人類vs怪物のSFアクション『ワールドトリガー』
日本の三門市に突如として現れた門(ゲート)から異世界の怪物たちが侵略し、人や街を襲います。そこに、怪物たちを撃退する界境防衛組織「ボーダー」が登場します。彼らは怪物たちの侵略から町を守り、防衛システムを作り上げたのでした。本作では、異世界は近界(ネイバー)と呼ばれ、近界民(ネイバーフッド)という侵略者と、地球と人間を守るボーダーの戦いが描かれていきます。
- 著者
- 葦原 大介
- 出版日
- 2013-07-04
ジャンルでいうと、SFアクションの本作。本作の魅力は、なんといってもシンプルなところでしょう。登場人物のやりとりやストーリーなどに無駄がないため、展開がとても早いのです。雑多な背景などはあまり描かれていないため、際立つストーリーやバトルシーン。細かい背景などで読むことが大変になることも一切なく、他作品と比較して倍のスピードで読み進められるはずです!
ダークヒーローによる復讐劇『ファイアパンチ』
物語の舞台は「氷の魔女」とよばれる祝福者(=超能力者)によって、極寒の地になった世界。多くの生物は死に絶え、生き残った者は飢えと寒さに耐えながら、貧しい生活を送っていました。
主人公アグニも祝福者の1人であり、再生能力を持っています。アグニの村を統治する祝福者で兵士のドマは、アグニの腕を食べていた村人は人食いであるから「野放しにしてはいけない」と村を焼き払い、アグニの妹を殺します。怒り狂ったアグ二はドマを探して殺そうと、戦いに身を投じます。こうしてアグニの復讐劇と、ドマ側の祝福者による壮絶な戦いが幕を開けたのでした……。
- 著者
- 藤本 タツキ
- 出版日
- 2016-07-04
バトルシーンのスピード感もさることながら、とにかくキャラ設定が斬新な本作。まともな人間が1人もいないのではないかと思うほど、キテレツな人達ばかりです。その代表格が、トガタという人物です。愉快主義者であり、復讐に燃えるアグニを元にドキュメンタリー映画を撮り始め……。
基本的に登場人物の多くがモラルや常識がないというダークな設定。狂気が蔓延する壮絶な世界観に大注目です!
ヒロアカこと『僕のヒーローアカデミア』。本物のヒーローとは?
まず特筆すべきポイントは、「ヒーロー」という存在に対する捉え方です。
少年漫画の主人公には皆、確固たる意思と明確な目標があります。例えば、「海賊王に俺はなる!」のようなものですね。出久の場合それは、「ヒーローになる事」なのです。ではヒーローになるとは、具体的に何をする事なのでしょうか。
- 著者
- 堀越 耕平
- 出版日
- 2014-11-04
例えば、困っている人を助ける、誰も成しえなかった偉業を達成する、悪を倒して世界を救う……なんて事を華々しくやってのければ、誰の目から見ても間違いなくその人はヒーローでしょう。ですがここでいうヒーローは、あくまで行動した結果ついてきた称号であって、目指すものではありません。
『僕のヒーローアカデミア』では、ヒーローという言葉をれっきとした「職業の一種」だと位置付けられています。
先天的にもって生まれる“個性”という名の超常能力を、悪用する敵(ヴィラン)。このヴィランを取り締まるための組織または個人の総称が、「ヒーロー」なのです。
警察の下部組織として公に周知されている他、ヒーローになるための勉強ができる専門学校も多数存在しています。出久が通う事になる雄英高校ヒーロー科も、多くのプロヒーローを世に輩出する名門校です。
つまり出久の言う「ヒーローになりたい!」とは、「学校の先生になりたい!」「音楽家になりたい!」などの発言と同じ意味合い。純粋かつ具体的な将来の夢、という事になります。着眼点が独特で、今までにない設定と世界観になっていますね。
もう一つのポイントは、“個性”です。
世界人口の約8割が何かしらの超常能力をもって生まれ、多くの場合子供のうちに発現します。自身の身体能力を増強するもの、周囲の物質に作用するもの、新たな何かを創造するものなど、能力の幅も多種多様。また能力は、訓練によって強化する事も可能です。
正義VS悪という構図のヒーローとヴィランですが、両者とも使っているのは自分の“個性”。個人差はありますが、同じ条件で戦っています。有り余る力を持ち暴走してしまうのが人間なら、それを止めるのもまた人間なのです。
三次元の人間社会にも通ずるところがあり、親近感をもって作品に入り込む事ができます。作り込まれた設定の上に展開される、笑って泣ける熱い物語をぜひご覧になってみてください。