漫画『ハイキュー!!』最新刊27巻までの見所を徹底紹介!【ネタバレ注意】

更新:2017.9.7

「週刊少年ジャンプ」で連載中の大人気バレーボール漫画『ハイキュー!!』。主人公、日向翔陽の成長を通して描かれる高校バレーの魅力と名台詞の数々にハマる人が続出しています。この記事では最新刊27巻までの見どころを紹介します!

スポ根漫画が大好きなWebデザイナー。少年・青年漫画をよく読みます。読んだ後、数日引きずるような漫画に飢えています。
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漫画『ハイキュー!!』の魅力をネタバレ紹介!

「週刊少年ジャンプ」にて連載中のバレーボール漫画『ハイキュー!!』は、アニメが3期まで放送され、舞台化もされた人気作品です。

バレーボール経験者の作者、古舘春一が描く臨場感たっぷりの試合シーンはもちろん、さまざまなコンプレックスを抱える高校生たちが部活を通して成長していく過程からも目が離せません。また、主人公が通う烏野高校の生徒以外にも個性的なキャラクターがたくさん登場します。ライバル校の生徒でも、ひとりひとりにしっかりと物語があり、胸を打つような名台詞を数多く生み出している点が本作最大の魅力です。

「小さな巨人」になる!『ハイキュー!!』あらすじ紹介

烏野高校のバレー部で活躍するエース、通称「小さな巨人」に憧れて小学5年生からバレーボールを始めた身長162.8cmの日向翔陽が本作の主人公です。

中学に入り、バレーボール部に入部するも、部員は彼ひとりだけでした。やっとの思いでメンバーを集め出場した、中学最後の大会では「コート上の王様」と呼ばれる影山飛雄に惨敗。リベンジをするために、宮城県にある烏野高校排球部(バレーボール部)の門を叩くと、そこにはあの影山がいたのです。

かつて強豪校だった烏野高校は、「飛べないカラス」と揶揄されるほどの弱小バレーボール部になっていました。そんな烏野高校排球部が、さまざまなライバルたちと出会い、時にはぶつかり合いながら成長していく姿を描く本作。凄まじいスピードで強くなっていく彼らの成長ぶりに注目してみてください。

因縁のライバルが同じチームに!?【第1巻】

著者
古舘 春一
出版日
2012-06-04

主人公・日向翔陽は、「全日本バレーボール高等学校選手権大会」、通称「春高バレー」のテレビ中継で見た烏野高校の「小さな巨人」に魅了され、バレーボールを始めます。背の高さが重要なバレーボールにおいて、「小さな巨人」の身長は170cm。その身体でコート上を飛び回る姿に、身長162.8cmの日向は強い憧れを抱きました。

ですが、日向が通う中学校では男子バレーボール部員が彼以外いませんでした。中学3年生の時に、なんとか試合に出られる人数を集め、初めての試合に臨むも、相手は「コート上の王様」と呼ばれる天才セッター、影山飛雄が率いる優勝候補の北川第一中学。結果は惨敗に終わりました。

一方影山は、日向の高い運動能力と身体を操るセンスに驚き、同時にそれらを持ち合わせていながら活かしきれずに中学生活を終えた彼に対して苛立ちを覚えます。

日向はリベンジを誓い烏野高校排球部の門を叩きますが、何とそこには宿敵・影山の姿が!同じチームにいたのでは彼を倒せないと、日向は落胆します。

入部届を提出しようとするも部長である澤村大地の前で2人は大喧嘩をし、「お互いにチームメイトと認めるまで練習には参加させない」と入部を拒否されてしまう羽目に。最終的に、先輩に挑んだ試合を通して入部が認められるも、部をまとめる澤村の苦労は今後も尽きないでしょう。

影山飛雄の異名「コート上の王様」の意味【第2巻】

著者
古舘 春一
出版日
2012-08-03

目をつぶってスイングする日向の手に影山がドンピシャでボールを上げる技、「神業速攻」を身につけた2人。烏野高校排球部に4人の新入部員が加わったところで、さっそく練習試合が決まりました。相手は県のベスト4の青葉城西高校。しかしその試合は、「影山を正セッターとしてフル出場させること」という条件付きでした。

青葉城西高校は影山がいた北川第一中学バレーボール部の大半が進む高校で、練習試合にやってきた青葉城西高校のスタメンの中には中学時代に彼とチームメイトだった金田一勇太郎と国見英がいました。

2人は影山を嫌っていて、その理由は「コート上の王様」という影山につけられた異名にありました。「コート上の王様」とは、いい意味ではなく「スパイカーを置き去りにする自己中心的で独裁政権をおこなう王様のようなセッター」という意味を込めて付けられた蔑称だったのです。

影山は中学時代、試合に勝つためにスパイカーの力量を超えたトスを上げ続けました。チームメイトは、そんな彼の自己中心的なセットアップに呆れ、ついに影山のトスを拒否したのです。

「トスを上げた先、そこに誰も居なかった
それはあの日何度目かのコンビミス
でも、最後のアレは”ミス”じゃない
あれは”拒絶”だ
”もうお前にはついて行かない”と
あいつらが俺に言った一球だった」(『ハイキュー!!』第1巻より引用)

中学時代最後の試合でチームメイトに拒絶されたことは、影山のトラウマになっていました。しかし、烏野高校排球部に入り、彼は変わります。

今の影山には、彼のトスを100%信じて飛ぶ日向や、凸凹な変人コンビを支える先輩方がいるのです。トスをミスして日向に謝る影山を見て、金田一は目を丸くします。以前の影山なら自分から謝ることなどしなかったからです。

こうして、強くなった影山と彼を支える烏野高校排球部は、見事青葉城西高校に勝利をおさめます。しかし影山の元先輩で、正セッターの及川徹は最後にほんの少し出場しただけでした。

「俺はこのーークソ可愛い後輩を公式戦で同じセッターとして正々堂々叩き潰したいんだからサ」
(『ハイキュー!!』第2巻より引用)

そう豪語する及川率いる青葉城西高校に、烏野高校は公式戦で勝つことができるのでしょうか……!?

帰ってきたエースとスーパーリベロ【第3巻】

著者
古舘 春一
出版日
2012-10-04

1年生が入部する前、鉄壁のディフェンスを誇る伊達工業高校との試合で、エースである東峰旭(あずまね あさひ)のスパイクがことごとくブロックされ、敗北するという出来事がありました。その試合で東峰はエースとしての自信を失ってしまいます。

さらに、自分がボールを拾えなかったので試合に負けたと反省する2年生リベロの西谷夕に東峰が反発し、2人はぶつかり合ってしまいます。それに加えて運悪く教頭の前で花瓶を割ってしまったことで、2人は1ヶ月の部活動禁止というペナルティを与えられてしまいました。

東峰は謹慎期間が過ぎても復帰しませんでした。ブロックにつかまるのが怖くて部活から逃げている彼でしたが、強制的に参加させられたOBとの練習試合でエースとしての自覚が芽生えます。そのきっかけとなったのが、西谷のエースに対する言葉でした。

「壁に跳ね返されたボールも俺が繋いでみせるから
だから、『だからもう一回、トスを呼んでくれ!!エース!!!』」(『ハイキュー!!』第3巻より引用)

身長は一番小さいけれど、誰よりも男前な西谷の言葉にグッとくるシーンです。こうして攻撃と守備の要が復活した烏野高校排球部は、因縁のライバルである音駒高校との合宿に参加します。

最強の囮になる!インターハイ予選スタート【第5巻】

著者
古舘 春一
出版日
2013-03-04

音駒高校との合宿を経て変化しはじめた烏野高校排球部は、宮城県インターハイ予選に出場します。1回戦に勝利し、日向が公式戦初勝利の余韻を噛みしめているのも束の間、伊達工業高校との試合が始まりました。伊達工業高校はエース東峰のトラウマになっている対戦相手です。

ですが、日向が囮として相手のブロッカーを翻弄したことでエースのスパイクが綺麗に決まり、東峰のトラウマが消えました。

実は試合前、3年生の菅原孝支は影山と日向にある頼み事をしていたのです。

「伊達工業は強敵だ
3ヶ月前はあの”鉄壁”のブロックにこてんぱんにやられた
でも今は”最強の囮”がいる…
日向の前の道を切り開いたみたいに旭の…エースの前の道も切り開いてくれ……!!」(『ハイキュー!!』第5巻より引用)

菅原は、影山が入部する前は、烏野高校排球部の正セッターでした。唯一3年生でベンチメンバーになるも、セッターとしての才能が影山には及んでいないという自覚があり、「3年生なのにかわいそうと言われてもいい。チームが勝つ方を選んで欲しい。」とコーチに直談判します。

チームの勝利を優先する彼ですが、伊達工業高校に勝利した際は「自分のトスで勝てたら良かったと思うよ」と悔しさを滲ませました。

烏野vs青城!白熱するセッター対決【第7巻】

著者
古舘 春一
出版日
2013-08-02

インターハイ予選2日目、第3試合の相手は、以前練習試合で勝利している青葉城西高校。中学時代にベストセッター賞を受賞するほどの実力を持つ及川徹が率いる相手に、烏野高校は苦戦します。

「信じてるよお前ら」(『ハイキュー!!』第6巻より引用)

及川のこのひと言で青葉城西高校の雰囲気は変わりました。チーム全員が及川のことを信頼している、それが青葉城西高校の結束力の高さであり、強さでもあります。チームメイトひとりひとりに気を配り、選手にとって最善のトスを上げる及川は、影山とは真逆のタイプでした。

終始余裕がありそうな及川ですが、中学時代には影山にコンプレックスを抱いていたのです。ベストセッター賞を受賞して、県1番のセッターになっても、ライバルの牛島若利が率いる白鳥沢学園には1度も勝てないままでした。そこに追い打ちをかけるように天才セッター、影山が現れました。

及川は焦りでオーバーワークになり、試合でミスを連発します。しかし影山に恐怖を抱いていた時、幼馴染でチームメイトの岩泉一の言葉が彼の目を覚ましたのです。

「バレーはコートに6人だべや!!相手が天才1年だろうが牛島だろうが
”6人”で強い方が強いんだろうがボゲが!!!」(『ハイキュー!!』第7巻より引用)

独りよがりから抜け出し、さらに強くなった及川。そんな彼の完璧なセットアップを間近で見た影山に焦りが出て、ペースが乱れ始めます。

ペースとチームの雰囲気を整えるために影山は菅原と交代になり、第2セットは取り返したものの、結果は烏野高校の負け。彼らのインターハイ予選は幕を閉じてしまいました。

それぞれの進化が見られる東京合宿編スタート【第10巻】

著者
古舘 春一
出版日
2014-04-04

音駒高校の計らいで東京の梟谷学園グループとの合宿に参加することになった烏野高校。春高常連校の梟谷学園を筆頭に、格上の高校と練習試合をくり返します。

そんななか、強い選手のプレーを見てもっと強くなりたいと思った日向は、「変人速攻を打つときに目をつぶるのをやめる」と影山に言います。しかし、「あの速攻に日向の意思は必要ない」と影山は聞く耳を持ちません。そのことで、2人は修復が難しいほどぶつかり合ってしまいました。

しかし2人は、距離を置いている間も成長を止めません。日向は烏養コーチの祖父、烏養元監督のもとで「”頂”での戦い方」を学び、影山は烏養コーチのもとで「スパイカーの最高打点で止まるトス」を学びます。再び一緒に戦うことになった2人は試行錯誤をくり返し、目を開けて頂点でボールをコントロールできる新・変人速攻を習得しました。こうして、彼らが活躍する烏野高校は新たな強力な武器を完成させたのです。

強くなったのは、日向と影山だけではありません。常に冷静な月島は、部活に全力で打ち込む日向たちを見て、「たかが部活なのにどうしてそんなに真剣になれるのだろう」と思っていました。そのため、バレーボールに全力を注ぐことができず、本来の能力を出し切れていないようです。

そんな月島に、幼馴染の山口はどこかもどかしさを感じるのです。山口は烏野高校OBの嶋田に無回転でボールの軌道が読みにくい「ジャンプフローターサーブ」を教えてもらっていました。インターハイ予選ではピンチサーバーとして出場するも、サーブでミスして悔しい思いをしています。

一方の月島は、強豪校の先輩に自主練習に誘われても断り、自分のポテンシャルに蓋をしてしまっていたため、山口は思っていることを彼に伝えました。しかし月島にとっては、いくら頑張っても高校で終わってしまう部活に対して、他の人がどんな原動力で動いているのかが分からなかったのです。

「プライド以外に何が要るんだ!!!」(『ハイキュー!!』第10巻より引用)

山口のこのひと言で月島はグダグダ考えることをやめ、動き始めます。さらに納得するため、強豪校の先輩たちに「バレーはたかが部活なのに、どうしてそんなに必死にやるんですか?」と問いました。その問いに梟谷学園のエース、木兎光太郎はこう答えます。

「ー“その瞬間”が有るか、無いかだ
将来がどうだとか次の試合で勝てるかどうかとか
一先ずどうでもいい
目の前の奴ブッ潰すことと
自分の力が120%発揮された時の快感が全て」

「もしもその瞬間が来たら、それがお前がバレーにハマる瞬間だ」(『ハイキュー!!』第10巻より引用)

月島がバレーボールを楽しいと思えないのは、まだ下手だからで、もっとうまくなれば自分のなかで最高に気持ちのよい1本を決められる瞬間が訪れるというのです。「その一瞬のために必死にやる。」それが木兎の答えで、月島に響いたのでした。

バレーボールを必死にやる理由に納得できた彼はこの合宿で覚醒し、今まで秘めていた能力を活かしはじめます。

春高予選突破!代表決定戦で芽生えた強さ【第14巻】

著者
古舘 春一
出版日
2014-12-27

東京での夏休み合宿を終えて、「全日本バレーボール高等学校選手権大会」、通称「春高バレー」の宮城県予選が始まりました。烏野高校は1回戦、2回戦と順調に勝ち進み、見事1次予選を突破します。約1ヶ月後に行われる宮城県代表決定戦では、インターハイ予選のベスト8と春高1次予選を勝ち抜いた8チームの、計16チームで1つの代表枠を争います。

烏野高校は代表決定戦の1回戦でインターハイ予選ベスト4の条善寺高校に勝利し、準々決勝で和久谷南高校と対戦。この試合でレシーブ時に田中と衝突した主将の澤村が頭を打ち、試合から離れてしまいました。

彼の代わりに投入されたのは、2年の縁下力。彼は烏養元監督が烏野高校を指導していた時に、1度部活から逃げた経験があります。何日も仮病を使い、クーラーの効いた涼しい部屋で過ごす日々は天国でしたが、だんだん逃げたという事実が苦しくなり再び部活に戻りました。

縁下は過去に逃げたことを負い目に感じていましたが、田中は「逃げた人も逃げなかった人の気持ちも両方わかるやつだから次期キャプテンは縁下だ」と言います。その言葉通り、縁下は澤村がいない間キャプテンのようにチームを支え、烏野高校を勝利へと導きました。

ですが、勝ったにもかかわらず、縁下は元気がありません。

「初めてちゃんと最後まで戦えた気がする
なのに、安心してんじゃねぇよ!!!
青城だろうが伊達工だろうが戦ってやるって思えよバカ!!」(『ハイキュー!!』第14巻より)

試合に戻ってきた澤村を見て、もう自分は試合に出なくていいと安心してしまったことで、縁下は自分を責めます。ですが以前とは違い、自分の弱さを自覚してしっかり前を向いているのです。逃げたことに負い目を感じていた彼は、この試合で逃げずに戦う強さを身につけました。

ピンチサーバー山口が進化した、再びの青葉城西戦【第16巻】

著者
古舘 春一
出版日
2015-05-01

準決勝の相手はインターハイ予選で敗北した青葉城西高校。新戦力、京谷賢太郎を加えた青葉城西は、あえて今までの完成されたチームに不協和音を加え、予測不能な攻撃で烏野高校を翻弄します。

流れを掴めないなかで烏野高校に投入されたのは、ピンチサーバーの山口でした。インターハイ予選の青葉城西戦でサーブをミスし、和久谷南戦では失敗を恐れ、ジャンプフローターサーブではなく普通のサーブに逃げてしまい、観客からは「ビビリピンサー」と言われてしまいます。

再び大事な局面でサーブを託された彼は、見事ジャンプフローターサーブを連続で成功させ、一気に流れを変えたのです。実は和久谷南戦の後、自らの意志で烏養コーチのもとに行き、逃げたサーブを打ってしまったことを謝罪し、もう1一度チャンスをもらえるよう直談判していたのでした。サーブを褒められて、「半分しかいいサーブが打てなかった」と反省する山口に、田中はこう言います。

「じゃあ良かった方の半分を盛大に喜べ!!
反省も後悔も放っといたってどうせする!
今はよい方の感覚をガッチリ掴んで忘れねえようにすんだよ!!」(『ハイキュー!!』第16巻より)

この言葉で山口は自分に自信を持つことができたようでした。

高校生活すべてをかけた戦いに決着がつく【第17巻】

著者
古舘 春一
出版日
2015-08-04

青葉城西戦は、お互い1歩も譲らないまま第3セットを迎えます。青葉城西がマッチポイントを迎えるもすぐに烏野が取り返し、同点に追いつきました。同点となった大事な局面でツーアタックを決めるなど、影山は強気の姿勢を崩しません。

烏野高校は1点をリードした状態でリベロ以外の全員が攻撃に参加する「シンクロ攻撃」を仕掛けました。東峰が打ったスパイクは、青葉城西の花巻貴大に拾われるも乱れてコートの外に出ます。無理な体制のまま、及川はエース岩泉に完璧なトスを上げたのです。その完璧なセットアップに青葉城西の監督はこう回想します。

「才能は開花させるもの
センスは磨くもの!!!」(『ハイキュー!!』第17巻より)

岩泉が打ったスパイクで試合が終了かと思った瞬間、田中が見事なレシーブでボールを繋ぎます。影山が上げたトスを日向が決め、試合終了。烏野高校が勝利し、決定戦への進出が決まりました。

王者との戦いで覚醒した月島【第21巻】

著者
古舘 春一
出版日
2016-05-02

あと1勝で春高進出が決まる決勝戦が始まりました。相手は絶対王者、牛島若利率いる白鳥沢学園高校。あの青葉城西高校が3年間で1度も勝てなかった相手に、烏野高校は立ち向かいます。

牛島の圧倒的な力に加え、ミドルブロッカーの天童覚による予測不能なブロックに烏野は苦戦します。決勝戦は5セットマッチで体力勝負になるなかで、この試合のヒーローになったのはあの月島蛍でした。集中力を切らすことなく相手を観察し続け、牛島に気持ちのよいスパイクを1本も打たせないよう、執拗にワンタッチを狙います。

「相手セッターにブロックを欺いてやったという快感も達成感も与えてはならない
執拗に執念深くかつ敏捷に
絶対に…タダでは通さない」(『ハイキュー!!』第18巻より)

相手セッターにストレスを与え続けた結果、ミスを誘い、ついに月島が牛島のスパイクをブロックで叩き落します。この時が、月島にとっての「バレーにハマる瞬間」になりました。

互いに2セットを取った状態で迎えた第5セット。常にボールを触っていた影山の体力に限界が訪れ、菅原がスターティングで出場します。さらに、この試合の要となっていた月島が指を負傷し、試合を一時離脱することになってしまいました。

その後影山が試合に戻りますが、両者による点の取り合いになり、選手全員から息苦しさが伝わってきます。

迎えた白鳥沢学園のマッチポイント。体力の極限のなかで見せつけられた、フォームを崩さない牛島の完璧なスパイクに一瞬、士気が下がります。しかし烏養コーチの全力の叫びで、烏野高校はまた戦意を取り戻すのです。

「下を向くんじゃねえええええ!!!
バレーは!!!常に上を向くスポーツだ」(『ハイキュー!!』第21巻より)

月島が試合に戻ってきて、烏野の反撃が開始されます。牛島に押しつぶされそうになる1年生を最後に支えたのは3年生でした。澤村が繋いだボールを日向が決めて試合は終了。かつて「飛べないカラス」と言われた烏野高校は、王者白鳥沢学園を倒し、春高への切符を掴んだのです。

コート上の王様、王冠を返還する【第25巻】

著者
古舘 春一
出版日

春高に向けて再び動き出す烏野高校の部員たち。そのなかで、影山が全日本ユース強化合宿のメンバーに選出され、東京での合宿に参加することになりました。国内の有望な15、16歳の選手が集められ、そのメンバーから2年後に19歳以下の日本代表選手が選ばれるため、烏野高校のメンバーはあらためて影山の凄さを実感します。

さらに、宮城県内の有望な1年生だけを集めておこなう合宿には、月島が選ばれます。そしてなんと、そこに呼ばれていない日向が勝手について行き、ボール拾いとして参加することになりました。身長が低いことで選手として芽が出なかった白鳥沢学園の鷲匠監督は、日向の存在を認めようとせず、決して合宿に参加させようとしませんでした。

ですが、日向はボール拾いを通して、コートの中には情報がたくさんあることに気がつき、選手たちの動きを観察しはじめます。これにより、今まで本能的に動いていた日向が考えて動くようになり、苦手だったレシーブやブロックのコツを掴み始めました。

一方、影山は東京でハイレベルな選手たちとプレーをし、充実した合宿を送りました。ですが、烏野高校に戻ってきた後、ハイレベルな選手たちの動きに慣れたためか、自分の思うように動いてくれない先輩に対し、キツイ言葉を吐いてしまいます。

一瞬、自分が「コート上の王様」に戻ってしまったと思いと愕然とする影山。しかし、日向は「王様の何が悪いの?どっちにしろ影山の言うことに納得しなかったら言うことは聞かない」と言い放ちます。そして、チームメイトたちも「言ってることが正しくても言い方がムカツクから嫌」など、遠慮せず思っていることを口々に言いはじめるのです。

影山は、東京合宿で2年生セッターの宮侑に言われたひと一言がずっと気になっていました。

なかなか刺々しい第一印象やったけど
プレーは大分おりこうさんよな(『ハイキュー!!』第24巻より)

彼は「コート上の王様」に戻ってチームメイトに拒絶されることを無意識に恐れ、言い合いを避ける「おりこうさん」になってしまっていたのです。

しかし、烏野高校排球部のチームメイトは影山のことをちゃんと信頼しています。だから、言いたいことを言ってチームメイトから拒絶された中学時代とは違う、烏野高校排球部のチームメイトたちはきちんと受け止めてくれるのだ、と彼は気が付きました。

相手の顔色をうかがって我慢するのではなく、お互いが納得するまで対話し、そのうえでスパイカーが求めるトスを上げる。「おりこうさん」から脱した影山は、自己中心な王様の冠を脱いで、チームを高みに引っ張る「新・コート上の王様」へと生まれ変わったのでした。

春高初戦、いざ出陣!【最新刊27巻】

最新の27巻では、ついに春高初戦が始まります。2年連続で春高出場を決めている神奈川県代表の椿原学園高校相手にどんな試合を見せてくれるのでしょうか。

著者
古舘 春一
出版日
2017-08-04

初めての東京体育館は今までに経験したことのない広さと天井の高さで、特にもっとも精密なトスワークを極める影山は、ボールとの距離感を掴むまでに時間がかかってしまいます。

ですが調整が完了し、見事に決まった日向との変人速攻が会場を魅了します。そのまま勢いにのって勝ちたい烏野高校ですが、椿原学園のピンチサーバー姫川の天井サーブに苦戦し、連続失点してしまうのです。天井サーブは、アンダーから天井に向かって高く打ち上げるサーブで、威力はないものの、慣れない天井と照明の灯りに邪魔されるため、レシーブが得意な澤村でも取り損ねてしまうほどでした。

相手に流れを渡さず、このまま烏野高校は春高初戦を突破できるのでしょうか?続きが気になる方はぜひ最新刊27巻を読んでみてください!

今回は最新27巻まで、見所ダイジェスト版でご紹介致しました。今回紹介したシーンの他にも、さまざまな熱い青春がくり広げられていますので、ぜひ1巻から楽しんでみてください。

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