自然破壊、飢餓問題、食料不足など環境問題からくる諸問題が世界中で取りざたされています。日本においても壊滅的な大震災の後、様々な方面から環境問題を問う声が上がりました。そんな今、この時代だからこそ読むべき本を5冊紹介します。

『沈黙の春』は殺虫剤DDTの散布による鳥への被害から薬剤汚染の恐ろしさを訴えた本で、アメリカから全世界へと環境問題への提言が広がっていった作品です。他にも遺作になった「センス・オブ・ワンダー」などの作品を取り上げ、彼女の思想や世界に与えた影響を考査した伝記的な作品と言えます。
- 著者
- 多田 満
- 出版日
- 2015-09-07
「規制権限を持つ国が、加害と被害の関係を明らかにせず、時に結論の先延ばしにより企業活動と経済成長を守った歴史でもある。被害者の側が司法に訴えて法的責任を明らかにすることによって、その誤りを認めさせた歴史でもある」(『四大公害病 : 水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害』より引用)
- 著者
- 政野 淳子
- 出版日
- 2013-10-22
「この日はことにわたくしは自分が人間であることの嫌悪感に、耐えがたかった。釜鶴松のかなしげな山羊のような、魚のような瞳と流木じみた姿態と、決して往生できない魂魄は、この日から全部わたくしの中に移り住んだ」(『新装版 苦海浄土』より引用)
- 著者
- 石牟礼 道子
- 出版日
- 2004-07-15
「「人間社会」対「自然環境」という図式が、問題を見えにくくしてきたし、人間がなんとか自然をコントロールしようとして失敗をくりかえしてきたのが、環境問題の歴史だともいえる。」(『いちばん大事なこと―養老教授の環境論』より引用)環境問題のわかりやすい解釈として読みやすい作品です。
- 著者
- 養老 孟司
- 出版日
- 2003-11-14
「産業活動の結果として出てくる二酸化炭素は単に大気中に出してしまえばそれで終わりだった。だが、いまや企業は「二酸化炭素の排出はコストである」という価値観への転換を迫られている。(『グリーン経済最前線』より引用)
- 著者
- ["井田 徹治", "末吉 竹二郎"]
- 出版日
- 2012-05-23
環境問題は、人間がこれからも地球上で生きていくうえで考えなければいけない、世界的な問題です。経済成長の負の遺産として様々な問題が露見している今日、現実を捉え未来に向けて何をするべきかを模索する指針となる作品を紹介しました。