の1人だった加奈さんは、丸々と太った体にレースだらけのワンピースを着て、濃すぎる化粧をした29歳の女性です。腕には無数のリストカットの痕があり、2人の子供を抱え、毎日出会い系の掲示板で売春相手を探しているといいます。
- 著者
- 鈴木 大介
- 出版日
- 2014-09-27
[※1]BIG ISSUE ONLINE『相対的貧困率とは何か:6人に1人が貧困ラインを下回る日本の現状(小林泰士)』より引用
[※2]NEWSポストセブン『貧困女子高生騒動 「相対的貧困」への無理解も原因(女性セブン2016年9月22日号)』より引用
[※3]朝日新聞デジタル『単身女性、3人に1人が貧困 母子世帯は57%』、2011年12月9日。
[※5]厚生労働省雇用均等・児童家庭局『平成27年版 働く女性の実情』
[※4]雨宮処凛『なぜ増える?見えない女性ホームレス。単身女性3人に1人が貧困(雨宮処凛)』、BIG ISSUE ONLINE、2013年6月28日。
[※5]厚生労働省雇用均等・児童家庭局『平成27年版 働く女性の実情』
[※6]ウートピ『「女性も自立すべき」という風潮が貧困を生む ―『最貧困女子』著者が語る、負のスパイラル構造』、2014年12月25日。
[※7] NHK クローズアップ現代+「あしたが見えない ~深刻化する“若年女性”の貧困~」、2014年1月27日)。
[※8]ハートネットTVブログ(NHK)「【取材記】母子家庭の貧困は自己責任?」、2014年04月30日。
[※9]朝日新聞デジタル「母子家庭への養育費、8割が不払い どうすれば防げる?」、2016年2月1日。
貧困女子といっても、背景は様々です。共通するのは支援の手が届いていないこと、そして、誰もが当事者になりうる問題だということでしょう。あなたの隣にいるかもしれない貧困女子の問題に、ぜひ目を向けてみてください。