未だ見ぬ世界への大冒険・仲間とのアツい絆・強敵との死闘などなど、漫画 『ONE PIECE(ワンピース)』の魅力は挙げていけばキリがないものですが…… 多くの謎や伏線を散りばめながら突き進むストーリー展開は、本作の最大の魅力なのではないでしょうか。 そこで今回は、「ワンピース」において2020年7月現在回収済みの謎や伏線をひとまとめに……いや「ひとつなぎ」にして考察してみました! 伏線に注意して読み返してみると、ワクワクしながら読んでいたときを思い出し、また壮大な物語に夢中になってしまうでしょう。

伏線:第1巻 第1話 ROMANCE DAWN ─冒険の夜明け─
回収:第17巻 第154話 "アラバスタへ"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2001-02-02
富・名声・力
かつてこの世の全てを手に入れた男
“海賊王” ゴールド・ロジャー
(『ONE PIECE』第1巻より引用)
『ONE PIECE』の壮大な物語は、"海賊王" ゴールド・ロジャーの死に際に放った一言で幕を開けます。
「俺の財宝か?欲しけりゃくれてやるぜ…
探してみろ この世の全てをそこに置いてきた」
(『ONE PIECE』第1巻より引用)
しかし、彼の本当の名前が明かされたのは、150話以上も物語が進んでからでした。ピチピチの130代・ドクターくれはが、ルフィの手配書を見ながらつぶやきます。
「お前たち…ゴール・"D"・ロジャーを知ってるかい…」
(『ONE PIECE』第17巻より引用)
ゴールド・ロジャーの真の名前は、「ゴール・D・ロジャー」だったのです!
どうやらこの「ワンピース」世界の現在では、世界政府の手によってロジャーのミドルネーム「D」は隠蔽されているようでした。
「D」の名に隠された秘密は未だ明かされていませんが、物語の根幹に関わる重大なもののようです。
伏線:第1巻 第1話 ROMANCE DAWN ─冒険の夜明け─
回収:第61巻 第597話 "3D2Y"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2011-02-04
物語の中盤でルフィが身に付け、新しくストーリーを盛り上げた「覇気」という能力。唐突に登場したように思われたその能力には、実は第1話の時点で伏線が張られていました。
第1話にて、海で溺れた幼少のルフィに襲い掛かる海獣・近海の主を、シャンクスは「失せろ」という一睨みで追い返しましたね。
ルフィに修行をつけ始めたレイリーは、「覇気」についてこう語ります。
「これが相手を威圧する力…"覇王色"の覇気…!!」
(『ONE PIECE』第61巻より引用)
手も触れずに「近海の主」を退けたシャンクスは、「覇王色の覇気」の持ち主だったのです!
伏線:第2巻 第8話 "ナミ登場"
回収:第8巻 第69話 "アーロンパーク"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
麦わらの一味の頼れる航海士・ナミは登場以来、Tシャツ姿しか見せたことがありませんでした。
その理由は、彼女の肩に入れられたアーロン一味の刺青を隠すためだったのです!
仲間だと思っていたナミが、実は強敵・アーロンの一味であったことが明かされることとなる、衝撃的な伏線でしたね。
伏線:第3巻 第18話 海賊"道化のバギー"
回収:第45巻 第434話 "白ひげと赤髪"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
東の海にて。ルフィがバギーとの戦いをくり広げる最中に、バギーとシャンクスが、かつて見習いとして同じ海賊船に乗船していたということが明かされましたが……。
なんとその海賊船というのが、海賊王が率いた「ロジャー海賊団」のものであったという事実が、白ひげの口から明かされました。
「ロジャーの船とはよく戦りあったせいで 殺し合いの中で妙な顔馴染みになった… お前と一緒にいたあの面白ェ赤っ鼻はもう死んだか」
(『ONE PIECE』第45巻より引用)
シャンクスと同じ船に乗っていたといういうだけでも衝撃だったのに、まさかその船が海賊王のものだったなんて……!いまや「王下七武海」となったバギーの勢いは止まることを知らない……!
伏線:第3巻 第23話 "キャプテン・ウソップ登場"
回収:第15巻 第129話 "まっすぐ!!!" など
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2000-09-04
巨大な金魚と闘った・小人の国・伝説のモグラ・ドラゴンを捕獲などなど……。
麦わらの一味の狙撃手・ウソップは、その名に恥じぬ大業な嘘をつき続けてきたホラ吹きでしたが……その嘘は次々と現実になっています。
「育ちも育ったり"島食い" この怪物金魚め」
(『ONE PIECE』第15巻より引用)
リトルガーデン近海の巨大金魚・トンタッタ王国・ウッカリ起こした伝説の土番長・パンクハザードのドラゴン……
次は、どんな嘘が現実となるのでしょうか……!
伏線:第3巻 第24話 "偽れぬもの"
回収:第4巻 第33話 "音無き男"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1998-08-04
カヤの屋敷の執事・クラハドールは、ずり落ちたメガネを手の腹で押し上げるという奇妙なクセの持ち主でした。
そんなクラハドールの正体は、なんと海賊・キャプテンクロだったのです! 彼がその奇妙なメガネの上げ方をするのは、自身の武器「猫の手」で顔を傷つけないためでした。
「"猫の手"で自分の顔を傷つけねェための あの男の奇妙なメガネの上げ方…」
(『ONE PIECE』第4巻より引用)
海賊をやめて3年が経ってもその癖が抜けていないのは、彼がまだ戦いを忘れていない何よりの証拠だったのです。
伏線:第6巻 第51話 “ロロノア・ゾロ 海に散る”
回収:第78巻 第779話 “最期のケンカ”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
恐竜が踏んでも1ミリも曲がらないほどの硬度を誇る、最強の刀剣・“黒刀”。
2020年3月現在、「黒刀」だと判明している刀は二振り。それは、ジュラキュール・ミホークの愛刀「夜」と、伝説の剣士・リューマがかつて使用していた「秋水」です。
第51話での「夜」の登場以来、“黒刀”とは特殊な材質や製法で生み出された刀なのだと思われていましたが……
第779話にて、ミホークの口から衝撃の事実が明かされます。
「全ての刀剣は“黒刀”に成り得る」
(『ONE PIECE』第78巻より引用)
さらに第937話にて、ゾロから「秋水」を盗んだ牛鬼丸はこんな発言をしていました。
「秋水は黒刀だぞ‼︎ リューマの激戦にて成った刀‼︎」
(『ONE PIECE』第92巻より引用)
どうやら、“黒刀”というのは使い込むことで後天的に「成る」もののようです。ゾロの刀も、“黒刀”に「成る」日は来るのでしょうか……⁉︎
伏線:第8巻 第69話 "アーロンパーク"
回収:第53巻 第521話 "天駆ける竜の蹄"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
アーロン一味の構成員には、身体に「太陽の焼き印」を入れている者がいました。当初は魚人海賊団のシンボルマークだと思われていたのですが……。
その真の意味は、天竜人の奴隷であったハンコックの口から明かされました。
「これは…"天駆ける竜の蹄"… 「天竜人」の紋章じゃ」
(『ONE PIECE』第53巻より引用)
世界貴族「天竜人」の奴隷となった者の身体には、彼らによって消えることのない焼き印"天駆ける竜の蹄"を入れられてしまいます。
天竜人から奴隷を解放したフィッシャー・タイガーは、その焼き印を上書きするように"天駆ける竜の蹄"の上から「太陽のシンボルマーク」を焼き付けたのでした。
伏線:第8巻 第69話 "アーロンパーク"
回収:第60巻 第594話 "メッセージ"
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2010-11-04
海上レストラン「バラティエ」のオーナー・ゼフは、「偉大なる航路(グランドライン)」を「楽園」と呼ぶ者たちもいるのだとルフィに伝えます。
その真意が明かされたのは、グランドラインの航海も半分を終えた頃でした。
「一度でも"新世界"に足を踏み入れた猛者達は "偉大なる航路"前半の海を口をそろえてこう呼ぶ──『あの海は"楽園"だった』」
(『ONE PIECE』第60巻より引用)
「楽園」とはグランドライン〈前半〉の海を指す俗称であり、グランドライン〈後半〉の海「新世界」の過酷さを象徴する言葉だったのです!
伏線:第10巻 第84話 “ゾンビ”
回収:第65巻 第646話 “カエル”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2012-02-03
アーロンパークにてゾロと対峙したタコの魚人・はっちゃんは、ゾロに対してこんなセリフを叫びました。
「おれ様を魚人島で一人を除けばNo.1の剣豪 “六刀流のハチ”と知っているのかァ!!!」
(『ONE PIECE』第10巻より引用)
そして時は流れ、麦わらの一味は魚人島にて「新魚人海賊団」との戦闘を繰り広げます。
その時に、同じくゾロと対峙したヒョウモンダコの魚人・ヒョウゾウは、ゾロに対してこんなセリフを叫びました。
「おれが魚人島ナンバー1のタコ八刀流のヒョウゾウだ 覚えとけェ!!!」
(『ONE PIECE』第65巻より引用)
そう、アーロンパークでハチが「一人を除けば」と表現した「一人」とは、このヒョウゾウの事だったのです。
かつて彼らは同じ剣術道場に通っていましたが、その時はハチはヒョウゾウに全く敵わなかったそうです。
しかしヒョウゾウは、エネルギーステロイドの副作用で老化してしまいました。もしかすると現在においては、遂にハチが「魚人島ナンバーワンの剣豪」なのかもしれませんね!
伏線:第11巻 第99話 “ルフィが死んだ”
回収:第72巻 第720話 “囚人剣闘士”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2013-11-01
ドレスローザのコロシアムに現れた、ルフィを崇拝する海賊・バルトロメオ。
いつか麦わらの一味の舎弟になることを夢見てルフィの後を追いかけていたという彼ですが……実はドレスローザ編の以前に、それも麦わらの一味がまだグランドラインに入る前から、すでに彼は物語に登場していたのです。
バルトロメオがルフィを崇拝するようになったのは、東の海(イーストブルー)のローグタウンにて、処刑されそうになるルフィの姿を見た瞬間だそうです。彼は、その時のことをこう語っています。
「海賊王ロジャーが死んだ伝説の処刑台で 絶体絶命の彼は叫んだ……!!!
『おれは 海賊王になる男だ‼︎‼︎』
その瞬間‼︎ 天は雷を落とし‼︎ あの方を生かした……‼︎ おれァ奇跡を見たんだっぺ!」
(『ONE PIECE』第72巻より引用)
さて、バルトロメオがあの処刑シーンに立ち会っていたと知ってから、その辺りを読み返すと……
第99話にて、処刑台に捕われているルフィを見守る群衆の中に、「BELL100」と書かれたTシャツを着たバルトロメオの姿が、はっきりと描かれていることが分かりますね!
何百人と描かれている群衆の中にも伏線が仕込まれているとは……「ワンピース」は、モブキャラすらも読み飛ばすことができなさそうです。
謎・伏線:第12巻 第103話 “クジラ”
回収:第47巻 第459話 “死んでごめんじゃないでしょうに”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2007-09-04
偉大なる航路(グランドライン)の入り口であるリヴァースマウンテンには、山のように大きなクジラ・ラブーンが住み着いていました。
そしてそのラブーンは、何故かレッドラインに体当たりを続け、リヴァースマウンテンに向かって吠え続けます。自分の体が傷つくのもいとわずに、です。
その理由は、50年前にしたとある海賊団との約束を、未だに信じ続けていたからでした。
「『必ず世界を一周しここへ戻る』」
(『ONE PIECE』第12巻より引用)
ラブーンは、レッドラインの向こうから戻ってくるはずの仲間たちを思い、無謀にも世界の海を分かつ壁を壊そうとしていたのです。
しかし、彼らが約束を交わしたのは、50年も前のこと。サンジは、冷酷な判断を下します。
「50年も帰らねェんだ……もう答えは出てる
死んでんだよ いつまで待とうが帰って来やしねェ………!!」
(『ONE PIECE』第12巻より引用)
50年前に約束を交わし、もう死んだと思われていたその海賊でしたが……麦わらの一味はグランドラインの航海中、なんと、その海賊と出会うのです。
「その場所へ『必ず帰る』と固い約束をして 我々は船を出しました ──そしてこの海で全滅 彼との約束を果たさぬままに!!」
「船で一人 生き長らえた私には この“結果”を彼に ちゃんと伝えに行く義務がある!」
「約束の岬で再会を誓った仲間の名は “ラブーン”」
(『ONE PIECE』第47巻より引用)
その海賊の名は、ブルック。スリラーバークで共闘したルフィから、未だにラブーンが約束を信じて待っていると聞いた彼は、とある決意をします。
「私にも海賊の意地がある 壁に向かって待つお前とは 約束通り“正面”から再開したい」
(『ONE PIECE』第50巻より引用)
そしてブルックは麦わらの一味に加わり、ラブーンとの再会を目指してグランドラインを突き進むのです!
伏線:第12巻 第105話 “記録指針”
回収:第24巻 第218話 “記録指針が丸い理由”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
リヴァースマウンテンを乗り越えてグランドラインに無事(?)突入した麦わらの一味は、リヴァースマウンテンの灯台守を務めるクロッカスから、球体の羅針盤「記録指針(ログポース)」を渡されます。
グランドラインに点在する島々は法則的な磁気を帯びており、その磁気を感じ取るログポースが指し示す指針を辿って航海をする必要があるそうです。
しかし磁気を感じ取り次の島を示すための羅針盤ならば、平面的な物でも事足りるはずなのですが……なぜかそのログポースは、意味深にも球体なのでした。
その謎は、麦わらの一味がグランドラインの航海にも慣れ始めた頃にやっと明かされることとなります。
アラバスタ王国を後にし、次なる島を目指す麦わらの味でしたが、ログポースの指針が突如として指し示したのは、なんと真上。
ログポースの故障を疑うナミでしたが、しかしこれは故障などではありません。その針の示す先には、本当に島が存在していたのです。
というのも、グランドラインに点在する島々は、海上にのみあるわけではなかったのでした。遥か上空に存在する「空島」や、深く海底に存在する「魚人島」などなど……常識の通用しないような場所にも、島は存在していました。
それらの島を指し示すために、ログポースは360°に指針を向けられる球体の形をしていたというわけです。グランドラインの航海が一筋縄ではいかないということが示された、冒険心をくすぐられる伏線でしたね!
伏線:第12巻 第105話 “記録指針”
回収:第96巻 第967話 “ロジャーの冒険”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2020-04-03
リヴァースマウンテンの灯台守・クロッカスは、グランドラインの「最後の島」について、こう語りました。
「そして最後にたどり着く島の名は……
『ラフテル』
“偉大なる航路”の最終地点であり 歴史上にもその島を確認したのは海賊王の一団だけだ」
(『ONE PIECE』第12巻より引用)
グランドライン最後の島「ラフテル」。
名前だけしか明かされていなかった「伝説の島」でしたが、海賊王の冒険が描かれたロジャーの過去編にて、その命名者や命名の由来が遂に明らかに!
大冒険を経て、遂に最後の島に辿り着いたロジャー海賊団。
「ジョイボーイ おれは……!! お前と同じ時代に生まれたかった
とんでもねェ宝を残しやがって…!!! とんだ笑い話だ!!」
(『ONE PIECE』第96巻より引用)
世界の全てを知り、莫大な宝を目の前にしたロジャーは、仲間たちにこう語りかけます。
「──なァみんな 800年誰も行きつけなかったこの『最後の島』に こんな名前をつけねェか?
“ ラフテル(Laugh Tale)” と」
(『ONE PIECE』第96巻より引用)
そう、「ラフテル」の命名者は海賊王・ロジャーであり、その意味は「笑い話」だったのです!なんとも壮大でロマン溢れる謎が回収されましたね……!
伏線:第15巻 第133話 “名もなき国の冒険”
回収:第17巻 第153話 “ヒルルクの桜”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2001-02-02
高熱に倒れたナミを医者に診せるため、元・ドラム王国に立ち寄った麦わらの一味。
しかしその国には、医師はたったの一人しかいないようです。ドラム島民間護衛団団長・ドルトンは、その医者についてこう語ります。
「一つ…忠告をしておくが… 我が国の医者は…魔女が一人いるだけだ」
(『ONE PIECE』第15巻より引用)
さらに彼女は、途轍もない絶壁と高度を誇る山「ドラムロッキー」の頂上にそびえ立つ城に住んでいました。
「妙な噂なんだが…月夜の晩に彼女がそりに乗って 空を駆け降りてくる所を数名が目撃したという話だ… “魔女”と呼ばれるゆえんだ」
(『ONE PIECE』第15巻より引用)
謎に包まれる“魔女”ですが、彼女はどのように、そりに乗って空を駆け降りていたのでしょうか。その謎は、麦わらの一味がドラムロッキーの頂上で出会ったチョッパーと、共に山から降りるシーンで明らかになります。
チョッパーを仲間に誘い、山の頂上からロープウェイで下山をしようとしていた麦わらの一味。
しかし、チョッパーの師であった“魔女”ドクトリーヌは、彼が海に出ることに猛反対。チョッパーを追いかけるドクトリーヌカら逃げ出すような形で、麦わらの一味はドラムロッキーから降りることになります。
「みんなそりに乗って!!! 山を下りるぞォ!!!」
(『ONE PIECE』第17巻より引用)
そしてチョッパーは、麦わらの一味を乗せたそりを引き、ロープウェイのロープ上を駆け降ります。これこそが、“魔女”が空を駆け降りていた秘密だったのです。
巨大な満月をバックに空を駆け降りるその姿がとても幻想的な、芸術点の高い伏線でしたね。
伏線:第17巻 第154話 “アラバスタへ”
回収:第18巻 第158話 “上陸のアラバスタ”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2001-04-04
医者を訪ねて、ドラム王国に立ち寄った麦わらの一味。その数日前、謎の青年が「麦わら帽子をかぶった海賊」を探してドラム王国を訪ねていました。
「一週間くらい前に突然 ロベールの街に 旅人らしい男が一人現れたんだ 珍しく雪の降らない日だった」
(『ONE PIECE』第17巻より引用)
冬島であるドラム王国にはいつでも雪が降っているのですが、その青年が訪ねてきた日は、不思議なことに雪が降らなかったそうです。
その後、麦わらの一味がアラバスタ王国に到着しますが、港町の定食屋では白ひげ海賊団のエースと海軍大佐であるスモーカーが一触即発の様相で対峙していました。
そこにメシの匂いを嗅ぎつけたルフィが飛び込んできて、現場は騒然。思わぬ形で弟であるルフィと再会したエースは、ルフィをスモーカーから逃すために能力を発動させます。
そこで彼が、「メラメラの実」を食べた炎人間であることが判明します。ドラム王国に珍しく雪が降らなかったのは、エースが炎人間であることの伏線だったのです。
伏線:第18巻 第159話 “来いよ”
回収:第50巻 第489話 “8人目”
- 著者
- ["尾田 栄一郎"]
- 出版日
アラバスタにて、ハプニングがありつつもなんとかルフィと再会したエースでしたが、彼がルフィを探していたのは、とあるものを渡すためでした。
「ホラ お前に これを渡したかった」
(『ONE PIECE』18巻より引用)
しかし、ルフィの渡されたそれは、どう見てもただの紙っきれ。何も書かれていないし、特に貴重なものでもなさそうです。
「なんだ 紙きれじゃんか」
(『ONE PIECE』18巻より引用)
と、訝しがるルフィに対し、エースは意味深な発言を返していました。
「そうさ その紙きれがおれとお前をまた引き合わせる」
(『ONE PIECE』18巻より引用)
この言葉の真意は、それから300話以上も物語が進行した後、麦わらの一味がスリラーバーグから出航する直前に明かされることとなります。
スリラーバーグでナミと親友になった女海賊・ローラは、ナミとの別れ際に「ビブルカード」を渡しました。
「ビブルカード」とは爪を練り込んで精製される特殊な紙で、別名「命の紙」とも呼ばれているものだそうです。
この紙は、「世界中のどこにいても引かれ合う」という性質があるので、ちぎって渡しておくことで、その人物が「どの方向にいるのか」や、その人物の現在の「生命力」を知ることができるそうです。
アラバスタでエースがルフィに渡した紙きれは、命の紙「ビブルカード」であり彼らをまた引き合わせるきっかけとなりました。
伏線:第19巻 第171話 “反乱軍統率者コーザ”
回収:第83巻 第832話 “ジェルマ王国”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2016-11-04
ホールケーキアイランドにて登場した、北の海(ノースブルー)の戦争屋「ジェルマ66(ダブルシックス)」。
そんな「ジェルマ66」が、実はアラバスタの内乱に一枚噛んでいたという衝撃の伏線が張られていたのをご存知でしょうか。
アラバスタ内乱時、反乱軍は港町ナノハナに突如として突っ込んできた武器商船に積まれた大量の武器を手にとり、アラバスタ国家への反乱を仕掛けました。
「…港に突っ込んできた巨大船は“武器商船”だ 武器なら腐るほどある」
「………ほんとか」
「…まるで 天の導きだな…」
(『ONE PIECE』第19巻より引用)
改めて、その武器商船の帆に描かれたマークをよく見てみるとなんと、それは「ジェルマ66」のロゴマークにそっくりなのです!
さらにその辺りのシーンをよく読み込むと、反乱軍の中には「66」と描かれた服を着ている者が紛れ込んでいましたし、バロックワークスのオフィサーエージェントの中では未だに「Mr.6 ペア」は登場していません。
そして、バロックワークスとして暗躍していたロビンは、ジェルマの主戦力であるヴィンスモーク家について「どこかで聞いた気が!!」と発言しています。
これは明らかに、「ジェルマ66」とアラバスタの繋がりを示唆する伏線ですよね。伏線:第19巻 第174話 “Mr.プリンス” など
回収:第81巻 第813話 “お茶会の招待状”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2016-04-04
クロコダイルからの電伝虫を受け、茶化すように「Mr.プリンス」を名乗ったサンジ。
「おれか…………おれは… … “ Mr.プリンス ”」
(『ONE PIECE』第19巻より引用)
以前にもふざけ調子で王子様(プリンス)を名乗っていたサンジでしたが……
「別に戦わなくったってナミさんとビビちゃんは このおれが守るんだからよっ!!
“王子様(プリンス)”って呼べ!! ハハ」
(『ONE PIECE』第19巻より引用)
実はそれらの発言は、彼が本当に一国の王子様であることの伏線だったのです!
その事実が明かされたのは、四皇の一団であるビッグ・マム海賊団と相対した時のこと。ビッグ・マムの傘下となったカポネは、サンジを捕らえ、衝撃的な招待状を手渡してきます。
「ママの開く『ティーパーティー』のな 今回のメインは結婚式だ
新郎は……『ヴィンスモーク家の三男 サンジ』」
(『ONE PIECE』第81巻より引用)
そう、サンジは、北の海(ノースブルー)の海遊国家「ジェルマ王国」の王族・ヴィンスモーク家の三男……正真正銘の王子様だったのです。
思えば、サンジについては不自然な点が多く存在していました。
例えば、ノーランドの絵本を見た時のサンジの反応です。
サンジ「『うそつきノーランド』⁉︎ へー懐かしいな」
ナミ「知ってんの? サンジ君 でもこれ“北の海”発行って書いてあるわよ」
サンジ「ああ おれ生まれは“北の海”だからな」
ウソップ「初耳だな お前も“東”だと思ってたよ」
サンジ「育ちはな まァどうでもいいさ」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
この、当時はさらっと流されてしまった会話ですが……冷静に考えてみれば、北の海から東の海に移るためには、海を分かつ壁・レッドラインを越えるだけの術をもっていなければいけません。
さらに、サンジの首に賞金が懸けられた手配書には、「ONLY ALIVE(生け捕りのみ)」の文字が。ただの海賊にそんな特例が認められるわけはありません。
サンジが「王子様」であるという細やかな伏線は、物語の中にそれとなく描かれていたんですね……!
伏線:第19巻 第175話 “開放”
回収:第66巻 第653話 “ヒーローの帽子”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
バロックワークスとの戦いの中で、悪魔の実の能力者であるはずのMr.3がなぜか水に浮かんでいる描写がありました。
「能力者はカナヅチになってしまう」という設定を完全に忘れていた尾田先生がウッカリ描いてしまったミスであったと思われていたのですが……
Mr.3が水に浮いていたのには、実はしっっかりとした理由がありました。
あの時、なんと偶然にもMr.3の体の下には「ものすっごい浮く木片」があったのです!いやー、「ものすっごい浮く木片」が偶然そこにあったのであれば、能力者が浮いていたのにも納得ですね。
そして、その「ものすっごい浮く木片」は麦わらの一味が海底の魚人島から出港する時にも利用され、名前は「クウイゴスの木片」であることも明かされました。
伏線:第20巻 第178話 “LEVEL.G・L”
回収:第78巻 第785話 “足が折れても”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
ドレスローザにてルフィとの戦闘中、ドフラミンゴは悪魔の実の「覚醒」について口にしました。
「いいかひよっこ “悪魔の実”の能力には まだ 「覚醒」 という上の世界があるんだ…!!!」
「能力は稀に「覚醒」し 己以外にも影響を与え始める」
(『ONE PIECE』第78巻より引用)
ドフラミンゴによれば、悪魔の実が覚醒すると、能力者自身の周りにも影響を与えるほどの強力な能力が使えるようになるそうです。
そんな悪魔の実の「覚醒」についての伏線は、実はグランドライン序盤の島であるアラバスタ王国にてすでに登場していました。
それは、ルフィとクロコダイルが初めて戦闘になった時のこと。クロコダイルはルフィに対し、こう言い放っています。
「悪魔の実の能力は使い方と訓練次第でいくらでも強い戦闘手段になる 能力だけにかまけたそこらのバカとはおれは違うぞ 鍛え上げ研ぎ澄ましてある」
(『ONE PIECE』第20巻より引用)
思えばクロコダイルは、周りの物の水分を吸収し砂に還す「侵食輪廻(グラウンド・デス)」という技を使ってきました。
さらに彼は、インペルダウンの獄卒中たちが「覚醒」したゾオン系能力者だということも知っていましたよね。
鍛え上げ研ぎ澄まされていたクロコダイルのスナスナの実の能力は、あの時点ですでに「覚醒」していたのでしょう。
伏線:第20巻 第179話 “決戦はアルバーナ”
回収:第22巻 第199話 “HOPE!!”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2002-02-04
アラバスタ王国の首都・アルバーナへ向かう道中、突如として現れたバロックワークスのボス・クロコダイル。
仲間たちをアルバーナへ向かわせるべく、ルフィはたった1人でクロコダイルに挑みますが……
クロコダイルは「スナスナの実」の能力で砂になることができるため、ルフィはどんな攻撃を仕掛けようとも、彼に触れる事ができませんでした。
「何度戦っても お前はおれを殴る事すらできん…!!!」
(『ONE PIECE』第22巻より引用)
そしてルフィは、クロコダイルの左手に付けられたフックによって胸を貫かれ、ほとんど何もできないままに敗れてしまいます。
しかし、次の瞬間。瀕死のルフィは、今まで触れる事のできなかったクロコダイルの左腕を、何故かガッチリと掴むことができたのです。
その行動からルフィは「スナスナの実」攻略のヒントを掴み、クロコダイルと再戦した際には互角以上に渡り合うこととなります。
「あの時お前の手にかかった “ユバ”で貰った水が教えてくれたんだ
水に触れたらお前は 砂になれなくなる!!!」
(『ONE PIECE』第22巻より引用)
あの時、ルフィと一緒に水筒がフックで貫かれたことにより、クロコダイルの左腕に水がかかり、その瞬間だけ彼は砂になることができなかったのです。
驚異の強運と粘り強さで、無敵と思われたクロコダイルを倒す糸口を掴んだ一幕でした。
伏線:第21巻 第194話 “鉄を斬る”
回収:第93巻 第939話 “老いたる豹は路を忘れず”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2019-07-04
バロックワークスのMr.1と戦闘中のゾロ。全身を刃物(=鉄)に変えられる能力を持つMr.1に苦戦を強いられたゾロは、師匠であるコウシロウの発言を思い起こします。
「いいかい 世の中にはね 何も斬らない事ができる剣士がいるんだ ...だけどその剣士は鉄だって斬れる 同じ刀でね...」
「“最強の剣”とは… 守りたいものを守り 斬りたいものを斬る力 触れるものみな傷つける様な剣は私はね… “剣”だとは思わない」
(『ONE PIECE』第21巻より引用)
その教えを思い出したゾロは、戦いの中で鉄を斬る力を身に付け、Mr.1との激闘を制しましたね。
そして、ルフィに覇気の修行をつけるワノ国のヒョウ爺も、このような興味深い発言をしています。
「『ワノ国』にも体を伝い刀身に纏わせる“力”がある 良い刀は 斬りたい時に鉄をも斬り 斬りたくない時は紙すら斬れぬ! それは剣士の心一つ!!」
(『ONE PIECE』第93巻より引用)
ゾロに「何も斬らない剣」を教えたコウシロウは、刀身に覇気を纏わせる術を極めていたのでしょう。
伏線:第24巻 第218話 “記録指針が丸い理由”
回収:第26巻 第242話 “第2級犯罪者”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2002-12-04
アラバスタ王国を後にし、次なる島を目指す麦わらの一味。
次の目的地は秋島らしく、呑気に航路を進む彼らでしたが……グランドラインの航海が、こんな穏やかで済むはずがありません。
ゾロ「ん? 雨?」
サンジ「雨じゃねェ…」
ウソップ「あられか…? 違うな 何か降って来……… え?」
ルフィ「空から」
ナミ「ガレオン船……!!?」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
なんと、突如として空から、巨大なガレオン船が降ってきたのです……!
そして、ガレオン船とともに降ってきたガイコツを復元したロビンは、さらに驚くべき情報を手に入れます。
「彼が死んでから すでに200年は経過してるわ」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
200年も前の時代の船が、なぜ今頃になって空から降ってきたのでしょうか。その謎には、空島の刑罰制度が関係していました。
図らずも空島に“不法入国”してしまった麦わらの一味。その罰金として理不尽な多額請求をされたナミは、ついついスカイピア警察をぶっ飛ばしてしまいます。
この暴動により、麦わらの一味には「雲流し」の刑が課されることになりました。
「逃げ場のない大きさの島雲に船ごと乗せられて 骨になるまで空をさ迷い続ける刑です 死刑です!!!」
(『ONE PIECE』第26巻より引用)
この説明を聞いたロビンは、あのガレオン船の謎に合点がいきます。
「成程… それで何もない空から船が…」
(『ONE PIECE』26巻より引用)
例の空から降ってきた巨大なガレオン船は、200年前に「雲流し」の刑を受けた船乗りたちの残骸だったのです!
伏線:第24巻 第221話 “怪物”
回収:第25巻 第229話 “メシを食おう”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2002-09-04
空から降ってきたガレオン船から情報を得ようと、サルベージに挑む麦わらの一味でしたが……その最中、急に日が隠れ、“夜”が訪れます。
チョッパー「夜になった…………!!!?」
ナミ「ウソよ… まだそんな時間じゃないわっ!!」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
その“夜”の正体は、極度に積み上げられた雲の影だということが、「嘘つきノーランド」の子孫であるモンブラン・クリケットから語られます。
「“積帝雲” そう呼ばれる雲がある」
「そいつが上空に現れた時 日の光さえも遮断され 地上の「昼」は「夜」にも変わる」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
そして、空島というロマンを追いかける麦わらの一味に対し、モンブラン・クリケットはこう続けます。
「いいか もし“空島”が存在するというのならば そこにしか可能性はない」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
突如として出現した“夜”は、空島が存在するという紛れもない証拠だったのです!
伏線:第24巻 第221話 “怪物”
回収:第32巻 第299話 “幻想曲”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2004-03-04
空から巨大ガレオン船が降ってきて、指針を空に奪われて、突然の夜が来て……不思議なことは、立て続けに起こるものなのです。
そして、その日の航路の最後の最後に、麦わらの一味はとんでもない“怪物”に出くわします。
「………………!!!
!!!
怪物だああああ」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
巨人族の何十倍もの大きさがあり、背中に羽を生やし、槍を構える“大怪物”の“影”が、突如として海のど真ん中に現れたのです。さすがの麦わらの一味も、これには堪らず逃げ出します。
この“怪物”の“影”の謎は、空島を巡る物語のクライマックスで、ロマンチックに明かされました。
麦わらの一味を空島に送り出したモンブラン・クリケットは、こう語ります。
「…… ──積帝雲と共に現れる“怪物”にはよ こんな謂れがあった……
遥か上空に人間がいて そいつに強い日の光が差すと
遠い空の深い霧にその姿は映し出される
───まるで大きな“怪物”の様な姿で…」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
背中に羽を付け、槍のような武器を構えているのは、空島の戦士・シャンディアたちの特徴に一致していますね。麦わらの一味が青海で見た“怪物”の正体は、シャンディアの影だったのです。
そして、クリケットが見つめる“夜”の空には、麦わら帽子を被り右手を突き上げる、巨大なルフィの“影”が映し出されていたのです……!
「───なァ小僧… ………“黄金郷”は…そこにあったのか…………?
ありがとうよ………!!!」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
空島を巡る全ての謎とロマンを鮮やかに解き明かした、なんとも劇的な伏線回収でした……!
伏線:第24巻 第223話 “ワタクシはこの町では決してケンカしないと誓います”
回収:第25巻 第234話 “ご記憶下さいます様に”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2002-09-04
空島の情報を求めて、夢を見ない無法者たちが集まる町・モックタウンに足を踏み入れた麦わらの一味。その町の酒場で、ルフィは宿命のライバルと対面します。
その宿敵の名は、マーシャル・D・ティーチ。そう、黒ひげです。
ルフィ「このチェリーパイは死ぬほどマズイな!!!」
黒ひげ「このチェリーパイは死ぬほどウメェな!!!」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
ルフィ「このドリンクは格別にうめぇな!!!」
黒ひげ「このドリンクは格別にマズイな!!!」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
このように、全くと言って良いほど正反対な2人は、意地を張り合った挙げ句に言い争いの喧嘩を始めます。
黒ひげ「おめェ…海賊か…⁉︎」
ルフィ「ああそうだ!!」
黒ひげ「懸賞金は」
ルフィ「3000万!!!」
黒ひげ「3千万⁉︎ お前が…?? そんなワケあるかァ ウソつけェ!!!」
ルフィ「ウソなんかつくかァ 本当だ!!!」
(『ONE PIECE』第24巻より引用)
本当だと言い張るルフィでしたが、結果的に彼は嘘をついていたことになります。
その時のルフィは知る由もありませんでしたが、アラバスタ王国の一件を経て、彼の懸賞金は1億ベリーにまで跳ね上がっていたのです。
そして、黒ひげがルフィの「3000万」という発言をウソだと言った真意は、そこにありました。
「一億… あの覇気で3千万はねェと思ったが ここまでとは……………!!」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
黒ひげは、ルフィの“覇気”の強大さを感じ取り、彼が懸賞金額3千万ぽっちで収まる器ではないことを見抜いていたのです!
伏線:第25巻 第227話 “うそつきノーランド”
回収:第27巻 第251話 “序曲”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
モンブラン・クリケットに会うため、ジャヤ島の東海岸を訪れた麦わらの一味。そこには、城のように立派な家が建っていました。
「すげェ!!! あれがそいつの家なのか!⁉︎ スッゲー金持ちなんじゃねェのか!⁉︎」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
と、期待を膨らますルフィ・ウソップ・チョッパーでしたが……
ゾロ「バーカ よく見ろよ」
サンジ「夢見る男ねぇ… 少なくとも見栄っ張りではある様だな」
チョッパー「? なにが??」
ルフィ「げ!!! ただの板!⁉︎」
ウソップ「なにーーーーっ!⁉︎」
ゾロ「当の家は半分だけ… あとはベニヤ造りだ」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
クリケットの家を横から見ると、それは巨大な家などではなく、ただのハリボテであったことが判明してしまいました。
見栄っ張りな男を表すような奇抜な家だったのですが……この家はなんと、空島の存在を決定づける大きな伏線だったのです。
神の島(アッパーヤード)を探索していたナミ・ゾロ・ロビンは、空島にまつわる重大な真実を目の当たりにし、にわかには信じられない様子で会話をします。
ナミ「見てこれ……!! 見覚えがあるでしょ………⁉︎」
ゾロ「…どういうことだ? ……何で地上にあったもんがここに… 同じものだろ?」
ロビン「…いいえ違うわ! これは地上で見たものの“片割れ”よ つまりこの島はもともと地上にあった島なのよ…」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
そしてナミは、あのクリケットの家にまつわる疑問点を整理し、この空島の秘密を解き明かしました……!
「……おかしな家だとは思った…
あの家には2階があるのに2階へ上がる階段がなかったから……
…あんな絶壁に家を建てる理由もない……
あの海岸は“島の裂け目”だったんだ…………!!!」
「ここは引き裂かれた島の片割れ
この島は………!!! “ジャヤ”なのよ!!!」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
ジャヤ島は、突き上げる海流(ノックアップストリーム)によって天高く飛ばされ、その後ずっと、空島として存在していたのです!
伏線:第25巻 第229話 “メシを食おう”
回収:第27巻 第253話 “ヴァース”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
先祖であるノーランドが見つけたという“黄金郷”を探し続けるモンブラン・クリケットは、ノーランドが残したとある言葉を口にします。
「髑髏の右目に黄金を見た」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
この言葉は、ノーランドが航海日誌に書いた最後の文章であるそうです。
「髑髏の右目だァ!!?
コイツが示すのはかつてあった都市の名か
それとも己の死への暗示か…
後に続く空白のページは何も語らねェ」
(『ONE PIECE』第25巻より引用)
謎に包まれたノーランドの遺言でしたが……ジャヤの片割れが空島となっていたと判明したことで、その謎は明らかになりました!
「これ見て!! ロビンがジャヤで手に入れた地図とスカイピアの古い地図の比率ををあわせたの おおよそだけどね… 海岸の家をくっつけると」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
空島での行動会議をする最中、ナミは得意げにジャヤの秘密を解き明かします。
ナミ「ほらっ!! これが400年前のジャヤの姿っ!!!」
ルフィ「うお!!! …………ドクロに見える!!!」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
なんと、ジャヤの本来の形は髑髏にそっくりだったのでした。現在の半分に別れてしまったジャヤ島の姿しか知らないのであれば、この言葉の謎は解きようがなかったのです。
ノーランドは、ジャヤ島のかつての形を髑髏に見立てて、「髑髏の右目に黄金を見た」という記述を残したのです!
伏線:第25巻 第234話 “ご記憶下さいますように”
回収:第32巻 第32話 “金持ち海賊団”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2004-03-04
世界最強の男 “白ひげ” ことエドワード・ニューゲートは、かつて海賊王・ロジャーとも渡り合っていたほどの大海賊です。
しかし、晩年の白ひげは、老齢と病の影響で衰弱の一途を辿っていました。初登場した際の彼は、いくつもの点滴を繋がれ、何人ものナースに付きっきりの看病をされていましたね。
かなりの厳戒態勢で白ひげは看病をされていたようでしたが、その容体は一向に良くなることはありませんでした。「体調は悪化するばかり」だったと、白ひげ海賊団の船医であったマルコも回想しています。
一体なぜ、白ひげの体調は回復に向かわなかったのでしょうか? それは、白ひげの看護体制に、とある“裏”があったからなのです……!
まず、白ひげの付けていた点滴に描かれていたマークに注目してみてください。スマイルマークを逆さまにしたようなそのマークを、どこかで見た覚えはありませんか?
そのマークはなんと、「ワンピース」32巻にて判明した、元王下七武海であるドンキホーテ・ドフラミンゴのシンボルマークにそっくりなのです!
さらに、白ひげを看病していたナースですが、「ワンピース」69巻にて“闇のブローカー”として登場したドフラミンゴの傍にも、同じ女性が……!
思えばドフラミンゴは、部下を敵対勢力にスパイとして送り込むことを多々していました。脅威である白ひげの元にも、部下を送り込んでいたでしょう。
白ひげの体調悪化の裏には、ドフラミンゴが一枚噛んでいたのです!
伏線:第26巻 第244話 “SOS”
回収:第27巻 第253話 “ヴァース”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
エンジェル島ラブリー通りを歩くルフィたちは、通りの真ん中に像を見つけます。
ルフィ「へんなかお なんじゃこりゃ オットセイかな」
サンジ「…ただの変なドロ人形にしか見えねェが きっと宗教的な像だろ」
ウソップ「バカめ これは芸術さ!! おれにはわかる」
(『ONE PIECE』第26巻より引用)
好き勝手に解釈する彼らに、コニスはこの像について説明します。
「それは “ヴァース” 空に住む人々の永遠の“憧れ”そのものです」
「………フフッ… ───ええ 青海の人達には理解し難いものですね…きっと」
(『ONE PIECE』第26巻より引用)
“泥の像”に憧れを抱く人々に理解ができない様子のルフィたちでしたが、空に住む人々が憧れを抱いていたのは、もっと根源的なものだったのです。
神の島(アッパーヤード)の正体が、400年前に青海から飛んできたジャヤの片割れだったことを知った麦わらの一味に、元神であるガン・フォールはこう語ります。
「…………おぬしらにとって……ここにある地面は当然のものなのだろうな……」
「……だが空には…これはもともと存在し得ぬものだ “島雲”は植物を育てるが生む事はない 緑も土も本来 空にはないのだよ」
「…我々はこれを “大地(ヴァース)” とそう呼ぶ」
「空に生きる者達にとって永遠の憧れそのものだ」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
元々は緑も土も存在しなかった空島の人々は、“泥の像”に憧れていたのではなく、青海からもたらされた“大地”そのものに憧れを抱いていたのでした。
伏線:第26巻 第246話 “迷いの森の神官サトリ”
回収:第61巻 第587話 “3D2Y”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2011-02-04
スカイピアの神官・サトリは、ルフィが腕を伸ばして攻撃してくることを言い当て、サンジの蹴り技のコースを完全に先読みすることができました。
「修行者にのみ授けられる力は “心綱(マントラ)”」
(『ONE PIECE』第26巻より引用)
空の国の神官たちは、“心綱”という謎の力を扱えるようです。この“心綱”について、ガン・フォールはこう説明しました。
「“心綱(マントラ)”とは“聞く力”だといわれている………… 何やら人間は生きているだけで体から声を発しているらしいのだ」
「それを聞く事で相手の次の動きもわかるという」
(『ONE PIECE』第27巻より引用)
このマントラと呼ばれる力の謎は、ルフィに覇気の修行をつけていたレイリーの口から明かされました。
「相手の“気配”をより強く感じる力 これが“見聞色”の覇気!!!
これを高めれば視界に入らない敵の位置 その数…更には次の瞬間に相手が何をしようとしているかを読み取れる」
「空島スカイピアでは これを“心綱(マントラ)”と呼ぶ」
(『ONE PIECE』第61巻より引用)
スカイピアで神官たちが扱う“心綱”の正体は、見聞色の覇気だったのです!
伏線:第27巻 第254話 “夜明曲”
回収:第37巻 第351話 “クラバウターマン”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
空島での夜更け。誰もいないはずのゴーイング・メリー号から物音を聞いたウソップ。そこで彼は、何者かの影を見たのでした。
夜が明け、麦わらの一味がメリー号に戻ると……なんと、ボロボロだったメリー号が、下手くそながらに修善されていたのです!
ウソップ「見ろ!!! 言った通りだろ ここに誰かいたんだ!!! 見たんだおれは やっぱりあれは夢じゃなかった!!!」
ナミ「確かに…折れたマストまでちゃんと直ってる」
サンジ「………だが言っちゃ悪ィが下手くそだな」
ルフィ「いいやつがいるもんだ」
ウソップ「……おれァてっきりオバケかと…………」
ゾロ「……しかしこんな辺境で誰が船を直してくれるってんだよ」
(『ONE PIECE』27巻より引用)
敵だらけの神の島で、いったい誰がメリー号を直してくれたのでしょうか。
そしてさらに、もうひとつ大きな謎が……
ルフィ「フライングモデルじゃなくなってるな ウソップ」
ウソップ「何でこれを直してくれた奴は… メリー号の元の姿を知ってるんだ」
空島に行くため、メリー号は羽やトサカや尻尾を搭載した「フライングモデル」になっていたのですが、修繕されたメリー号は元の姿に戻っていたのでした。
この不思議な体験を、後に麦わらの一味の船大工となるフランキーに話した際に、この謎は解き明かされました。
フランキー「信じるも何も… そいつァ木槌を持った船乗りの様な姿に見えただろ」
ウソップ「……え? 何で… 知ってんのか?」
フランキー「…………そりゃあお兄ちゃん “クラバウターマン”を見たのさ」
(『ONE PIECE』第37巻より引用)
そしてフランキーは、“クラバウターマン”について語り始めます。
「“クラバウターマン” 船乗りに語り継がれる伝説の一つだ…
本当に大切にされた船にのみ宿る妖精……まァ船の化身だな」
「大切にされた分だけ船は船乗りに感謝する
この船は何とかお前たちを“向こう岸”へ渡したかったんだろう
そうやって人の姿を借りて現れる程 運んでやりてェ船員に出会えて
この船も幸せだったんじゃねェのか」
(『ONE PIECE』第37巻より引用)
その話を聞いたウソップは、メリー号に語りかけます。
「………メリー… ……そうか じゃあやっぱり
あの時おれに話しかけてきたのは お前だったのか
………メリー」
(『ONE PIECE』第37巻より引用)
あの時、メリー号を直していたのは、メリー号自身だったのでした。自身を大切にしてくれた麦わらの一味を少しでも遠くへ連れて行くために、人の姿を借りて修繕をしていたのです。感動的な伏線が回収された瞬間でしたね。
謎:第32巻 第301話 “我ここに至る”
回収:第66巻 第649話 “タイやヒラメの舞い踊り”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
空島に存在した黄金の鐘には「歴史の本文(ポーネグリフ)」が埋め込まれており、ロビンはそこに書かれた古代文字を解読しました。
「神の名を持つ“古代兵器” 『ポセイドン』…そのありか」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
空島のポーネグリフには、古代兵器「ポセイドン」の在り処が記されていたようです。
果たして、「ポセイドン」はどこに存在し、その正体は何なのでしょうか……? その謎は、魚人島で明かされました。
麦わらの一味が魚人島・リュウグウ王国を訪れた際、人魚姫・しらほしは能力が覚醒し、海王類を操ることができるようになりました。
そしてその「海王類を操る」という能力は、謎の人物・ジョイボーイと共に「空白の100年」を生きた、かつての人魚姫も扱うことができたようです。
その話を聞いたロビンは、リュウグウ王国の国王・ネプチューンに問いかけます。
「2年前… 私は『空島』で古代兵器のありかを示した“歴史の本文”を読んだの
場所は確かにココを示してた」
「ジョイボーイと同じ時代に生きたその人魚姫 もしかしてこう呼ばれてたんじゃないかしら」
「──つまり 同じ力を持つしらほし姫も これと同じ名を受け継ぐことになる」
「彼女の…… もう一つの名は… “古代兵器” 『ポセイドン』」
(『ONE PIECE』第66巻より引用)
なんと、「ポセイドン」は魚人島に存在し、人魚姫・しらほしが古代兵器「ポセイドン」だったのです……!
しらほし姫の正体と「ポセイドン」の能力が明かされた、衝撃のシーンでした。
謎:第32巻 第301話 “我ここに至る”
回収:第96巻 第966話 “ロジャーと白ひげ”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2020-04-03
ロビンは、空島のポーネグリフの傍に、古代文字で書かれたメッセージを目撃します。
「我ここに至りこの文を最果てへと導く」
「海賊 ゴール・D・ロジャー」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
なんとそれは、海賊王・ロジャーによる伝言でした。
「海賊王…!!? ───まさかこの“空島”に!? なぜこの文字を扱えるの………!!?」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
なぜロジャーは、空島に古代文字の伝言を遺すことができたのでしょうか……? その謎は、ロジャーの冒険が描かれた過去編で明かされました。
ロジャーは最期の航海で、光月家の跡取りである光月おでんを仲間に引き込みます。
「頼む!! おでんを1年貸してくれ!!!」
「こいつがいればきっと“最後の島”に辿りつける!!!」
(『ONE PIECE』第96巻より引用)
光月家はワノ国に代々伝わる石工の一族で、なんとポーネグリフを作成していたのは光月家の人々だったのでした。よって、光月おでんは古代文字を扱うことができるのです。
“最後の島(後の「ラフテル」)”に辿り着くには、古代文字で書かれた「ロードポーネグリフ」を解読しなければなりません。そのため、ロジャーは古代文字の解読ができるおでんを仲間にし、最期の航海に出ます。
その航海の最中、ロジャー海賊団は空島に到達します。そして黄金の鐘を見つけたロジャーは、嬉々としておでんに頼みます。
「こう彫ってくれ! 『我ここに至り この文を最果てへと導く』!!!」
(『ONE PIECE』第96巻より引用)
空島に遺された古代文字の伝言は、ロジャー本人が書いたのではなく、おでんが遺したものだったのです!
伏線:第32巻 第303話 “金持ち海賊団”
回収:第34巻 第321話 “一騎討ち”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2004-08-04
麦わらの一味が空島から青海へと戻ってきた頃、海軍本部では1人の大将が(勝手に)動き出していました。
「…中将!! やはり…おられません!!」
「おられませんで済むか!! どこへ行ったんだ!! あの人は!!」
「自転車がありませんので おそらく……海へ」
「まったく…自分の立場をどう考えてもおるのか… そう易々と動かれてはたまらん」
「『海軍本部』最高戦力 『大将』“青キジ”…」
(『ONE PIECE』第32巻より引用)
そうぼやく五老星でしたが、その次のシーンでは、なんの変哲もない自転車で悠々と海を渡る男の姿が描かれていました。
いったい青キジは、どのように自転車で海を渡っていたのでしょうか。その謎を解くカギは、彼の能力にありました。
麦わらの一味が青キジと相対するのは、麦わらの一味が「デービーバックファイト」を終えた直後。
移住に遅れた遊牧民・トンジットの願いを叶えるため、その場に居合わせた青キジは能力を披露します。なんと彼は、一面の海原を一瞬で凍らせてしまいました。
呆気にとられるルフィたちに、ロビンが解説をします。
「自然系… “ヒエヒエの実”の氷結人間…!!
──これが“海軍本部” 「大将」の能力よ…!!!」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
その後、麦わらの一味と青キジは一戦を交えることになるのですが……
戦闘後、青キジは自転車に乗って海に出ました。
彼は、少しずつ海を凍らせて、氷の道を作ることで、自転車で海を渡っていたのです……!
伏線:第34巻 第319話 “海軍本部「大将」青キジ”
回収:第45巻 第431話 “愛の拳”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
ロングリングロングランドにて、麦わらの一味と相対した海軍本部大将・青キジは、ルフィに対しこう語りかけます。
青キジ「何というか………じいさんそっくりだな…モンキー・D・ルフィ…」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
祖父の話題を出されたルフィは、汗だくになりながら分かりやすく動揺します。
ルフィ「……!!! ……じ…じいちゃん…!!?」
ウソップ「…じいさん⁉︎ ルフィの⁉︎ ん⁉︎ おいどうしたルフィ‼︎ 汗だくだぞっ‼︎」
ルフィ「べ……べ…別に いや……そ…その」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
そして青キジは、さらに衝撃的な言葉を続けました。
青キジ「お前のじいさんにゃあ…おれも昔…世話になってね」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
怖いもの知らずのルフィがこれほどにまで恐れ、海軍大将が世話になったという彼の祖父とは、一体何者なのでしょうか?
その正体はなんと、海軍本部中将・ゲンコツのガープだったのでした。麦わらの一味がエニエスロビーでの死闘を終え、ウォーターセブンのガレーラカンパニー仮設本社で次の冒険に備えている際、突然ガープがルフィのもとを訪ねてきたのです。
「モンキー・D・ルフィに会わせたい男達がいるんじゃが…」
(『ONE PIECE』第45巻より引用)
ちなみに、ガープの初登場は第92話の扉絵。扉絵連載「コビメッポ奮闘日記」では、コビーとヘルメッポ直属の師匠として、2人を立派な海兵に育て上げるべく指導する姿が描かれています。
ウォーターセブンでルフィに会わせたかった男達というのは、コビーとヘルメッポのことでした。
伏線:第34巻 第322話 “パッフィング・トム”
回収:第37巻 第357話 “カティ・フラム”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
ロングリングロングランドを出航した麦わらの一味は、海中の線路を走る列車である「海列車」と、巨大なカエルに遭遇します。
そのカエルは無謀にも線路の上に立ち、海列車に対して体当たりで戦いを挑みますが……案の定、とんでもない勢いではねられててしまいます。
そのほど近くの海列車駅・シフト駅(ステーション)の駅長・ココロの孫・チムニーは、その巨大ガエルについてこう語ります。
「ああ…あいつは“ヨコヅナ“ このシフト駅の悩みの種なのよね」
「力くらべが大好きでいつも海列車に勝とうとすんの」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
チムニーはヨコヅナが海列車に挑む理由は「力くらべ」の為だと思っているようでしたが……彼が海列車に挑み続けるのには、もっと根深い理由がありました。
CP9に連れ去られたフランキーやロビンを追う麦わらの一味は、ココロが手配した海列車に乗ってエニエスロビーへと向かいます。
その道中に立ちはだかったヨコヅナに、ヨコヅナの過去を知るココロは語りかけます。
「おめー8年前にトムさんを連れてかれたあの事件から 来る日も来る日も“海列車“に戦い挑んで……… 強くなりたかったんらろ………?」
「もう二度と大好きな人が自分の目の前からいなくならねェ様に………‼︎ 大好きな人を守れる様に」
(『ONE PIECE』第37巻より引用)
ヨコヅナは、恩人・トムさんを連れ去った海列車を止められなかった過去を悔いていたのです。
その日、トムさんを乗せた海列車の前にはフランキーが立ちはだかりましたが、彼はなす術もなく海列車にはねられてしまいました。
もう二度と大好きな人が自分の目の前からいなくならない様に、大好きな人を守れる様に……ヨコヅナは、海列車を止められるだけの力をつけるために、海列車に戦いを挑んでいたのでした。
伏線:第34巻 第327話 “造船島造船工場一番ドック”
回収:第36巻 第345話 “潜伏者”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 2005-02-04
ウォーターセブンの造船会社「ガレーラカンパニー」のロブ・ルッチは、初登場時からなぜか肩に乗せた鳩のハットリを使った腹話術で会話をしていました。
同僚のパウリーは、ルッチのその様子をこう評しています。
「あっはっはっは そう‼︎ そいつァ人とまともに口が利けねェ変人なんだ アハハハ!!!」
(『ONE PIECE』第34巻より引用)
そんな折、ガレーラカンパニーの社長・アイスバーグの暗殺未遂事件が起こります。その容疑者として挙げられたのは、なんとニコ・ロビン及び麦わらの一味!
真相を確かめるべく、直接アイスバーグに話を聞こうと屋敷に乗り込んだ麦わらの一味は、そこで衝撃の事実を目の当たりにするのです……!
仮面を被った暗殺犯たちが、アイスバーグの前でその仮面を外そうとしたとき、牛の仮面を被った暗殺犯の肩に、鳩のハットリが止まりました。
そう、暗殺犯の一人は「ガレーラカンパニー」のロブ・ルッチであり、彼らの正体は世界政府直下の暗躍諜報機関「サイファーポールNo.9(CP9)」だったのです!
そして、CP9とアイスバーグが対面する場に殴り込んできたルフィとパウリー。
仲間だと信じていたルッチが政府の人間だったという信じがたい事実を突きつけられたパウリーは、かつての仲間に向かって叫びます。
「ふざけんな… もう充分だ!‼︎ …ハァ… さっき聞いた“牛仮面’’の声が… お前の声と一致するからな 畜生…!‼︎ …てめェ………‼︎! ちゃんと喋れんじゃねェかよ‼︎‼︎」
(『ONE PIECE』第37巻より引用)
ルッチが声色を変え腹話術を用いて会話をしていたのは、この「裏切り」を確実に遂行するためだったのでしょう……!
伏線:第36巻 第346話 “9番目の正義”
回収:第38巻 第358話 “復活”
- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
アイスバーグを襲撃したCP9の目的は、彼の師であるトムが残した「古代兵器・プルトンの設計図」を手に入れることでしたが……アイスバーグの手元にあった設計図は、なんとすでにニセ物とすり替えられていました。
では、本物の設計図は、いったい誰に託されたのでしょうか?
政府の先報によると、トムの弟子は「アイスバーグ」と「カティ・フラム」の2人しか存在していないようです。そして、そのうちの1人「カティ・フラム」は、8年前の事故で死んだと政府の人間が確認しています。
しかし、ルッチはアイスバーグにこう告げます。
「しかし私はこの『カティ・フラム』という名を 聞き憶えている…」
「──4年程前になります ガレーラカンパニーの門をくぐり あなたを訪ねてきた男がいた 彼は一度だけその名を名乗った……‼︎」
(『ONE PIECE』第36巻より引用)
この事件の4年前、不審な男がガレーラカンパニーを訪ねてきたことがありました。この時に受付をしたのが、当時からCP9として潜入捜査をしていた秘書・カリファでした。
カリファ「アイスバーグさん…… お客様が」
アイスバーグ「ンマー 誰だ」
カリファ「『カティ・フラムと言えばわかる』と 不審な男なので…… 工場内でお止めしていますが お知り合いでしょうか」
(『ONE PIECE』第38巻より引用)
その際にはアイスバーグは彼を追い返し、その夜にこっそりと密会をします。そして、カティ・フラムに本物のプルトンの設計図を託したのです。
そして、アイスバーグはカティ・フラムに言い放ちます。
「この先 カティ・フラムの名は捨てろ………‼︎ トムさんからコイツ(設計図)を引き出せなかった政府に…おれが狙われるのも時間の問題だ」
「トムズ・ワーカーズのカティ・フラムは死んだ お前がそれを名乗らねェ限り 俺とお前が繋がる事はない」
(『ONE PIECE』第38巻より引用)
カティ・フラムという名を捨てさせたことによって、アイスバーグは政府から設計図の行方を眩ませた筈でしたが……政府の手先であるCP9が、5年も前から町に潜伏していたのは、アイスバーグにとって誤算だったようです。
そしてルッチは、真相を看破した上でアイスバーグを問い詰めます。
「トムのもう一人の弟子「カティ・フラム」は生きている ……今もこの町に…」
「『フランキー』と名を換えて‼︎!」
(『ONE PIECE』第36巻より引用)
調べても調べても素性の知れない男であった‘‘解体屋’’フランキーの正体はなんと、死んだ筈のトムの弟子「カティ・フラム」だったのです!
あまりにも謎・伏線が多過ぎる『ONE PIECE(ワンピース)』の世界……!ただいま原作漫画をくまなくチェックしながら記事を執筆しておりますので、最新話に追いつくまでもう少々お待ちください。
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- 著者
- 尾田 栄一郎
- 出版日
- 1997-12-24
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