comicoを代表する人気作品『ReLIFE』
27歳の主人公・海崎新太は二浪、院卒という学歴の青年です。ある理由のために新卒で入った前の職場を入社早々3か月で辞職し、再就職も最終面接までいきながら落とされるという日々を過ごしていました。
そんな新太の元に「リライフ研究所」という会社から依頼が舞い込みます。依頼内容は、新太に1年間を高校生として暮らしてほしいというもので、新太はリライフ研究所が開発したという怪しい若返りの薬を飲み、高校3年生に戻って自分より9歳も下の高校生たちと一緒に学生生活を送りながら、自分の人生を見つめ直していくことになります。
- 著者
- 夜宵草
- 出版日
- 2014-08-12
主人公の新太は薬で若返ってはいるものの、心は27歳の大人。そのため、他の学生たちは17,18歳の高校生なためにジェネレーションギャップは激しくいろいろ悪戦苦闘したりしますし、大人目線で気持はいるため、時に不器用で無自覚な行動を取ったりする彼らにおせっかいを焼くところが面白いです。
また新太が高校生として生活しながら、過去を振り返っていく描写は見ているものに強烈な印象を与えます。そして新太がなぜ3か月で辞職したのか。その真の理由は現在の日本の若者事情もさりげに描いてあるのですが、私たちに問題提起してきます。仕事とは何か、人生とは何か。今だったらもっと違う生きかたができるのだろうか?もっと何かできることはあるだろうか?そんなことを考えさせます。
本作は誰もが一度は考えるであろう、「もし学生時代に戻れたら」「人生のやり直し」を背景に、「大人になって忘れてしまったこと」を考えさせられる物語になっていると同時に、「まだ人生はこれからだ」というような一種の希望を感じさせる内容になっています。
もし高校生の頃に戻れたら?自分が新太だったらどうするか?そんなことを考えて読んでいただきたい作品です!
日常生活をこれ以上ないほど面白く描いた漫画『パステル家族』
好奇心旺盛で思いついたらすぐに行動しては失敗する女子高生・秋河原マヨが主人公。マヨの幼馴染・七瀬川しおり、友人の高城ケイ、オタクの兄・タクオ、無口だけど心優しい弟・ほのめを中心に、彼らの日常をほのぼのでコミカルタッチに描いていく作品です。
- 著者
- セイ
- 出版日
- 2015-10-10
特に本作のファンを増やしたのが21~24話で登場する「福引の回」です。
福引でゲームソフト「アクションファイター」という製品を当てたマヨは、弟のほのめを誘ってプレイすることになります。最初はふたりだけでプレイしていたのですが、難易度が高く、凄腕ゲーマーの兄タクオも加わることに。子供たちだけでゲームをするのは当たり前の風景ですが、それから母親が加わり、父親まで一緒にプレイしたがります。
ゲームで和気藹々としている秋河原家と平行して、福引のゲームソフト「アクションファイター」を作ったあるサラリーマンの人生が描かれていきます。
誰もが楽しめるゲームを作ろうとサラリーマンは苦労して作るのですが、それが理解してもらえず全く売れません。結局サラリーマンは大手の会社を辞めることになり、小さなゲームショップで働いているという姿が描かれていきます。男の願いは「たった一人でいいから面白いと言ってもらいたい」というもの。
そして男の願いは叶います。誰もが面白くないと言った「アクションファイター」をマヨたちは攻略し、ゲームショップで「アクションファイター」の文句を言う子供たちに意気揚々と説明してみせて「すっごい面白いよね」と語り、その言葉を聞いた男は嬉しさのあまり咽び泣くのです。
ありふれた日常の一コマにこんなに感動できるものがある!当たり前に過ごしている日々ってこんなにも大事なものがあるのだな、幸せだなと改めて感じさせてくれる描写が随所に出てくる作品になっています!
タイトル通り、パステル画を思わせる、柔らかでほのぼのしたあたたかい作品です。小学生から大人まで楽しめる作品になっていますので、ぜひ家族で読んでいただきたいです。
シュールな笑いで読むのがやめられない!『今週のかなでさん』
諸事情でド田舎の高校に嫌々ながら転校することになった少女・佐久間ゆんは、転校初日、教室に案内されますが、そこには机がふたつしかなく、誰も椅子に座っていません。
サッサと帰ろうかと思っていたら、湧いて出たようにいきなり少女が現れます。琴吹かなでと名乗ったクラスメイトは、初対面のゆんにむかっての「気軽にヨークシャテリアとでも呼んでちょうだい!!!」「スリーサイズは松・竹・梅」と自己紹介を始めます。こんなクラスメイトと一緒なんて悪い予感しかしません!
- 著者
- チョモランマ服部
- 出版日
- 2015-11-12
案の定、かなではゆんの隣で変なことばかりしていきます。テストを受けているというのに、突然チャーハンを作り出しますし、教室で布団を敷いて熟睡していますし、勝手に学校の制服は自分好みのスカートに変えるなど自由気まま。
かなでとゆん、そして後から転校生として加わる残念アイドルのみっつんのそれぞれの日常を笑いで描いていく本作。ナンセンスコメディが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。