恋愛漫画が読みたい!でも、ただのハッピーエンドにはもう飽きた……というそこのあなた。大人の恋愛を描いた恋愛漫画も、たまにはいかがですか?ロマンティックなだけじゃなく、大人の女性があるある、と頷ける恋愛を描いた漫画を選んでみました。

- 著者
- 西 炯子
- 出版日
- 2011-05-10
しかし、真木も結婚生活に問題を抱えていました。それは妻である理恵が、大学時代の恩師と愛人関係にあるということ。真木自身は不倫をされている夫という立場だったのです。
はじめは真木に対して不快感すら示していたヨリ。しかし真木が時折見せる弱さや脆さ、そして優しさにどうしようもなく惹かれ、愛人関係を結びます。
「結婚」という確かな関係を望むことが良いのか。それとも、「結婚でない」関係を続けるべきなのか。様々な出会いの中で、本当に幸せな選択肢は何なのか?迷う女性の葛藤は、未婚・既婚問わず大人の女性ならとっても共感できるはず。
迷いの果てに、ヨリが、そして真木が出した答えとは?タイトルである「姉の結婚」にもヒントが隠されています。
稲葉すずは、見た目は普通の女性ですが、実は398年も生きている不老不死の人間です。長い月日を生きてきたすずは、口減らしとして親に殺された時から始まり、辛い奉公や戦争の時代など、様々な辛い過去しか思い出せませんでした。
そんなすずは何とか人生を終わりにするため、一緒に暮らしている19歳の宇佐見咲朗に自分の自殺を手伝わせていました。しかし、どんなやり方でもすずは生き返り、そのたびに、すずに生きて欲しい咲朗は泣いてこんなことはやめようと訴えるのでした。
ある日、何をしても死ねないすずはとうとう、犯人が逃亡中だという国際遠隔テロ事件の犯人として自首をします。それは死刑になって国の力を借り、何とか死のうという考えからでした。しかしそれは、思わぬ結果を招くことになり……。
- 著者
- 山うた
- 出版日
- 2016-02-09
不老不死という特殊な存在であるすずは、常に自分の人生を終わらせることを考えています。400年近くも生きてきて、自分の記憶に残っているのは楽しいことよりも辛いことばかりだからです。
一方、そんなすずの自殺を手伝わされている咲朗は、幼い頃にすずに引き取られて育てられた少年です。明るい性格の彼は、すずに生きていて欲しいと願っており、死にたがっている彼女を、「今辛いことした思い出せなくても、楽しい思い出足してけばいいんだよ!」と励ましています。
物語は、冒頭から絶望的な展開をみせます。絶望から始まっているために、その後のストーリーが全て切なく悲しいように見えてしまいますが、時折くすりと笑えるような軽いタッチも描かれているので、暗くなり過ぎずに読むことができるでしょう。また、結末を最初に提示する構成になっていますが、それでもその後の展開の予想は難しく、どんどんページをめくってしまいます。
全2巻で完結しているため、繰り返し読むのもいいでしょう。濃密である意味答えを持たないストーリーは、読むたびに違う感想を抱くことができるはずです。
この世界観は、ハマる人には悶えるほどにハマる内容なので、ぜひご自身に合うかどうかをご覧になっていただきたいです。
優秀でイケメンで一見すると欠点のないイケメン・関根圭一郎ですが、いつも機嫌の悪い顔で、職場では関根の笑顔はツチノコ並みに珍しいなどと言われるほどでした。
ある日、昔馴染みの紺野から合コンの誘いを受け、最初は断るつもりでしたが、結局既婚者の紺野の浮気防止を名目に合コンに参加することになった関根は、そこで自分が趣味と呼べるようなものがないことに気が付きます。
そんな時、ふと思いついて訪れた手芸店で、店主の孫娘・如月サラと出会い……。
- 著者
- 河内 遙
- 出版日
イケメンのアラサー男性と手芸という組み合わせが、まず珍しく目を引く作品。男性主人公ですが、基本的には女性向け漫画です。
タイトルにもなっている主人公の関根は、見た目も良く仕事もできるので女性にはモテますが、「『罪深い無知』と『かなしい完璧』」のために、どうにも味気ない人生を送っています。そんな自分を変えようと趣味として手芸を始めたことをきっかけに如月サラと出会い、さらにその出会いをきっかけに、関根は自身の過去と向き合っていくことになります。
関根は、自分が恋愛感情を抱いていることにすら気が付かない恋愛下手です。そもそも主人公が恋愛をしている自覚がないので、少年少女の大恋愛のような情熱的な恋愛ストーリーではなく、不器用でどこか残念な男性が、手芸を通して少しずつ変化していく様子を描いた大人の成長漫画のような楽しみがある作品になっています。
物語の展開はゆっくりですが、単行本は全5巻で完結しています。不器用で受け身な関根のキャラクターに好みは分かれるかもしれませんが、そういった草食系気味な男子を温かく見守ることのできる女性は、ぜひチェックしてみてください。
羽海野チカによる全10巻の作品です。アニメ化、実写映画化、さらにドラマ化もされた人気作品です。
美大に通う竹本裕太は、何事もスマートにこなす真山巧、才能はあるが変人でいつも竹本たちを振り回す森田忍という二人の先輩とともに、同じアパートで貧乏生活をしています。
- 著者
- 羽海野 チカ
- 出版日
- 2002-08-19
そんな3人が通う大学の教授である花本修司が1人の少女を大学に連れてきます。少女の名前は花本はぐみ。修司のいとこの娘です。類い稀なる才能を持つ彼女は大学の新入生でした。なんと竹本ははぐみに一目惚れしますが……。
大学生たちの恋愛模様がとにかく複雑です。理性ではわかっていても感情は抑えられないのが恋。報われない片思いがいくつも交わり、それぞれの感情が絡み合います。しかし 所感は甘酸っぱいもの。すべての登場人物がまっすぐに、そして可愛い画風で描かれているので重くなく読めるのです。
物語終盤で、はぐみはある登場人物の後ろ向きな姿勢と真正面に向き合います。
「逃げないで一緒にあがこう。逃げ出すのは一瞬で出来るから。」(『ハチミツとクローバー』より引用)
小動物的な可愛らしい見た目に反して芯が強いはぐみのこの発言は、きれいごとではなく覚悟した上でのものであり、信頼の強さを表しています。
何かに思い悩んでいる方を後押ししてくれるような力強い言葉が多い本作品。読めばその勇敢な言葉たちに元気付けられること間違いなしです!
本作は、最も売れた少女漫画として、ギネスに記録を残したことがある高屋奈月の作品です。その人気の秘密をご紹介いたします。
主人公である本田透は、母親が亡くなってからというもの、山でテント暮らしをする女子高生です。しかしテントを張った場所は、同級生である草摩由希の一族が所有する敷地内でした。何とかそこでテント暮らしを続けようとしていた矢先、土砂崩れによって、透は全てを失ってしまいます。そのことがきっかけとなり、草摩家で居候させてもらうことになりますが、草摩一族には秘密がありました。
なんと、彼らは代々十二支の物の怪憑きで、異性に抱きつかれると憑かれた獣に変身してしまうのです。居候初日に、その秘密を知ってしまった透。子(鼠)の物の怪憑きである由希を始めとする、十二支たちとの、奇妙な同居生活が始まります。
- 著者
- 高屋奈月
- 出版日
- 2015-09-04
透は、家を追い出されてもテント暮らしをしていたほどで、どんな状況でもめげません。前向きな行動力があり、明るく優しい性格です。そんな透と、それぞれ重いしがらみや、トラウマを抱えた十二支たちが関わっていきますが、皆、透の優しさに触れ、支えられていくうちに変化していきます。しかし、実はそんな透にも、辛い過去があるのです。その過去が明るみになった時、透の健気さにより胸を打たれます。
このように、主人公をはじめとしたキャラクターそれぞれに個々のストーリーがあり、それが現在の姿に結び付き、悩み、苦しみ、恋をしていく中で変化していく様子が丹念に描かれています。登場人物たちの、様々な恋愛事情にもそれらが色濃く反映され、恋をする楽しさや、幸せ、切なさといった感情に、より臨場感を与えています。
物語の導入部分は、コメディの要素が強い作品と感じるかもしれません。しかし、読み終えてみると、最後までぶれることのない、綿密に練られたストーリーと、血の通った登場人物たちが発する言葉から、深い絆や、慈悲の心が残ります。恋愛漫画、少女漫画というカテゴリではありながらも、大きな愛の物語であることがお分かりいただけるはずです。
本作は前世や転生がベースとなった、宇宙の星すらも超えたファンタジーであり、愛の物語です。
東京に転校してきたばかりの坂口亜梨子(ありす)は、内向的な性格ですが、植物の気持ちが判るという、少し変わった特性を持つ高校生です。そんな亜梨子に、同じマンションに住む小学生の小林輪は、顔を合わせれば何かとちょっかいを出し、時には亜梨子を泣かせるほど。
そんな時、亜梨子はクラスメイトである小椋迅八(じんぱち)と錦織一成(いっせい)が、何やら真剣に話し合っている場面に遭遇します。最初は二人のことを同性愛者同士と疑った亜梨子でしたが、実はお互いが見た夢の話をしていたことが、後に判明します。二人は同じ夢を共有していて、前世は地球を外側から眺めていた、異星人の科学者だというのです。
- 著者
- 日渡 早紀
- 出版日
ある日、輪が7階のベランダから転落してしまう事故が起きてしまいます。奇跡的に軽傷で済んだ輪でしたが、目を覚ましてからというものまるで以前の輪とは違った様子を見せるのです。しまいには、「亜梨子と婚約したい」と言い始める始末。
迅八と一成の呼びかけにより、他にも前世の仲間が集まります。そして実は、亜梨子自身も男性陣のマドンナ的存在であり、前世の星でも稀な存在である、植物と人間の仲介者、キチェ=サージャリアンだったのです。そんな中、やはり前世の仲間の一人である輪は、ある目的を果たすために暴走し始めます。
前世での記憶や出来事を踏まえ、現世での人間模様も進行していきますが、決して幸せなことだけではなかった前世が物語を切なく彩ります。また、仲間の中でただ一人、歳が離れて生まれ変わった輪の秘密も壮絶で、愛が深い故の苦しみがドラマチックに描かれています。
時空を超えた想いがもたらす物語。ファンタジーとしての面白さももちろんですが、妬みや嫌悪といった、生々しい人間らしさも同時に描かれることによって、壮大な恋愛ドラマとして心に刻み付けられます。そして、巡り合いや縁といった繋がりを信じてみたくなる作品となっています。
本作の主人公は、下着メーカーに勤める、28歳の小川今日子。子供の頃から自分に自信が無く、周囲に流されがちです。自信の無さから、焦るとどもってしまい、さらに焦って暴走してしまうことによって、付いたあだ名は「キョド子」。そんな今日子が、同僚に誘われて合コンに参加するところから物語は始まります。
その合コンで、今日子が何気なく発した「ちゃんとした恋愛がしたい」という言葉を、真っ向から否定する男、吉崎。
「人まかせの人生で、上手くいかなかったら他人のせいにする。そんな奴は、本気で恋愛することなんてできねーよ」(『きみが心に棲みついた』から引用)
見ず知らずの他人から、ここまで言われたら反発してしまいそうなものですが、今日子は違います。そこまではっきりと物申す吉崎を尊敬し、懐いてしまうのです。
- 著者
- 天堂 きりん
- 出版日
- 2012-01-13
そんな今日子ですが、大学生の時にとても好きになった人がいました。その相手である星名は、今日子に「そのままでいい」と、そのキャラクターを認めてくれた唯一の相手かと思われましたが、実はとても腹黒く、サディスティック。今日子が傷つく姿を見て楽しむという、とんでもない男だったのです。しかしそんな星名のことを、今日子は今でも事あるごとに思い出してしまいます。
例えどんなにひどい相手でも、唯一自分を認めて優しい言葉をかけてくれたとあれば、忘れられないのも無理はないかもしれません。そんな主人公の複雑な心境が、シンプルな絵柄ながらも的確に表現されていて、妙な説得力を与えます。
勢いづいて、合コンで出会った吉崎に告白し、玉砕する今日子。それでも「何かいいことがあるかもしれない」と前向きになっていた矢先、星名と再会してしまいます。今日子は過去の経験から、関わらないようにしようと思う反面、やはり星名のことが気になり、惹かれていってしまうのです。
好きになったら傷つくことがわかっているのに、止められない気持ち。そして、身近に手を差し伸べてくれる人がいるにも関わらず、それに気づくことができない程の執着は、まるで友達の恋愛相談を受けているかのような心境にさせられます。今日子と星名、そして吉崎も交えた、奇妙な恋愛関係を描いた本作は、感動の涙とは違った涙を与えてくれるかもしれません。
近頃、LGBTという言葉を耳にすることが増えました。LGBTとは、レズビアン、ゲイといった性的少数派の略称。他にもセクシャルマイノリティーなどとも呼ばれていますが、同性愛者や、自身の心と体の性別が一致しない性同一性障害など、様々な心の形があることを、世間が認知し始めています。
『オハナホロホロ』も、LGBTを扱った作品。男女が作り上げていくというイメージの強い家族の形を、変えていく力を持っています。けれども、何か強い言葉があるわけではありません。自然と優しい空気の中で、すんなりと家族という形が心に落ちてくる、そんな雰囲気を持っています。
- 著者
- 鳥野しの
- 出版日
- 2010-01-07
翻訳家をしている南雲麻耶の下宿先に、かつての恋人である雨宮みちるが、息子のゆうたを連れて転がり込んできます。恋人の圭一が亡くなり、シングルマザーとなったみちると、ゆうたとともに暮らし始めた麻耶。そこに、かつて圭一と恋人関係だったニコも加わり、女2人男1人と子供1人という生活が始まります。
バイセクシャルである麻耶とみちる、そして2人に関わる様々な人との恋模様と、特殊な家族の形を描いていく本作。大切にしているのは、性別やあるべき形ではなく、自分は好きな人と一緒にいたい、というシンプルな気持ちです。
同性だけでなく、異性愛も絡み、世間体など様々な要素が混じり、葛藤していく主人公たち。だからこそ、読者は自分の気持ちに素直になれるよう、背中を押してもらえる気分になります。
恋に形はなく、また家族にも形なんて無い。真綿にくるんだような温かさと、現実の厳しさが混在し、胸が苦しくなるような描写もあります。新たな家族の形と、人が誰かを恋しいと思う、その好きだというシンプルな感情に、胸があたたかくなる作品です。
4年前、父が亡くなったことをきっかけに民宿を引き継いだものの、駅からも浜からも遠い辺鄙な場所にある民宿を、旦那はそろそろ終わらせるつもりでいました。祖父の代から勤めていた仲居が亡くなったこともあり次の春で宿を畳むことを決めますが、それまでの働き手として住み込み可能という条件で新しい仲居を募集します。
その張り紙を見てやってきたのは、予想外にも若くてきれいな女性でした。最初は断る旦那でしたが、既にアパートも引き払ってしまったという女性を、旦那はやむを得ず宿に泊めることにし、客室が満室である1日だけ仲居として働いてもらうことになりましたが……。
- 著者
- 麻生 みこと
- 出版日
- 2013-08-07
閉鎖直前の民宿の旦那と、そこに現れた仲居志望の若い女性・梢を中心に繰り広げられる日常系の物語です。物語は終始旦那視点で描かれており、梢のことは旦那から見た姿として描かれることがほとんどです。梢がどういった経緯で民宿にやってきたのか、どんな過去があるのかなど多くの謎を秘めたまま物語は進んでいくのですが、いつの間にか周囲に溶け込んでいるような梢に、どこか不器用な旦那は終始振り回されていきます。
また、恋愛ものとしては、若い女性に振り回される中年男性という構図になっているのですが、振り回されるといっても梢のどこか不思議な感じに巻き込まれていくという感じなので、嫌な感じはもちろんしません。女性に振り回される話は嫌だな……と思う男性の方でも、すんなりと受け入れられるのではないでしょうか。
派手な出来事が起こるわけではなく、民宿を訪れたお客さんを交えて描かれる人情味あふれるストーリーは、俗世界から切り離されたような辺鄙な場所の民宿という雰囲気と相まって、読み終わった後にホッと優しくなれるような読後感を味わうことができます。静かで上質な大人の物語を読みたい方には、ぜひ手に取って頂きたい作品です。
終わらない就職活動から離脱した23歳の伊賀は、レンタルビデオ屋でアルバイトをしています。映画や音楽の情報に囲まれた仕事は予想以上に楽しいものでしたが、それ以上に楽しい理由は、同僚である白川五十鈴(しらかわいすず)の存在でした。1つ年上の彼女に、伊賀は密かに想いを寄せていますが、髪はボサボサのままで化粧もせず、映画の話以外は人付き合いも悪く暗い雰囲気の五十鈴を、伊賀以外の仲間は、あの女と付き合う男はかなりのチャレンジャーであり得ないと評価していました。
ある日、仕事終わりに飲みに行こうという話になりますが、五十鈴は当然のように不参加を表明してさっさと帰ってしまいます。その後を追いかけた伊賀は、2人で飲みに行かないかと誘うのですが……。
- 著者
- 大瑛 ユキオ
- 出版日
- 2012-12-27
ヒロインの白川五十鈴は、「映画観る以外生きてる理由ないしね」と言い切るほど映画以外のものに興味がありません。それはもちろん恋愛も同じです。とはいえ、彼女の周りを拒絶する態度は周囲からも敬遠されており、職場の同僚も彼女のことは「圏外」だといって恋愛対象にすることはありませんでした。
そんな中、白川に恋心を抱いたのが主人公の伊賀です。彼は白川にその気持ちをぶつけますが、当然のように玉砕してしまいます。
それでも諦めきれない伊賀の切なさやどうしようもない気持ちが丁寧に描かれていくというストーリー。ヒロインの性格がどこか突拍子なく思えることもあるかもしれませんが、それでも不思議と好感を持って読むことができるのは、主人公に限らず作中のキャラクターの心理描写がとても気持ちが良いからでしょう。
レンタルビデオ店という舞台設定や、白川が映画マニアということもあり、作中では実在する映画も多数登場します。それらがうまくキャラクターの気持ちと絡み合っていることも多いので、実際に映画を知っている方はさらに深く本作を楽しむことができるかもしれません。ちょっと変わってるけど応援したくなる恋愛漫画を読みたい方は、一度チェックしてみてください。
大学を卒業し、コンビニでバイトをしている魚住陸生は、店長には内緒でこっそり売れ残りの弁当をカラスに与えていました。その日もいつものようにカラスに弁当を与えていたのですが、そこへ1人の少女が現れ、自分にも弁当を分けてほしいと言ってきます。最初は断った陸生ですが、少女に押し切られ、結局弁当を渡してしまいました。
数日後、再び現れた少女は晴(はる)と名乗り、弁当代として海で拾ったガラスの破片と、ついでに以前コンビニで万引きしたというマニキュアを置いていくのですが……。
- 著者
- 冬目 景
- 出版日
漫画雑誌「ビジネスジャンプ」、「グランドジャンプ」と連載先を移動しながら、コミックス全11巻で完結した作品です。主人公の陸生を始め、カラスを連れて歩く不思議な少女・晴など、等身大のキャラクター達が恋愛や将来のことなど、様々な葛藤をしながらも成長していく姿を描いたヒューマンドラマになっています。
陸生はコンビニでアルバイトをしているフリーターです。フリーターをしている理由は就職活動に失敗したためで、特に将来への展望などがあるわけでもなく、自分がこれからどうやって生きているのか漠然とした不安を抱いています。
そんな陸生に想いを寄せるのが晴で、カラスのカンスケをいつも肩に乗せていたり、自身も黒い服ばかりを着たりと変わった言動が目立つ少女です。一方で、陸生に対する恋心はとても一途という少女らしい一面もあります。
派手な展開やファンタジー要素などは一切ないリアリティのある恋愛漫画で、派手な出来事が起こるわけでもなく、どちらかというと地味に物語は進んでいきます。そのぶん、陸生をはじめとしたキャラクター1人1人の心理描写が丁寧に描かれています。作中の恋愛のほとんどはスムーズにいかず、だからこその葛藤が、時折読者の胸をえぐることもあるでしょう。
大好きな相手の一挙手一投足にドキドキするようなキラキラした片想いの恋愛漫画よりも、人間のちょっと暗い部分も見え隠れする静かな物語を読みたい方にオススメの作品です。
19世紀末ヴィクトリア朝時代のイギリス・ロンドン。貴族のウィリアム・ジョーンズは、かつての家庭教師で今は隠居生活を送っているケリー・ストウナーを訪ねます。そこで、ケリーに仕えるメイドのエマと出会いました。
ケリーから様々な教育を受け、家事全般はもちろんフランス語や文学の教養なども備えたエマは、物腰も柔らかくウィリアムは次第に彼女に惹かれていくようになります。しかし、明確な身分の境がある格差社会では、ウィリアムとエマの恋を祝福する者はほとんどいません。それでもウィリアムとエマは互いに交流を重ねていくのですが……。
- 著者
- 森 薫
- 出版日
- 2002-08-30
漫画雑誌「コミックビーム」に連載された作品で、2005年には文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞しています。「英國戀物語エマ(えいこくこいものがたりえま)」というタイトルで作成されたテレビアニメは2期に渡って放送されるなど、人気の高い作品です。
タイトルにもなっている主人公のエマは、幼い頃に両親を亡くしたり人買いに誘拐されたりと、過酷な日々を過ごしますが、後に主人となるケリーから目をかけられ、様々な教育を受けた後は、普通のメイド以上の教養や技術を身に付けています。
そんなエマに一目ぼれしたウィリアム・ジョーンズは、名家と名高い貴族の人間です。周りからはいまいち頼りないと見られがちな青年ですが、身分の差が明確な階級社会でエマとの恋を通し、だんだんと変わっていくことになります。
メイドと貴族の身分違いの恋といった王道的なストーリーを十二分に楽しむことができる作品で、特にメイドや身分違いの恋の他、19世紀のイギリスといった世界観などが好きな方にオススメしたい1冊です。とはいえ、イギリス文化に詳しい方にとっては、時代考証の面で少し気になる部分もあるかもしれませんが、それ以上に、エマとウィリアムを始めとした人間ドラマが描かれているので、ぜひそちらに注目して読んでみてください。
物語の序盤は割とゆっくりと進んでいきますが、ある点で一気にスピードアップしたり予想外の展開をしたりするので、コミックスをまとめ読みするのもいいかもしれません。身分違いの2人がどういった恋の結末を迎えるのか、ぜひ手に取って確認してみてください。
- 著者
- 石田 拓実
- 出版日
- 2014-08-12
体が反応するということは、本能で運命の相手と分かっているからなのか?それとも、単なる欲情なのか…?
自分に全く自信のない亜紀は、素直に自分を求めてくる本行に安心し嬉しく思う一方で、身体だけ求められているのではないかという複雑な気持ちになります。
また、何の不安もなく、根拠のない自信だけあった過去の無敵な時代と、フリーターという現状を見られた本行自体に対しても気まずい思いを抱いています。いつのまにか作家として活躍している彼。ますます自分の「価値」について不安に思います。
恋人でもない、友人でもない関係にぐるぐると迷ってしまう女子の悩みと葛藤、平然とそれを踏み越えてきた本行。果たしてこの関係を続けることは、可か、不可か?!と女子会などで話題にしていただきたい「カカフカカ」。まさにオトナ向けの作品です。
自称ミュージシャンのヒモ男に捨てられたり、デートでクーポンを使う男にドン引きしたり、素敵な恋をしていたつもりがお母さんの代わりになっていたり……。(登場するダメ男は約10名)
- 著者
- 水谷 愛
- 出版日
- 2012-02-24
第三者的な目線として、ものすごくわかりやすい「仕事ができる」という評価。でもそれは本当に、恋人に対する評価として正しいモノサシなのでしょうか?
- 著者
- 山田可南
- 出版日
- 2013-11-20
- 著者
- 稚野 鳥子
- 出版日
沙耶の友人である一葉は仕事のできる美人広報ですが、不倫経験者。社内恋愛後に結婚しますが、旦那の浮気相手の妊娠により離婚してしまいます。しかし、元カレがまだ想いを寄せており……。
またもう一人の友人である里李香は沙耶の双子の兄である央太と恋仲になります。しかし浮気性な央太に愛想を尽かし、年上の妻帯者と恋愛するうちに本気になってしまいます。
沙耶の中学生の妹であるあゆこの恋愛も描かれていたりと、年齢や立場の違う女性たちが、それぞれの恋に悩み、そのたびに選択をしていきます。
浮気・不倫や離婚など、暗くなりがちなテーマも軽やかに描く部分も本作の魅力。登場人物たちにとっては、人生の一部でしかありません。
自分がこのキャラクターだったらどうする?なんてワイン片手に語り合うのもOLっぽくてよいかもしれません。
心がボロボロになった倫子を慰めようと開かれた女子会では、自分磨きをしっかりしてれば…、倫子が相手を好きになれれば…といった、たられば話でぎゃーぎゃーと盛り上がります。その3人組のうるささに1人の青年が水を差すのです。「あんたらのは女子会じゃなくて、ただの行き遅れ女の井戸端会議だろ」
- 著者
- 東村 アキコ
- 出版日
- 2014-09-12
この作品には、グルメ漫画としての側面と、アラサー女性たちの恋愛漫画としての側面があり、それが上手く融合した形だと思います。グルメ漫画としては、実在する店が登場し、主人公たちがなんともおいしそうに食べるので、その店に足を運んでみたくなりますね。
- 著者
- マキ ヒロチ
- 出版日
- 2012-09-07
- 著者
- 藤村 真理
- 出版日
- 2012-04-25
ある日バイトの田之倉悠斗とひょんなことから2人で飲むことになります。誕生日を祝われた花笑は気が緩み、記憶を失うほどに酔っ払ってしまいます。そして朝目覚めると、ホテルで田之倉がい隣に寝ており、衣類は何もつけていない上に痛みを感じているのです。33歳で、記憶にないまま初体験を済ましてしまうことになってしまった花笑は、ショックと混乱で慌てて家に帰り、会社に電話しました。
「今日は会社休みます…」
生真面目な花笑が経験豊富な田之倉にゆるまされ、不器用に恋愛を進めていく様子がとても可愛い作品です。年下カレに甘やかされて癒される恋愛漫画です。
30代の結婚と恋愛の挟間にいる主人公の恋人への気持ちと昔の恋への後悔が描かれる、切なさを感じさせるストーリーです。
「私はスタートを間違えた。愛情というものを粗末にした。そんな自分が彼をちゃんと愛せているのだろうか。」 (『はじめてのひと』1巻より引用)
彼女は恋人と真剣に交際し、愛する人と身体を重ねる事の幸せをかみしめているからこそ、大人になりたいという気持ちで初体験を迎えてしまった過去を悔やむのでした。
- 著者
- 谷川 史子
- 出版日
しかし、そのような悩みを抱えている彼女に恋人は気づき、過去への後悔の苦しみを理解し、今まで後悔に苦しんできた彼女を温かく受け入れるのでした。
恋人の支えてくれる愛にもう一度目を向け感謝したくなる一冊です。今後結婚を考えている方や主婦の方にもおすすめします。
主人公の善十は元パブ店員のチャラ男、そして恋人の紅央は善十の5つ上のお姉さんです。
「あたし今年30なんだわ。遊んではいられないんだわ。」 (『おやすみカラスまた来てね。』1巻より引用)
今まで仲良く過ごしてきた二人にも別れが突然やってきます。紅央は年齢的に結婚適齢期を過ぎてしまうので、別れを決断してしまいます。
仕事の無い、支えてくれる彼女もいないそのような状況に陥ったときに、彼は絶望感に浸るのです。
しかし、絶望感に浸っている時にふと街中に出てみると、素敵なバーにたどり着きます。
バーのオーナーはとても寡黙ですが善十を温かく迎え入れました。しかし、後々オーナーの娘さんからの話によるとオーナーはすでにその時に亡くなっており、オーナーの亡霊と会話をしていた事に気づく善十でした。
縁がありバーのオーナーを始めることになりますが、失った彼の恋はどうなるのか、ハラハラしてしまう作品です。
人生で恋人、職すべてを失った時こそ何か新しい出会いがあるのかもしれません。今辛い事がある人も前向きにさせられる作品なのでおすすめです。
ブラック企業から転職し、私立の女子校に赴任してきた小津晃太朗を主人公に展開する、大人の恋愛漫画です。
着任の挨拶をすることになる晃太朗ですが、保護者を含む全生徒の前で「年下にはまったく興味がないのでご安心を」と宣言するシーンから物語はスタートします。
- 著者
- 朔 ユキ蔵
- 出版日
副担任としてクラスを任されることになった晃太朗は、ひょんなことから同クラスの担任を務める美人教師・原多香子を食事に誘うのですが、そのことがきっかけで2人の関係は急速に縮まることになるのです。
また、晃太朗には、イギリスに住む婚約者・カオリという存在がありますが、多香子と接するうちにどんどんとその人柄に惹かれるようになってしまいます。多香子もまた、年下の晃太朗に心が動かされていくのですが、婚約者がいると知って葛藤するのです。
他にも、多香子と同僚教師との不倫疑惑や、晃太朗の実の妹・琴美からのちょっとした意地悪など、学校という狭い空間を舞台で、様々な人間関係が交錯ながら、物語は展開していきます。
カオリと多香子の間で揺れ動く晃太朗、婚約者がいる男が気になってしまう多香子、両片想いな2人の不器用な恋の行方から目が離せませんよ。
30代半ばのエリート女性堂園つぐみが祖母の十和の死をきっかけに、都会暮らしから祖母の家がある田舎に住み着き、そこで祖母の教え子だった海江田醇と奇妙な同居生活をスタートさせることから、物語は始まります。
物語の舞台は角島県鶴水市。田舎の町で、行商で魚を売っている老人がいて過疎が進んでいるようです。主な産業は温泉とそれにまつわる旅館、の割に観光事業はそんなに発展していません。
祖母の死をきっかけに、”世界の四つ葉”と名が高い有名企業につとめていた堂園つぐみは、祖母の家のある鶴水市に移住し生活をしていきます。
30代半ばと言えば、世間的には若い部類にはいるのかもしれませんが、仕事一筋で生きていた女性というのはどこかでふっと心のより所が欲しくなるのかもしれません。
そこへやってきたのは、彼女と同じく祖母から鍵を預かっていると言って本家の裏手にある離れに、彼女が知らないうちに住んでいた海江田醇。50代で、大学で哲学の講師をしています。同性、異性に関わらずモテる人ですが、恋愛には不器用なところがあるので50代になっても独身でいたようです。
十和の葬儀の時につぐみを見て一目惚れをし、以来積極的にアプローチをしますがその方法はとても不器用で、ストレートに伝えすぎて傷つけてしまうこともあります。
- 著者
- 西炯子
- 出版日
- 2009-03-10
若い頃は無茶をして相手がどれだけ傷つくかなどわからずに、つっこんでいき自爆することも多いかもしれませんが、大人になると「相手の気持ちを考えて」とか「こうすれば相手がどう思うか」など考えるようになり、結果それは「恋愛に対して臆病」ということになってしまうことも多いです。
彼らは大人です。我慢をしてぐっとこらえ、我慢が越えたらふっと家を出ていきます。それが彼らの考える「大人」なのでしょう。
漫画というのは多くを語らず絵で見せるという漫画と、文字が多い漫画とありますが、この漫画は間違いなく「絵」で見せています。
風が吹いてつぐみの髪が舞うところ、つぐみの会社で海江田が講義をして絶賛の拍手をもらっているときの海江田のきらきらとした表情の描写。いずれにしても「空気感」を大事に、あくまで恋愛ものの漫画としては基本的な「二人が中心」の世界感を大事にしているようです。
真昼と真夜は双子の姉妹ですが、姉の真昼は美しく器用な妹の真夜を羨ましがるのです。幼少期から中学生までコンプレックスの中生きてきた彼女でしたが、高校生になり、同じクラスの蒼に少しずつ心惹かれてしまいます。
真昼はこれまでの真夜との比較がトラウマとなり、恋に臆病になってしまうのです。
- 著者
- タアモ
- 出版日
そんな照れ屋で恋に自信のない彼女に、蒼は告白するのです。しかし、彼女は自信がないからこそ本心とは違う行動をとってしまいます。
思春期に誰でも一度は経験した恥ずかしくて照れてしまい、本心とは違う行動をしてしまう恋の過ちに歯がゆさを感じます。本気で恋することの難しさを思い出してしまう作品です。学生の恋や純粋な恋愛漫画が好きな方におすすめします。
小学6年生のガキ大将、石田将也は、いつも悪ガキ仲間と面白いことを探していました。そんな中、聴覚障害を持ち、補聴器を付けた西宮硝子が転校してきます。最初は面白半分に硝子をからかっていた将也たちでしたが、耳が聞こえないがゆえに、上手くコミュニケーションを取ることができない硝子に対して、苛立ちが募り、次第に嫌がらせがエスカレートしていきます。
ある行き過ぎた嫌がらせが発端となり、将也は一人悪者として糾弾されます。そして彼は新たな嫌がらせのターゲットとなってしまい、徐々に人間不信に。元々クラスメイト達から疎まれていたことを知りながら、それを将也自身に気付かせないようにしていた硝子に対し、苛立ちをぶつけて取っ組み合いの喧嘩となります。その後それがきっかけで転校してしまった硝子に対する罪悪感から、孤立した学生生活を送るのでした。
- 著者
- 大今 良時
- 出版日
- 2013-11-15
そんな将也は高校3年生になり、硝子に謝罪し、自殺しようと決意します。しかし硝子との再会を果たし、硝子の優しさに触れた将也は、硝子の幸せのために生き続けていこうと決めるのです。他人に対する不信感が、徐々に薄れていく中、将也の世界は一転、広がりを見せたかのように見えます。それでもやはり、想い合うはずの将也と硝子には、簡単には超えることのできない壁が存在するのでした。
手話を覚え、懸命に硝子とコミュニケーションを取ろうとする将也ですが、硝子の心の中までは確かめることができません。しかしそれは、耳が聞こえて声を発することができても、そう変わりはないことに気付かされます。
後に、ある事件をきっかけにして、実は彼女もとても大きな罪悪感を抱えていることが判ります。そんな所にも、相手を理解することの難しさが、感じ取れるかもしれません。
将也と硝子が、それぞれ相手に気持ちを伝えようとする懸命さにも胸を打たれます。恋愛、そしてもっと大きなコミュニケーションというものについて、改めて考えてみたくなる作品です。
現代を舞台にした作品でも、ファンタジックな設定や人外の存在がうまく馴染んでいる作品があります。特に日本では妖怪や幽霊、神様といった存在は身近に感じられますし、英国には現在も多くの妖精伝説が残り、魔法といった不思議な要素の存在が身近に感じられる文化が残っているのです。
『魔法使いの嫁』は、日本生まれの少女が、英国で魔法使いの弟子兼花嫁になるという物語。主人公の羽鳥チセは赤毛が特徴的で、魔力の生産と吸収に長けた体質を持つ「夜の愛し仔(スレイ・ベガ)」と呼ばれる存在なのです。そのチセの師匠兼花婿になるのが、山羊の頭部のような、動物の骨の頭を持った人外の魔法使い、エリアス・エインズワース。
- 著者
- ヤマザキコレ
- 出版日
- 2014-04-10
2人の出会いはかなり特殊でした。特別な能力を持っているがゆえに、変わった子どもと言われ、孤独な生活を送っていたチセ。彼女が自暴自棄になって、自身を闇のオークションに出品するところから運命が変わるのです。チセを法外な値段で買い取ったのが、エリアスでした。
チセが特殊な体質の持ち主であること、弟子兼花嫁として迎えたことなど、正直に明かすエリアス。人生で良かったことなんて1度もないと言い切るチセを、くっつきすぎず突き放しすぎない、適度な距離で接します。エリアスは見守る立場にあり、彼の保護のもとで多くの人と関わり、明るさを取り戻していくチセの姿が印象的です。英国の美しい景色と、穏やかな時間が見事にマッチしています。
チセにとって、エリアスは欠かせない存在。ただ恋と言うだけではなく、それ以上に深い絆で結ばれていく過程を楽しむことができます。魔法に関連した事件や、エリアスの存在の謎など、様々な事件が起こりますが、チセのエリアスに対する想いは変わることはありません。孤独な少女の再生と恋の物語、確かな絆の存在に胸が温かくなる作品です。
『魔法使いの嫁』については<『魔法使いの嫁』を13巻まで全巻ネタバレ紹介!人外恋愛漫画に胸キュン!>で詳しく紹介しています。
恋は若い世代のもの、というイメージがあります。世の中では恋心を歌った歌が数多く流れ、ドラマや映画、漫画も誰かが誰かを好きになり、恋の難しさに心を震わせるものばかり。しかし、若者が同世代ばかりを好きになるわけではありません。中には、奇跡のような恋もあるのです。
『恋は雨上がりのように』は、まさにそんな奇跡のような恋を描いた作品。45歳の冴えないオッサンに、17歳の女子高生が恋をするというストーリーです。何か裏があるのでは、と警戒心をもたれるかもしれませんが、ご安心ください。サスペンス要素はない、純度高めのピュアラブストーリーです。
- 著者
- 眉月じゅん
- 出版日
- 2015-01-09
女子高生の橘あきらは、アルバイト先であるファミレスの店長、45歳の近藤正己に片想い中。バツイチ子持ちで、クレーム対応で客に頭を下げ続け、頭にストレス性のハゲがあるなど、日々冴えないオッサンっぷりを見せる近藤ですが、あきらは以前、彼のおかげで失意のどん底にあった気持ちを救われたことがありました。
恋心を秘密にしていたあきらですが、とあることがきっかけで告白。それ以降はデートに誘うなど、近藤にアプローチをしていきます。クールで感情があまり表に出ない美少女であるあきらの、一喜一憂する姿に読者もほっこり。一途な想いを寄せられる近藤が羨ましくなります。
現在の自分を冷静に推しはかれるからこそ、あきらの気持ちを受け取れない近藤。拗らせっぷりにヤキモキもさせられますが、思慮と分別のある大人の魅力が感じられます。オッサンに恋する女子高生という夢の純愛シチュエーション、あきらの純粋な恋心に胸がキュンとなる、爽やかなラブストーリーです。
仕事に真面目に打ち込むあまり、妻に愛想を尽かされた、などという話をよく耳にします。仕事をしなければ家族の生活は立ち行きません。仕事に家族のこと、家事をこなす母親同様、父親も何かと、苦労の多い立場なのです。
仕事に没頭するあまり、妻に愛想を尽かされた二ノ宮正太郎。妻に帰ってきてもらおうと、家を購入、2人の息子とともに暮らし始めました。そこに、2人の娘を連れた、岡島菜摘が家を買ったと入居してきます。不動産屋の手違いで、同時に購入してしまった家に住むことになった、二ノ宮家と岡島家。次第に彼らは、絆を深めていくことになるのです。
- 著者
- 山花 典之
- 出版日
『オレンジ屋根の小さな家』は、家族をテーマにした作品。奇妙な同居生活をはじめることとなった2組の家族が、一緒に暮らすうちに、家族らしいまとまりを見せていきます。子どもたちも無邪気で可愛らしく、ほっこり。温かく、優しい気持ちになれます。
妻に逃げられた正太郎と、だらしない夫に見切りをつけた菜摘の、穏やかに進む恋がとても自然なのです。互いに1度結婚を失敗していることにはなりますが、家族の関係が先に合ったため、すんなりと形がハマる、心地よさを味わうことができます。
小さな家と、愛すべき子どもたち、そして互いを尊重し、支え合う妻と夫。全ての人の理想が詰まった、温かく心優しい物語に、家族って良いものだなと再認識させてくれるはずです。
ある日、シロクマくんは見た目が白くふっくらした体のアザラシに一目ぼれしてしまいます。そして、シロクマくんは一目ぼれした時に、プロポーズをしてしまうのです。
「いつか立派なオスになって君を守るよ。この命に代えても 必ず幸せにするよ。
君が大きくなったら結婚しよう。」 (『恋するシロクマ』1巻より引用)
- 著者
- ころも
- 出版日
- 2016-01-27
しかし、対するアザラシは衝撃の一言をシロクマくんに告げるのです。
「ぼくもオスですけど」 (『恋するシロクマ』1巻より引用)
さて、本来シロクマくんの餌となってしまうアザラシも「オス」という事が分かり、これからどのように恋は発展するのか、それとも餌となってしまうのかドキドキしてしまいます。
動物の愛らしさを表現したイラストが印象的な漫画で、動物好きは思わず癒されてしまう作品なのでぜひおすすめです。
一度断りを入れたのに執拗に食らいついてくる彼は潤子の条件的にはまったくナシなのに、彼の猛アプローチに揺れてしまいます。そんな時、大学時代からの友人でありエリート商社マン、条件バッチリの三嶋聡にもアプローチされて……。
- 著者
- 相原 実貴
- 出版日
- 2010-06-25
- 著者
- いくえみ 綾
- 出版日
- 2012-11-08
何度もデートを繰り返していたある日、有島から子供が生まれたと知らされます。有島は既婚者だったのです。子供が生まれたからと言って関係を切ろうとする有島に自分も既婚者だったことを告げる美都、お互いの利害を共有してW不倫となってしまいます。
何十年も好きで好きで恋焦がれていた相手との恋、世間的には不倫という関係の間で揺れる美都の心情が描かれます。あなたは立場を優先して思いとどまれますか?それとも感情に素直になりますか?不倫とまではいかなくても、人には言えない恋愛と自分の気持ちとの間で悩む女性は多いはず、共感できるだめな恋があります。
- 著者
- ヤマシタ トモコ
- 出版日
- 著者
- 柏木 ハルコ
- 出版日
- 2013-05-08
- 著者
- 糸井 のぞ
- 出版日
本作は恋に臆病なとばりの様子が可愛らしく、同時に切ない恋愛漫画です。とばりは学生時代に先輩から言われた先輩からの恋の教えを忘れられずにいます。音もなく忍び寄り、気がつくと身動きができなくなっていて、最後には胸に刺さって抜けない。そんな恐ろしい恋というものなどとばりには向いていないよ、と言われ、確かにそうだと自分でも考えてきたのです。
自分の変われない頑なさを面倒くさいと思いながらもこの年まで生きてきて容易に性格を変えられない、そして変わってしまうのが怖いとばり。恋は恐ろしい、でも池端には惹かれる、でも彼と近づくのは怖い、面倒臭い、でも、でも、でも……。この年になっての初めての恋に彼女は戸惑ってしまうのです。
そんなもどかしくて切ない感情が、彼女を含め論理的な人物たちによって語られるので読者にも分かりやすく入ってきます。そしてそれだけ理論整然として語られるのにどこか柔らかい雰囲気があるのも本作の魅力。夜が作品の設定に密接に関わってくるので、そのセンチメンタルな時間帯の特徴が作品にも反映されているのです。論理的で、でも壊れやすい初恋を描いた大人の切ない恋愛漫画をお楽しみください。
本作は、タイトルからは想像できない程、切なく悲しい、恋愛物語です。
北海道で暮らす、高校生のシュウジとちせ。付き合い始めたばかりの二人は、まだぎこちなく、一緒に通学したり、交換日記を交わすという、淡い関係です。
シュウジは不愛想で口が悪く、ちせのことを可愛いと思っていても、なかなか素直にその気持ちを表に出すことができません。それでも、喧嘩し、お互いの想いをぶつけ合う中で深まっていく関係。
- 著者
- 高橋 しん
- 出版日
ある日、ちせとのデートの約束がキャンセルになってしまったシュウジ。そこで同級生たちと札幌に遊びに行きますが、突然戦闘に巻き込まれます。その時、シュウジが見たものは、瞬く間に敵機を撃墜する、背中に機械の羽が生え、腕が機関銃になったちせの姿でした。
兵器にされてしまったちせの想いや、戦争の現状を徐々に理解していくシュウジ。それでも、ちせの彼氏でいようと決意します。しかし、ちせは戦闘を重ねるたびに、体だけでなく、心すらも兵器として進化してしまうのです。状況は何もかも絶望的な中、それでも想い合い、悩み、悲しむ、恋するふたり。そんなシュウジとちせの姿は純粋で、尊いものとして際立ち、作品をより感動的なものにしています。
また、シュウジとちせの友人である、アケミとアツシの恋。両親の、シュウジに対する愛情。かつてシュウジの憧れだったフユミ先輩と、その夫であり、自衛官のテツとの関係性。シュウジとちせの恋以外にも作品の中には、様々な恋や愛の形が描かれています。そこから発せられるセリフやモノローグは、胸に突き刺さるような言葉で溢れています。
不器用に、そして純粋に想い合う、二人の恋の結末とは?是非、直接確かめてみて下さい。
いかがでしたか?たまには大人な恋愛漫画で、ときめきだけではない、スパイシーな恋愛に触れてみてはいかがでしょうか?もう恋愛なんて……と思っていたとしても、少し恋愛してみようかなと思えるようになる作品ばかりです。男の人にはちょっと読ませづらいかも?女子の赤裸々な恋愛観が詰まった作品たち、ぜひ読んでみてくださいね。