おしゃれで苦い話を描く漫画家・ねむようこ
ねむようこは岐阜県出身の漫画家です。9ヶ月間パチンコ専門のデザイン会社に勤めたあと、2004年に「FEEL YOUNG」でデビューします。
身近にいそうな女性をそのセンスおなる絵柄で描き、人気を集めました。特に『午前3時の~』シリーズは人気で2作品の続編を書いています。その第1弾の『午前3時の無法地帯』は本田翼、
オダギリジョーなどが出演したBee TVでのドラマ化も話題になりました。
その内容はどれも共感できる感情やリアルな設定、小物が本当にある誰かの日常を覘いているように感じられます。今回はその中でも大人の女性におすすめの漫画4作品をご紹介します!
団体行動のお時間です
イマドキ個人で動くことの多いこの世の中、団体なんて属すること自体面倒くさいって思いません?都心に住んでたらなおのこと1人のペースって確立されちゃって、私は田舎の実家なんか帰るとついケンケンGoGo!で親とバトルしてます。家族っていうのは言外のルールとちょっとした闇を含んでいる迷路のようなもの。
このオハナシは元ヤンの過去を持つ小麦が、勝手に出張行っちゃったダンナの実家に住む話です。そんなことされたら最悪ですよねー。長男ってだけで地雷なのに色んな意味で「過疎地」にひとりって詰んでます。
しかも小麦は元ヤンで洗濯すら自分でできないダメ子ちゃん。次男にはそんな秘密を知られるし、お嫁さん自体はウェルカムだけどヤンキーダメっぽいお義母さん、ブラコンで敵対心燃やしてくる妹ちゃん。小麦ちゃんが家族に馴染むのは大変そうです。血が繋がっててもアレなのにダンナのなんていわずもがなですよね。読んでると何だか懐かしい、イライラ&ほっこりな実家臭がします。
- 著者
- ねむ ようこ
- 出版日
- 2016-02-12
少年誌らしく、義姉にちょいエロを感じてラブな次男の大くんが可愛い!少年の欲望と恋に悩む姿ににやにやしちゃいます。そして天真爛漫なヒロイン・小麦ちゃんが何と言ってもいいキャラしてます。元ヤンでサバサバしているけど婚約者のことになるとメロメロなんです。だからダンナの実家で一人でも頑張れるのです。健気……。
小麦ちゃんと一緒になつかしいような息苦しいような家族の迷宮を探検してみましょう。
日常の落とし穴は底なし闇
このオハナシは29歳のOLのハル子が主人公です。仕事も順調、5年付き合った大好きな彼と婚約、勝ち組ルートに乗って、女の幸せ街道まっしぐらの彼女。しかし、婚約者からの一言でその夢は散ってしまうのです。
ファミレスの喧騒の中、彼から渡されたのは今までの結婚資金でした。しかも信じらんないことにこの男、ハル子の後輩と浮気していたのです。憎い、若さが憎い…(ハル子の気持ちです)。
どん底で周囲の人に優しくされればされるほど息苦しく感じるハル子。そんな時東京に住む同級生・浅野に「上京してきちゃいなよ」ともちかけられて……。
- 著者
- ねむ ようこ
- 出版日
- 2013-02-08
とにかくこのハル子ってやつが、底のほう、底のほうへと落ちながら女が嫌いな女感を強めていく様があっぱれです。序盤はひどい状況に同情しましたが、この子の寄生力はぎょう虫もびっくり(今はもう検査しないんですね)。人から人へとうまーく世渡りしていきます。その都度真剣に悩みながらもいっぱいいっぱいの状況のせいで、彼女自身の捨てきれない業や性が見えてきます。
そもそも オフィスラブなんて恐ろしい橋渡るくらいですから、結構動物的な彼女です。どんどんその本性があらわになって、ハル子は自分でも気付かなかった気持ちに驚くのです。って、気づいてなかったんかい!