ヤンキー×SF漫画⁉冴えない元不良が、大切な人の命を救うために過去にタイムリープして喧嘩をしまくるのが『東京卍リベンジャーズ』です。アツい想いとアツい闘いが見所の本作は、北村匠海主演で実写映画化されることが決定しました。 今回は、ますます人気が高まる、『東京卍リベンジャーズ』の主要キャラクターを中心に、本作の魅力をご紹介します。一部ネタバレも含まれますので、ご注意ください。

冴えないフリーターをしている元ヤンキーが、未来を変えるために少年時代にタイムスリップ!SF要素をもった異色のヤンキー漫画としてこれまでにない面白さが楽しめる作品となっています。
作者は『新宿スワン』などを手掛けた和久井健。2017年より「週刊少年マガジン」で連載を始めました。
本作は、悲しい結末を迎えないよう、未来を変えるために、タイムリープ能力を得た元ヤンキーのフリーターが過去に戻って奮闘する物語。喧嘩描写だけではなく、想い人を救うために情けなかった自分を奮い立たせ、過去と立ち向かう青年の姿が魅力的です。
今回は、主要なキャラクターと暴走族チームの紹介、そして原作と映画それぞれの注目ポイントを紹介します。記事の後半では詳しいストーリーをネタバレ紹介もしていますので、どんな作品か知りたい方にもぴったりです。
『東京卍リベンジャーズ』の実写映画が決定しました!公開日は2020年10月9日の予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で未定となっています。
同時に主要キャストも公開されていて、主人公・花垣武道を演じるのは、数々の話題作でも主演を務める北村匠海。
原作ファンの北村は「特に武道が1番好きなキャラクターでもあったので、『もし映画化するなら絶対僕がやりたい!』と思っていましたが、原作を好きすぎるあまり少し不安でもあります(笑)。」とコメントしています。
吉沢亮や磯村勇斗、間宮祥太朗など今話題の若手イケメン俳優の出演も決定。この記事では、出演が決定している主要キャラクターを演じる俳優についても紹介していきます。
映画についての最新の情報は映画『東京リベンジャーズ』公式サイトで随時公開されています。気になる方は合わせてご覧ください。
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壁の薄いボロアパートに住み、アルバイトでは年下店長から怒られる……パッとしない毎日を送っている青年が、本作の主人公・花垣武道(はながきたけみち)です。
ある日家でニュースを見ていると、中学時代にできた人生唯一の彼女、橘日向(たちばなひなた)とその弟が亡くなったことを知りました。なんでも暴力団「東京卍會(とうきょうまんじかい)」の抗争に巻き込まれたそうで……。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
- 2017-05-17
暗い気持ちでアルバイトをこなした帰り道。駅のホームに立っていると、電車が迫りくる線路に何者かに突き落とされてしまうのです。
死を覚悟したタケミチが目を覚ますと、ちんちくりんの金髪に細い眉、自称人生のピークだった中学2年生時代にタイプリープしていました。
自分の行動によって未来を変えられるかも知れないと考えたタケミチ。日向を救うため、運命に抗うことを決めるのです。
主人公のタケミチは元ヤンキー。現在は26歳の冴えないフリーターです。冒頭で描かれる彼には特筆すべき魅力がありません。
しかしタイムリープができることに気づいてからは、なんとか未来を変えようと奮闘し、人間的に成長していくのです。
彼の目的は、このままだと死んでしまうことになる日向の命を救うこと。そのため以前は関わらなかった人に接し、ターニングポイントであろう出会いや事件が起きないように努めるのです。
しかしひとつ何かを変えれば、その分障害も増えます。その中心となるのが、後に日本国内で最大規模となる暴力団「東京卍會」。彼らは、タケミチが中学2年生の時に喧嘩を売って半殺しにやり返された、近くの中学の3年生でした。
はたしてタケミチは日向の運命を変えることができるのでしょうか。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
- 2017-07-14
そんな主人公のタケミチを演じるのは、北村匠海。
「君の膵臓を食べたい」など数々の話題作に出演している北村は、自身も原作のファンだったそう。インタビューでは、原作のなかでも特に好きなキャラクターのタケミチを、もし映画化されるなら演じてみたいと思っていたと語っています。
強い原作愛を持つ彼がどのようなタケミチを演じるのか、ぜひ注目してみたいところです。
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中学時代にタケミチの彼女だった女性で、東京卍會の抗争に巻き込まれて亡くなってしまいます。
彼女自身は不良ではなく、ごくごく普通の女の子でした。しかし大切な人や、自分が譲れないことのためであれば、たとえ相手が暴力団の総長であっても立ち向かっていく芯の強さを持っているのです。彼女のその性格は、タケミチをはじめ多くのキャラクターを魅了していました。
登場頻度はそこまで多くないですが、タケミチが未来を変えようと奮起するきっかけになる、重要な人物です。
- 著者
- 和久井健
- 出版日
- 2017-09-15
ただ、映画のキャストに関しては、残念ながらまだ発表されていません。重要なキャラクターだけに、誰がキャスティングされるのかとても気になるところです。
橘直人(たちばななおと)は、日向の弟。整った顔立ちの青年で、少々きつめの物言いをするところがあります。タケミチにタイムリープ能力があることを認識しており、姉の命を救うためにともに奮闘するのです。
タケミチが初めてタイムリープをした際、夜の公園で直人がカツアゲをされているところを偶然助けたのが2人の出会いでした。
「12年後の7月1日 オマエの姉ちゃんは死ぬ」
「2017年7月1日!この日を覚えとけナオト!!そんで姉ちゃんを守ってくれ!!」(『東京卍リベンジャーズ』1巻より引用)
姉を救うために現在では刑事になったナオト。運命を変えようと事態の分析をおこなうブレーンだといえるでしょう。
映画でナオトを演じるのは、杉野遥亮(すぎのようすけ)です。テレビドラマや映画を始め、バラエティなどにも出演する幅の広い若手俳優の彼。知的な雰囲気と優しい雰囲気を合わせ持っているので、姉を助けるためタケミチのブレーンとして現代を奔走するナオトにぴったりなのではないでしょうか。
東京卍會の総長を務める少年。他の追随を許さないほど喧嘩が強く、またどんな相手にも物怖じしない恐れ知らずの人物です。
自分の感情に正直で、そのため小学生のような幼稚な部分があったり少年とは思えない怖さがあったりします。
一方で、女性には手を上げないというポリシーを持っていて、不良が不良らしく生きられるよ世の中にしたいという熱い想いもあり、それが人を惹きつけるカリスマ性になっているのでしょう。
日向が死んだ原因を作った人物だといわれていて、現在の彼がどのような状況に置かれているのかが物語の重要なカギになります。
- 著者
- 和久井健
- 出版日
- 2017-11-17
東京卍會の総長を務める少年。他の追随を許さないほど喧嘩が強く、またどんな相手にも物怖じしない恐れ知らずの人物です。
自分の感情に正直で、そのため小学生のような幼稚な部分があったり少年とは思えない怖さがあったりします。一方で、女性には手を上げないというポリシーを持っていて、不良が不良らしく生きられるよ世の中にしたいという熱い想いもあり、それが人を惹きつけるカリスマ性になっているのでしょう。
日向が死んだ原因を作った人物だといわれていて、現在の彼がどのような状況に置かれているのかが物語の重要なカギになります。
過去に東京卍會でNo.2を務めた男。ヤンキー特有の血の気の多さはあるものの、基本的には冷静で落ち着いた物腰が特徴です。
マイキーにとっての精神的な支柱でもあり、また暴走しやすい彼を止めるストッパーの役割も果たしていました。
作中では、彼が不在になったことで東京卍會内で問題が起こり、これを食い止めることが未来を変えるきっかけになります。
ドラケンを演じるのは、山田裕貴です。タケミチ役の北村匠海と同じく、もともと熱烈な原作ファンだったという彼。ドラケンも好きなキャラクターだったそうで、ドラケンの特徴の1つ、剃り込みヘアも本当に作るそうです。実際に仲がよいという吉沢亮とのコンビにも注目です。
未来の東京卍會における中心人物で、マイキーと同じく日向が亡くなる原因となった抗争に大きく関わっています。元々はマイキーに心酔していた彼が、なぜ東京卍會が暴走するきっかけを作ってしまったのかという点が、重要なカギになります。
彼は物語が進むにつれてどんどん闇が深くなっていくキャラクターです。タケミチとは敵対する形になっていき、未来を変えるためにもとても重要な鍵を握っていることがわかっていきます。
演じるのは間宮祥太朗です。これまで猟奇殺人犯など衝撃的な役も演じてきた間宮祥太朗だからこそ、深い闇と謎を抱えているキサキを演じられるのかもしれません。ぜひ注目してみてください。
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キヨマサは東卍(トーマン)の参番隊に所属する人物で、タケミチが最初にタイムリープした時、タケミチやその仲間をボコボコに殴りつけた不良の1人でした。痛めつけたタケミチ達を東卍の兵隊として扱うようになります。
これがタケミチの人生を狂わせ、また東卍との関わりあった始まりでもありました。そんなきっかけを作ったキヨマサですが、喧嘩はあまり強くなく、個性の強いキャラクターが増えて行くにつれて存在感が薄くなってしまうのが少し残念なのですが、序盤では間違いなく重要な人物。
映画では劇団EXILEの鈴木伸之が演じます。原作では喧嘩の弱いキヨマサですが、映画ではどのようなアクションを見せてくれるのか注目してみるのも面白いかもしれません。
アッくんはタケミチと同じ中学に通い不良。タケミチを始めとした5人の不良グループ、通称・溝中五人衆のリーダー格で、物語においては序盤から重要な立ち位置にいるキャラクターとなっています。
タケミチがタイムリープして改変された未来では度々その境遇が変わっていますが、最終的には悲劇的な道を辿ってしまうことも多いキャラクターです。
映画では、磯村勇斗が演じることが発表されています。「仮面ライダー」や朝ドラなどでも活躍する彼が演じるアッくんがどんなものになるのか、ぜひチェックしてみてください。
東京卍會(とうきょうまんじかい)は、主人公のタケミチを始め多くの主要キャラクターが所属する暴走族グループです。本作においてもっとも重要なグループだといえるでしょう。通称・東卍(とーまん)と呼ばれ、作中では主に「トーマン」と書かれています。
総長はマイキー、副総長はドラケン。壱番隊、弐番隊など複数の隊が存在しており、それぞれを隊長と副隊長が率いています。タケミチは、最初はキヨマサ達によって下っ端の兵隊にされていただけでしたが、タイムリープを繰り返した後、壱番隊の隊長へと就任しました。
タケミチが初めてタイムリープをする前の現代では、詐欺から殺人まで何でもおこなう凶悪な犯罪集団で、日向と直人はその抗争に巻き込まれて死亡したことになっています。しかし、タイムリープをしたタケミチが参入しているトーマンは、仲間のために命を張れるという理念のもと、仲間想いのメンバーが多く集まっているのが特徴です。
その理念を作ったのが、タケミチの前の壱番隊隊長の場地圭介(バジ)です。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
- 2018-06-15
彼は、気分屋ですぐキレる暴力的な不良でしたが、仲間意識は人一倍強く、仲間のためなら命を張れる男でした。いろいろあって場地はいなくなりますが、そんな彼に信頼を寄せていたマイキーが後を継ぐような形で、トーマンができあがっていきました。
そして、タケミチにとっても重要な相棒となる松野千冬(チフユ)も、この場地に憧れ、彼の考え方を受け継いでいます。だからこそタケミチのことを相棒と呼び、深い信頼を寄せることもできるのでしょう。
トーマンに所属するメンバー達がくり広げる熱い戦いには、胸を打たれるものも多いのでぜひ本編を確認してみてください。
愛美愛主は、「メビウス」と読み、新宿を拠点とした暴走族チーム。
強姦や恐喝などの犯罪行為にも手を染める極悪集団で、トーマンに抗争をしかけてきた際には、メンバーの彼女や友人を強姦したり暴行したりしました。
この抗争はキーパーソンでもある稀咲がトーマンに加入するきっかけともなった事件で、物語においても重要なグループだといえるでしょう。
芭流覇羅は「バルハラ」と読みます。総長が分かっていないことから「首のない天使」という異名を持つ暴走族チームです。
総長の代わりにチームを率いるのが、副総長の半間修二です。半間は、「ダリィ」が口癖で、無敵と呼ばれるマイキーと互角に戦える実力の持ち主。半間は後に紹介するチーム「天竺」に入隊することにもなる人物で、物語にも深く関わっていくキャラクターの1人です。
バルハラは、総長が判明しないことを含め謎の多いチームでしたが、現代で凶悪集団となったトーマンに深い関わり合いがあることが分かりました。その関わり合いがどういったことなのかは、ぜひ本編を手に取って確認してみてください。
「ブラックドラゴン」と読む黒龍は、最恐最悪と恐れられている暴走族チームです。
ブラックドラゴンを率いる十代目総長の柴大寿という男は、圧倒的な力と凶暴性を持っているうえに頭も良く、その力を持って黒龍を暴力と財力を持ち合わせた犯罪集団に作り上げました。
そんな黒龍とタケミチ達トーマンが本格的に絡むことになるのは、太寿の弟である柴八戒という男とタケミチが知り合ってからです。ひょんなことから、この八戒の過去を変えることが未来をよい方向へ進めると考えたタケミチは、最恐最悪の大寿と対決することになります。
この戦いについては後ほど少し触れますが、とても熱いエピソードとなっているのでぜひ本編を手に取って呼んでみてください。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
- 2019-03-15
横浜を拠点にした暴走族チームで、「てんじく」と読みます。稀咲がトーマンを追放された後、タケミチ達と本格的に抗争を始めるチームです。
総長の黒川イザナは、実はトーマンの総長・マイキーとは腹違いの兄弟だったということが発覚。この事実は物語の重要な分岐点となるのでぜひチェックしておいてください。
天竺の幹部には、「S62世代」と呼ばれる極悪世代の人物が揃っており、それだけでも天竺がどれほどヤバいチームなのかを伺うことができるでしょう。そこに、トーマンを出た稀咲が加わったことにより、タケミチ達にとってはかつてない凶悪な敵となってしまいました。天竺とトーマンの戦いからは目を離すことができません。
本作のストーリーで最も重要で基本的な設定が、タイムリープです。
主人公のタケミチは、ある日突然、「12年前の今日」にタイムリープできるようになり、その力を利用し、現代では死亡してしまう元カノ・橘日向を助けるために動くことになります。
しかし、事はそう簡単に進みません。過去に現代のタケミチが関わることによって、未来は確かに変わります。しかし、その未来の改変はいつもなぜかうまくいかないのです。
たとえば、一度は未来が変わり生存していたかと思われた日向が再び殺されてしまったり、生きていたはずの仲間が殺されていたり、死刑囚になっていたり……。過去を変えれば未来は変わりますが、どうしてもタケミチの望むものにはならないのです。
その度、タケミチは必死に、今回は何が悪かったのか、何を変えれば未来が変わるのかを考え、タイムリープを繰り返します。タイムリープをすればするほど迷宮に迷いこんでしまうような、複雑で謎に満ちた展開はまったく予想が付きません。
主人公のタケミチは、タイムリープに目覚める前、まったく冴えないフリーターでした。バイト先では年下の店長に怒られ、当然のごとく彼女もいません。
そんなタケミチが、元カノの日向を助けるという目的のもと過去で様々な戦いに身を投じていくことになるのですが、その戦いの中でのタケミチの成長は、まさに驚くべきものです。
たとえば、黒龍の柴大寿とタケミチが戦った時のことです。前述した通り、黒龍の大寿は最強最悪の人物。強さはもちろん、相手を殺すことも厭わないような危険な男です。タケミチが大寿と戦うことになるのは、もちろん未来を変えるためなのですが、同時に大寿の弟の八戒を助けるためでもありました。
圧倒的な力を持つ兄に逆らえない八戒を助けるため、力では絶対に敵わない大寿に立ち向かい、案の定叩きのめされながらも決してあきらめないタケミチの姿には、きっと胸が熱くなるはずです。
本作には様々な個性を持つキャラクターが登場しますが、そんなキャラクターが発する台詞には名言と呼べる台詞もたくさんあります。ここでは、そんな本作の名言をいくつかご紹介します。
1.
「下げる頭持ってなくてもいい。人を想う〝心〟は持て」
(『東京卍リベンジャーズ』2巻より引用)
不良の抗争に巻き込まれて、トーマンメンバーの彼女が暴行を受けてしまった事件がありました。入院している彼女を見舞ったマイキーとドラケンでしたが、そこで彼女の父親から、お前らのせいで娘が死にそうな目にあった、と罵られてしまいます。
それに対しマイキーは、自分達は悪くないと謝ることを拒否しますが、ドラケンは何の躊躇いもなく頭を下げたのです。その時のドラケンが言った台詞が、上記のものでした。
確かに、彼女を傷つけたのはトーマンと抗争している相手です。マイキー達が傷つけたわけではありません。しかし、関わり合いがあったから傷ついたこともまた事実。悪くないから謝らないではなく、怒る父親の気持ちを理解しなければならないとドラケンは言いたかったのかもしれません。中学生とは思えない、大切なところを突いた名言といえるでしょう。
2.
「逃げてんのはオマエだけじゃねえ。みんな弱ぇ。だから家族(なかま)がいる」
(『東京卍リベンジャーズ』12巻より引用)
トーマンの弐番隊体調・三ツ谷隆の言った台詞です。これは、タケミチ達が八戒のため、黒龍の大寿と戦っている際、隆が八戒に向かって言いました。
八戒は、幼い頃から兄の大寿の暴力にさらされて育ちました。そのため大寿に対し強い恐怖を抱いていた八戒は、ある卑怯な嘘をタケミチ達に吐いていたのです。そのことを恥じる八戒でしたが、隆やタケミチはそのことで八戒を責めることはありませんでした。
どんな嘘を吐かれていたとしても八戒はトーマンの仲間。見捨てることは絶対にありません。上記の台詞を言った三ツ谷をはじめ、ボロボロになりながらも大寿に立ち向かっていくタケミチ達の姿に胸が熱くなること間違いありません。
3.
「タケミチ君を〝不良〟なんて言葉で一括りにしないで!!」
(『東京卍リベンジャーズ』13巻より引用)
不良であるタケミチと付き合っている日向。そのことを心配した日向の父親は、密かにタケミチと接触し、娘と別れるようにと告げていました。そのことを知った日向が父親に向かって言い放った台詞がこれです。
確かにタケミチは不良で、一般的には受け入れ辛く感じる人は少なくないでしょう。父親の気持ちも分かるという方も多いかもしれません。
しかし日向にとって大切なことは、タケミチがタケミチであること。日向は父親に、不良だし頼りなくもあるが、優しくて辛い時に助けてくれる人だと、はっきりと告げました。人の内面や本質を見る日向の優しさが伝わってくる名言です。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
4.
「君が助かる未来にたどり着くまで絶っ対折れぇから」
(『東京卍リベンジャーズ』4巻より引用)
過去を変え現代に戻ってきたタケミチ。そこには、死んだはずの日向が生きて存在していました。未来を変えられたと喜ぶタケミチでしたが、それも束の間、日向はタケミチの目の前で襲われて死んでしまうのです。
日向の死を目の当たりにしたタケミチが言ったのが、上記の台詞でした。どんなに喧嘩は弱くても、絶対に折れない、あきらめないというのは、本作におけるタケミチの行動原理でもあります。情けないフリーターだったタケミチの心が本当の意味で変わった瞬間ともいえるでしょう。
それでは、映画版『東京卍リベンジャーズ』はどういったものになるのでしょうか?
原作には様々な個性的な不良達が搭乗しますが、髪形やファッションもその1つ。たとえば、原作のドラケンはとても特徴的な剃り込みヘアをしています。このヘアスタイルを、ドラケン役の山田裕貴はカツラなどではなく実際に自分の髪で再現するそうです。
それぞれのチームを象徴する特攻服も、映画ではどういうふうに再現されるのか注目です。現代の不良を描いた作品だからこその楽しみだといえるでしょう。
また、原作では時に命を張った血みどろの戦いがくり広げられます。それが原作の見どころの1つでもあるわけですが、おそらく映画でも激しいアクションがくり広げられることになるでしょう。集結した若手俳優達がどんなアクションを見せてくれるのか、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか?
映画版『東京卍リベンジャーズ』では、キャスティングされている俳優はみんな注目の若手達。人気急上昇中だけあって俳優を目当てに映画を知ったという方も多いかもしれません。これを機会に、ぜひ原作もチェックしてみてください。
5巻は、1度は日向を救うことができたかと思いきや、結局運命に逆らうことができず亡くなってしまうところから始まります。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
タケミチは闇雲に過去を変えるだけではいけないと考え、死刑囚になっていたドラケンと面会をすることにしました。そこで彼から聞いたのは、東京卍會が壊れたきっかけはキサキであるということ。未来を変えるためにはやはり根本的な原因である東京卍會自体を潰すことだと思い、再度過去へとタイムリープします。
鉢合わせたのは、キサキが卍會に入隊する場面でした……。
これまで頼りないところをたくさん見せてきたタケミチですが、日向を救うために再度奮起をします。数々の修羅場を乗り越え、愛する人のために立ち上がる姿が印象的。
キサキを卍會から引き離すことはできるのでしょうか。
東京卍會の過去を紐解いていく事になる第6巻。そんな本巻では、卍會崩壊の原因となった芭流覇羅(バルハラ)との抗争の背景が掘り下げられていきます。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
マイキーは迫る芭流覇羅との抗争の前に、元メンバーの場地を卍會に連れ戻してこいとタケミチに命じます。しかし、そもそもこの抗争の背景にあるのは卍會の元メンバー、一虎と場地の起こしたとある殺人事件でした。
この事件により、マイキーと一虎達の間には深い溝が生じ、いつしか憎しみ合う関係へと変貌してしまったのです。事情を知ったタケミチは、場地を連れ戻す事は出来ないのではと弱気になってしまいました。
しかしそんななかで、彼は場地の部下だった副隊長の松野と交流を深めることに。弱気になっていた彼でしたが、そこであらたな情報を掴みます。
実は、場地はキサキの尻尾を掴むために、芭流覇羅へと潜入しているというのです。
予想だにしなかった真実が明らかになり動揺するタケミチ。ですが、さらに驚くべきことに卍會崩壊の原因となったのは、抗争の最中に一虎が場地を殺し、その一虎をマイキーが殺してしまった事であると知るのでした。
ますます複雑化する卍會を巡る人間関係ですが、結局場地を連れ戻す事は出来ないまま、抗争当日を迎えることに。果たしてタケミチは彼を救い、マイキーの凶行を食い止める事が出来るのでしょうか。
そんな本巻の見所は、卍會の過去が語られるエピソードです。とても悲壮な過去ではありますが、卍會メンバー達の絆がどこで歪んでしまったのかを知り、一層ストーリーに入り込む事が出来る重要な内容です。
ついに始まってしまった、芭流覇羅と卍會の激しい抗争が描かれる本巻。双方入り乱れての大混戦となってしまい、とにかく幹部、雑兵関係なしに殴り合いが始まります。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
- 2018-06-15
そんななか、もちろんタケミチも抗争に参加する一員として戦いますが、どうしてもマイキーと一虎、場地達の動きが気になるのでした。しかし数で劣る卍會は徐々に押されていき、タケミチも余裕がなくなっていきます。
そんななか幹部同士の戦いも始まり、どちらが勝つかわからなくなっていくのです。しかし抗争をけしかけたキサキとしては、どちらに転んでも都合がよかったよう。
そんな彼の隙をついて背後から襲撃したのは、なんと機会を狙っていた場地。彼は抗争に乗じて、キサキの策謀を潰そうと考えていたのです。
しかし、ここで彼を殺してしまっては、場地が卍會に戻れなくなってしまうと、タケミチは説得を試みます。しかしタケミチは、必死に場地を食い止めていたために、その場地を襲撃しようとする一虎の接近に気付くことが出来なかったのでした。
やはり、卍會の崩壊を食い止める事は出来ず、運命は変えられないのでしょうか。
そんな本巻の見所は、抗争で必死に頑張るタケミチの働きでしょう。彼本人は、あまりの抗争の激しさにボロボロになっていきますが、それでも周囲を奮い立たせるような言葉の数々は卍會のメンバーを勇気づけていきます(タケミチ本人は、自分自身を奮い立たせるために口にしていたようですが)。
また一方で、真剣にマイキーや日向の事を想い、運命を変えようと必死にもがいているのです。戦闘面ではいまいち頼りない彼ですが、精神面ではどんどん頼もしく、男らしく成長しいます。純粋に応援したくなる主人公だと感じられるでしょう。
抗争が続く本巻では、場地が一虎によって刺されてしまった事で、マイキーが一虎を殺しにかかってしまいます。そんなマイキーを止めたのは、刺されてしまった場地本人の声でした。なんとか一命を取り留めるのかと思いきや、なんと場地は一虎には殺されていないという事を証明するように、自分で自分の腹を刺し、絶命してしまうのでした。
結局タケミチは場地を救う事は出来ませんでしたが、そんな彼に対し場地は、マイキーと卍會の未来を託すことにしたのでした。抗争は彼の死をきっかけにひとまずの終焉を迎え、死してマイキーを説得した場地の活躍により、ようやくマイキーと一虎の因縁も癒えたようです。しかし、卍會が崩壊に向かっている事には違いありません。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
そんななか、さらなる騒動として、マイキーとドラケンの間で女性関係のトラブル勃発か!という事態が巻き起こります。しかし、この騒動は思わぬ結末を迎えることになり、少し張りつめていた緊張が和らぐ結果となるのでした。
一方、抗争で活躍をしたタケミチは、集会でまさかの壱番隊隊長の任命を受ける事に。そして、1度現代に戻ると、そこには卍會の最高幹部として成功した自分自身の姿があったのです。
キサキという不安要素を抱えたままではありますが、果たして今後どのように運命が動いていくのでしょうか。
そんな本巻の見所は、場地の活躍です。抗争を収めた事もそうですが、彼については番外編として、千冬との出会いを描いた過去編も収録されています。そして読めば読むほど、場地という人間の人柄の素晴らしさと、卍會におけるその存在の大きさを痛感する事が出来るのです。
彼の活躍を見る事はもう叶いませんが、それだけに彼についてフォーカスした内容は、貴重かつ必見といえるでしょう。
現在、『東京卍リベンジャーズ』は16巻まで刊行されています。9巻以降、物語は激しさを増し、さらにタイムリープに関わる重大な事実も少しずつ明らかになっていきます。息吐く間もないほどハラハラしてページをめくる手が止まらなくなってしまいます。
特に、黒龍とタケミチ達の戦いは胸の熱くなる展開や台詞も多く見どころが満載。もちろんそれだけではなく、黒龍との戦いはストーリーが進むにあたって重要なポイントなので、ぜひ注目したいところです。
さらに、それが終わると天竺との抗争へと入っていきます。ここでは、ストーリーの中で常に重要な立ち位置にいた稀咲の存在がさらに大きなものとなっていくことに。稀先と日向、タケミチの意外な接点が明かされたり、さらにタイムリープとの関わりも示唆されたりしています。
まさか稀咲はタイムリープの事実を知っている? それとも稀咲自身が……と、これ以上のことはぜひ本編を手にとって確認してみてください。
- 著者
- 和久井 健
- 出版日
また、タケミチにもかつてないピンチが訪れることに。もう後がないところまで追い詰められてしまったタケミチがどう過去を変えるのか、そして稀咲の真実とは……。
16巻までではまだすべては明かされません。物語にキャッチアップして、今後も次々と出てくるピンチと謎にドキドキしましょう。
いかがでしたか?ご紹介したように原作にはたくさんの人物やチームが登場したり、ちょっと複雑な設定や展開があったりします。映画を観る前に原作をチェックしておくことでさらに分かりやすく、作品の世界に入るこむことができるでしょう。
また、2時間の映画では描き切れない登場人物の細やかな感情の機微も、原作ではつぶさに読むことができます。ぜひこれを機会に原作もチェックしてみてはいかがでしょうか。