田中角栄は日本の政治家として類稀なるリーダーシップを発揮した第64代総理大臣です。その人間的魅力は伝説と共に語り継がれています。一代で伸し上がった剛腕とも言われるその手腕と圧倒的な政治力。そんな彼の強いリーダーシップが感じられる6冊をご紹介いたします。

1:とても暑がりだった
角栄は暑がりだったそうで、彼が大蔵大臣だった頃の大臣室は常に冷房が入っていました。幹部の間でも「上着を着て行かないと風邪を引くぞ」と言われていたそうです。
後に彼が拘置所に拘留されている時にも、アイスを自費で買えるようにしたといいます。
2:お金の援助に躊躇しなかった
角栄の派閥にいた議員がトラブルに遭ってしまい、100万円が必要になってしまうと、彼は事情を聞き、3倍の300万円を渡してトラブルから救出しています。
また、面識のない議員が300万円を必要として借り入れを頼んできだ時は、派閥が違うにもかかわらずなんと500万円を用意し、窮状を救いました。
なお、どちらにも「返却は無用」のメモが同封されていたそうです。
3:選挙のときは握り飯と決まっていた
角栄は、選挙期間中はしっかりと白米を食べると決めていました。彼が好んだのは、鮭ひと切れが丸々入ったおにぎりだったそうです。
彼は「昼から刺身だ天ぷらと言ってるやつは必ず落ちる」、「選挙のときは握り飯に限る。昔から戦には握り飯は付き物だ」と秘書に語っています。
4:勲章を与えられないまま没した
角栄は総理大臣であったにもかかわらず、叙されるはずの勲章をもらっていません。理由は、彼がロッキード事件で被告人のまま没してしまったためです。
通常は正二位・大勲位菊花大綬章(だいくんいきっか だいじゅしょう)以上の勲章が与えられます。
1:テレビが普及するタイミングを見抜いていた
角栄が郵政大臣に就き全国民放テレビの一括免許交付に踏み切った際、「TVの受信機が90万台しかないのに大量免許が必要なのか」と野党に追及されました。しかし彼は「今後15年のうちに受信機は1500万台を越えると見込まれる」と答弁します。
そして彼の言った通り、全国のテレビ局が開局してからは受信機が大量生産され、各家庭に普及していきました。角栄は自分の決断は間違っていなかったと語っています。
2:大蔵省の新入生全員の姓名を覚えていた
大蔵省の入省式で、新入生20名の前に大蔵大臣だった角栄が現れた際、新入生ひとりひとりの手を取り「(姓名)君、頑張りたまえ」と声を掛けました。驚くことに、全員の姓名と顔を記憶していたのです。
3:盗聴を逆手に取った
角栄がロシア(当時のソ連)を訪れた際、盗聴されている旨の忠告を受けました。しかしそれをいいことに、彼は宿泊先で「石鹸が悪い」などとわざと大声で難癖をつけたそうです。
翌日、石鹸は上質なものに変わっており、「盗聴されるのもいいものだ」と言ったそうです。
また、この時期は吃音に悩まされましたが、角栄らしい方法で乗り越えています。
- 著者
- 早坂 茂三
- 出版日
田中角栄の金権政治に真っ向から対抗していたのが石原慎太郎が角栄に成りきって生い立ちから死の瞬間までを一人称で書かれた小説です。小説とは言われていますがどちらかといえば角栄の自叙伝的作品です。
- 著者
- 石原 慎太郎
- 出版日
- 2016-01-22
構成は「仕事」「人生」「生きる」「政治」の4つの章に分けられ、その一つ一つがエネルギーを持って語りかけてきます。
- 著者
- 出版日
- 2015-01-24
著者・佐藤昭子は新潟で10代の頃に田中角栄と出会います。選挙区である新潟で秘書として働いた後、田中派の支持母体である「越山会」の統括責任者などを歴任します。その存在は角栄から絶対的な信頼を得て、後に周囲から女王とさえ呼ばれるまでになります。
- 著者
- 佐藤 昭子
- 出版日
- 2001-02-28
「わたしは初めて、政治家とはかくもエネルギーに満ちあふれた存在なのかと惹かれるものを感じた。そして思った。この男のすべてを知りたい。あたう限り、じかに見つめたい。田中角栄の何たるかをとことん理解したい」(『田中角栄 - 戦後日本の悲しき自画像』より引用)
- 著者
- 早野 透
- 出版日
- 2012-10-24
当時田中角栄は独自に日中外交や日ソ外交を行ったことでアメリカに危険視されていました。その上、当時の日本政府からも政権基盤の交代のため疎んじられており、立つ瀬のない状況だったのです。そこに利害が一致して司法も巻き込んだ陰謀が張り巡らされたというのが筆者石井の見立てです。
- 著者
- 石井一
- 出版日
- 2016-07-23
人々の記憶に残り数々の業績を残してきた人物・田中角栄。未来を読む力と絶対的な行動力は今も語り継がれます。闇将軍、今太閤、金権政治、好色など様々な人間臭い側面を見せる田中角栄ですが、彼の足跡から本当のリーダーとは何か、人間としての生き方とは何かを考えてみてはいかがでしょうか。