青い暴走
夏が過ぎ、高校は学校祭に向けて動き始めていた。高校1年生の村上ジュンヤは、友人の松本リョウスケの彼女安藤葵に相談を持ち掛けられる。 「バンド活動禁止令って知ってる?」 安藤の相談をきっかけに、ジュンヤたちの青春はスピードを増していく。

夏休みが終わっても、夏は終わらない。
暑さに慣れることはあっても、決して涼しくなるわけじゃない。そんな9月のあたま。
雲ひとつない青空。言葉にすると気持ちのいい響きだが、実際はただ暑いだけだ。体中から汗が噴き出し、Tシャツが身体にぴたりと張りつく。
「あっちぃ。なんで一番暑い時間に体育やんだよ!」
Tシャツを指でつまみながら、おれは叫ぶ。
「ほんとだよな」
おれの叫びに答えたのは、同じクラスの山下明。中1から高1の今まで、ずっとつるんでる悪友だ。
「とか言って、おまえはほとんど汗かいてねぇじゃねぇかよ」
「あの程度の運動じゃ、かきたくてもかけねぇよ」
アキラは運動部に入っているわけでもないのに、普段から無駄にハードなトレーニングをこなしている。太い腕をしているわけではないが、ボクサーみたいに引き締まった体つきだ。イケメン、運動神経抜群、おまけに汗もかかないと三拍子揃った無敵のモテ男。
陽射しとセミの声のシャワーが降り注ぐなか、おれとアキラはグラウンドから教室のある校舎にむかって歩いていた。
「気持ちわりぃ。こんなに汗かいたまま六限の授業受けんのかよ」
「じゃあ、プール行くか?」
軽いノリで言うアキラ。水泳の授業は夏休み前で終わる。夏休み明けの今は、水泳部以外はプールに立ち入り禁止になっている。
「それしかないよな」
「いくぞ」
ニヤリと笑って、アキラは走り出す。
「なんで走んだよ」
このくそ暑いなか。
「時間ねぇだろ」
プールに行ったあと、教室に戻って服を着替えなくてはならない。確かに時間的に厳しいものはある。
「6限はホームルームなんだから、少しくらい遅れてもいいだろ?」
「おれは別に遅れてもいいけど、おまえはいいのか?」
「なんで?」
「今日のホームルームは学校祭の企画だろ。遅れたら、あとで何言われるかわからないぞ」
「それは確かにめんどくさいな」
「だろ?」
プールが見えた。あとは金網を飛び越えればゴールだ。
アキラは勢いそのままに金網の前の水道の蛇口に左足を乗せ、軽々と金網を飛び越えた。おれはそんなに器用な真似はできないから、金網を手でつかんでよじ登る。
水泳の授業が終わったとはいえ水泳のシーズンは終わっていない。今でも水泳部が放課後バリバリ泳いでいるプールは水色に透き通っていた。
プールサイドで靴、靴下、ジャージを脱ぎ、トランクス1枚になる。滑り止めのツブツブとした地面は、陽の光の熱を吸収していて素足に熱い。
横を見ると、アキラも脱ぎ終わったようだ。アキラはおれと違ってボクサーパンツ。おれも一応腹筋は割れているけれど、アキラには敵わない。アキラの体は余分な脂肪が一切なく、極限まで絞り込まれている。
アキラは、プールめがけて高く跳んだ。おれもあとにつづく。
2つの大きな水しぶきが上がる。音もかなり大きかったので誰かに聞かれたかとも思ったが、ちょうどいい温度のプールの気持ちよさにそんなことはすぐにどうでもよくなった。
「気持ちぃー」
水中から顔を出し、髪から滴り落ちてくる水滴を拭いながら叫ぶ。
「村上、山下」
頭の上から声が降ってきた。
プールサイドに男が立っている。真ん中わけの髪にセルフレームのメガネ、年齢はおそらく20代後半。生活指導の金村だ。声を荒げるわけではないが、厳格そうなオーラを放っている。
「放課後、生活指導室に来なさい」
6限開始のチャイムが鳴る。
うちのクラスの担任の瀬川は、学校随一のやる気のなさで生徒に人気のある教師だ。
「これからホームルームを始める。学校祭実行委員がクラス企画決めるそうだから」
そう言うと瀬川は、ドアに寄りかかって本を読み始めた。それでいいのか? とも思うが、話が長い教師よりはよっぽどいい。
瀬川に代わって、教壇には花村裕孝が立っていた。こいつに任せておけば大抵のことは上手くいくっていう優等生だ。誰にでも平等に接する好青年タイプ。
学校祭実行委員はふたりいて、もうひとりは花上澄香という女子。花上は今年の4月にうちの学校に転校してきた。黒に少し茶の入った髪をポニーテールにしている。花村と花上は付き合っているらしい。一緒に帰っているのを見たことがある。
「これから学校祭のクラス企画を決めたいと思います。意見のある人。どんどん出してください」
学校祭は約1ヶ月後の10月の第2日曜に行われる。うちの学校は中高一貫で、各学年約500人の生徒がいる。中高合わせて3000人の学校に、1日で1万人以上の人が来る。学校祭としてはかなり大きな規模だろう。土日の2日間やればいいと思うのだが、おれが入学する前から日曜しかやらない。
「模擬店!」
「お化け屋敷!」
「劇!」
どんどん意見が出てはいるが、出しているのは一部の男子だけ。仲良し男子グループが一ヶ所に集まって、互いの意見に突っ込んだり賛同したりして、とにかく騒いでいる。
他の生徒は、意見を言いたいけれど会話に入っていけないやつと、元からやる気のないやつに分かれている。ちなみにおれは後者の方。
教壇では、花村が意見を聞いて、花上が意見を黒板に書いている。好き勝手に繰り出される意見のスピードに、花上の書記は追いついていない。
「ミュージカル!」
「ダンス!」
「メイド喫茶!」
「おまえ、メイドやれよ!」
「っざけんな!」
「マンガ喫茶!」
「ネットカフェ!」
「ネットカフェはふざけ過ぎだろ!」
さっきからうるさいあいつらはバスケ部か。クラスに同じ部活のやつが多ければ多いほど、そいつらのグループが中心になっていく。そして、中心の温度が熱ければ熱いほど、まわりは冷めていく。内輪ウケのなかの内輪ウケ。あいつらはその典型。
「他に意見のある人」
思わしくない方向に流れていく空気を感じ取って、花村がクラス全体に問う。
誰の手も挙がらない。これで静かになれば次に進めるのだが、バスケ部のグループはまだ騒いでいる。
パチン。
教室に指を弾く音が響いた。
指を弾いたのは、アキラだ。さっきまでの騒ぎがウソのように、バスケ部のグループが静かになる。
バスケ部のグループはチラリとアキラを見ると、全員前を向いて姿勢を正した。
さすが元野球部主将にして運動部会会長。アキラは中学時代、運動部会約1000人を束ねていた男だ。指鳴らしひとつでクラスを静かにするくらいわけないだろう。カリスマ性は健在ってところか。
花村はアキラにむかって軽くうなずく。
アキラはノーリアクション。勝手に進めろって感じだ。
「それでは、このなかから絞っていきたいと思います。模擬店、喫茶店系は食品衛生上の問題でだめと言われています。食品に関しては全て食堂の管理になるそうです」
毎年同じだ。意見を出したやつもダメもとで言ったのだろう。これだけで半分以上の案が消えた。
「ダンスだけだと時間が余りそうなので、ダンスをする場合は劇と合同ということにします。ダンス、劇、ミュージカル、この3つは合わせてミュージカルということにします」
独断と偏見に満ち満ちた強引なまとめ方だったが、誰も文句を言わなかった。めんどいから任せとこうっていう雰囲気だ。
「他に意見がなければ、多数決にしたいと思います」
10個以上あった意見は、花村の手腕によってミュージカルとお化け屋敷の2つに絞られていた。
「ミュージカルがいい人」
10くらいの手があがる。40人のクラスだから、お化け屋敷に決定だろう。
「お化け屋敷がいいと思う人」
さっきよりは明らかに多い数の手があがる。両方あげてないやつもいる。おれもアキラも両方あげていない。どっちでもいい派。学校祭委員にとっては、迷惑な存在かもしれないが、言われた仕事はやりますっていう方向でいこうと思う。
「それではお化け屋敷に決定したいと思います。うちのクラスは六班あるので、教室を6等分して1つのスペースを1つの班に担当してもらいます。テスト明けの月曜までに各班、アイデアを考えてきてください。他にもなにか意見のある人は僕に言いに来て下さい」
花村がそう言って教壇をおりると、担任が終わりのあいさつを5秒で済ませ、ホームルームを終わりにした。
これから呼び出しだと思うと気が重いが、呼び出しを無視するという選択肢はない。経験上、無視すると何倍もめんどくさくなることを知っているから。
授業が終わり騒がしくなった廊下を歩く。高1のおれとアキラの教室は4階で、生活指導室は1階にある。階段を下り、廊下のかどを曲がると生活指導室に着いた。
アキラがドアをノックして、なかに入る。失礼しますと言っておれも続いた。
生活指導室は無駄に豪華なつくりになっている。知らない人が見たら、生活指導室ではなく応接室だと思うかもしれない。黒い革張りのソファにガラスのテーブル。壁には大きな絵がかけられている。部屋の隅には薄型テレビがあり、その対角に振り子時計がある。ドアの対面にある窓は遮光カーテンと白のレースのカーテンが二重に閉じられている。
金村はソファに座って、机の上に広げてあるファイルを見ていた。
「お待たせしました」
アキラとおれは金村のむかいのソファに座る。
「おまえら、何回バカやれば気が済むんだよ」
アキラもおれも生活指導室に、多い時で週1、少ない時でも月1の頻度で来ている。いつもならば追及を逃れるべくアキラと奮闘するのだが、今回は現行犯だから、誠意をもって謝罪するしかない。
「反省しています。すごく」
「……これで何度目だ?」
「今月は初めてです」
「今日は何月何日?」
「9月2日です」
ため息をつく生活指導の金村。気まずい沈黙が流れる。
アキラの方を見ると、腕を組んでソファに深々と座っている。謝罪する気もごまかす気もないようだ。
「今日だって、おれが見つけたからいいようなものの、教頭先生とかに見つかってみろ。校長面談になる可能性もあるぞ、おまえらの場合」
問題を起こす生徒が少ないうちの学校において、おれとアキラは少々目立っている気はしている。不良になりたいわけじゃないし、それほど悪いことはしていないつもりなんだけれど。
「次からは見つからないように気をつけます!」
「そうそう見つからないように……っておい!」
金村はノリがいい。
「頼むよ、マジで。おまえら問題起こすとおれも怒られるんだから。再就職とか大変なんだぞ、最近」
子どもの数が少なくなったら、必要な先生の数も少なくなる。別に、問題を起こしたくて起こしてるわけじゃないけれど、おれたちのせいで金村がクビになるのは微妙だから、ちょっと自重しよう。
ただ、部活もやっていなくて、特に趣味があるわけでもないおれにとって、学校というのは何もしないと退屈なところだ。
今日はもう帰っていいと言われたので、アキラに続いて生活指導室を出る。1階の廊下には誰もいない。部活があるやつは部活に行き、帰宅部のやつは帰った後だ。
「今日は?」
アキラに聞く。今日は彼女と一緒に帰るのかって意味。
「いや、もう別れた」
なんでもないことのようにあっさりと言うアキラ。
「別れた?」
「あぁ」
「いつ?」
「昨日」
「早いだろ」
「1ヶ月もたなかったな」
夏休み中に始まって、夏休み中に終わったってことか。ってか、前の彼女はその前に別れてたのか。相変わらずというか、特に今年に入ってからのこいつはひどい。
「気まずくないのか?」
おれは中学時代の元カノと廊下ですれ違うだけで気まずくなるくらいだ。
「別に」
そりゃ、気まずく思ってたら、そんなにとっかえひっかえしないわな。
アキラに限らず、みんな付き合ったり別れたりしすぎだと思う。おれも中学時代長続きしなかったから人のことは言えないんだけど。なんというか、付き合うならもっと長く付き合うべきだと思う。結婚を前提にっていうのはリアリティがないにしても、今付き合ってる相手と結婚してもいいくらいの気持ちで付き合うべきだと思う。こういう考えをまわりに言っても、真面目すぎるとか重いとか言われて終わるだけだから言わないけど。
アキラが彼女と別れたということは、しばらくはふたりで帰ることになりそうだ。アキラに彼女がいる時は、週に何回かは、アキラは彼女と帰る。その場合、おれはひとりで帰ることになる。ひとりでいることはそんなに苦にならないから別にかまわない。でも、ひとりでいると色々と考えてしまう。学校行って、授業受けて帰って、その繰り返し。おれの高校生活、これでいいのか? とか。
高校って、もうちょっと楽しいもんだと思ってた。たぶん、ドラマとか漫画の影響なんだろうけど。そういうの観て、楽しそうだな、でも、現実、こんな楽しいクラスはないんだろうな、ドラマだしな、でも、それなりには楽しいんだろうな、って。
なんか違う。アキラとつるんでるのは楽しいけど、でも、なんか違う。
「アキラ、高校楽しいか?」
おれの問いに、アキラは噴き出して笑う。
「おまえはおれの親か」
「笑うなよ」
昇降口に、おれとアキラ以外の人の姿はない。アキラの乾いた笑いが小さく響いている。
「むちゃくちゃ楽しいとは言えないけどな。でも、ジュンヤとつるんでると、少なくとも退屈はしないな」
ポケットのスマートフォンが震える。確認すると、メールがきていた。リョウスケからだ。アキラにも同時にメールが送られている。
アキラはスマートフォンを見てニヤリ。
「ほら、退屈しないだろ」
次の日の放課後、おれとアキラは食堂にむかっていた。
営業時間の終わった食堂はがらんとしていて暗かった。収容可能人数は500人を超えるだろう。6人掛けの白い長方形のテーブルが整然と並べられている。
「おつかれしゃん」
入り口近くのイスに腰掛け、テーブルにひじをついている男子生徒がおれたちに言う。
松本涼介、おれとアキラの中一の頃からのダチだ。男にしては長い髪を後ろでくくっている。
「ミルクティーとレモンティー、どっちがいい?」
リョウスケが体勢を変えずに聞いてくる。
「ミルクティー」
アキラがミルクティーなら、必然的におれはレモンティーになるだろう。まぁ、どっちかが特別好きってわけでもないし。気持ち的には、中途半端に暑い食堂の空気をドクターペッパーで吹き飛ばしたいけど、うちの学校の自販機は炭酸飲料を売っていない。身体の発育に悪いとか、頭に悪いとか、確かそんな理由。
「じゃあ、おれはレモンティーで」
「ごめん、ジュンヤちゃん。ミルクティーしかないんだな、これが」
「じゃあ聞くなよ!」
おれが突っ込むと、リョウスケは笑いながらペットボトルのミルクティーをおれとアキラにむかって投げた。ふたつ同時に。器用なやつ。
「お金はいいのよ」
おれが財布を取り出そうとするのをリョウスケが制す。
「そのかわり、お願い聞いてくれる?」
「お願いによるな」
「わかった。今呼ぶから待ってて」
そう言って、リョウスケは携帯を取り出した。誰かに電話しているようだ。おれは誰を呼ぶのかも、お願いがなんなのかもわからなかった。ようするになにもわからなかった。
しばらく待っていると、食堂の入り口に誰かが来たようだった。
食堂の入り口にいる女子生徒がトーンの高い声で、こちらにむかって呼びかけてきた。
「ハニー」
リョウスケが叫び返した。しかも手を振っている。学校の食堂でこんなやりとりを聞けるとは思わなかった。特に聞きたいとも思わなかったが。
その女子生徒がおれたちの座っているテーブルまでやってくるのを待って、アキラが聞いた。
「で、なにから突っ込んで欲しい?」
「どっからでもかかってこい」
ファイティングポーズをとるリョウスケ。アキラはため息をつく。
「その子は誰?」
「安藤葵です。高1です。ダーリンの彼女です」
リョウスケがこたえるより先に安藤がこたえた。全身から凄いエネルギーを放っている。意志の強そうな目、髪は肩にかかるかかからないかくらいの黒。前髪をピンでとめている。
「リョウスケに彼女がいるなんて聞いてないぞ」
おれも会話に加わろうとした。
「言ってないかんね」
会話終了。
「いつから付き合ってるんだ?」
アキラが尋ねる。
「よくぞ聞いてくれました。出会いは今年の7月。廊下を歩いていると、むこうからハニーが歩いてきたわけね。で、これは運命だと。それで付き合うことになったわけ」
「……7月から付き合ってることはわかったんだが。突っ込みどころが多すぎてなにから突っ込んでいいかわからん」
「じゃあ、その時の再現するから見といて」
そう言って、リョウスケは席から立ち上がった。安藤とリョウスケは10歩ほど離れて、芝居を始める。
おれから見て、リョウスケが右から左へ、安藤が左から右へ歩いていく。
間が3歩ほどになったところでふたりは立ち止まった。見つめ合っている。
「お名前は?」
リョウスケが聞く。
「安藤葵です」
「付き合ってくれませんか?」
「はい」
安藤がそう言ったところで芝居が終わったようだ。ふたりとも力を抜く。
「こんな感じ~」
「……突っ込みどころが増えただけなんだが」
「この広い学校の廊下で偶然巡り会った、これは運命だと思ったわけね」
「突っ込みどころが増えるだけみたいだから話変えるぞ。お願いとやらはなんなんだ?」
「バンド活動禁止令って知ってる?」
「聞いたことはある」
「で、ハニーもバンドやってて、どうにかなんないかなぁって」
「どうしたいんだ?」
「バンド活動禁止令を撤廃するか、撤廃しなくても活動できるようにするかかなぁ」
「禁止令が出たの最近だろ?」
「夏休みに入る直前だね」
「じゃあ撤廃はきついな」
「どうやったら活動できるようになるかって方向だね」
「ジュンヤ、なんかいい考えないか?」
いきなり話を振られて、おれはとまどう。
「そもそも、バンド活動って具体的にどうすることなんだ?」
おれはリョウスケに聞いた。
リョウスケは安藤に顔をむける。
「ライブすることになるのかな」
安藤がこたえる。
「どっかのライブハウス借りて普通にやるんじゃだめなんですか?」
学内ならまだしも、ライブハウスでやるならばれないような気がする。教師にばれないように客を集められれば大丈夫なはずだ。
「んー、それでもいいんだけど、ばれたら、解散か停学か、よくわかんないけど、めんどくさいことになるだろうから。できれば合法的にやりたいんだよね」
ライブハウスでやればいいのであれば、わざわざおれとアキラに相談なんかしないわな。
「学校祭とかでやるのもだめなんですか?」
ダメもとで聞いてみる。
「やる予定だったんだけど、禁止令でできなくなっちゃって」
「体育館とかでやる予定だったんですか?」
「そう」
「バンドが使うはずだった時間はどうなってるんですか?」
「たぶんまだ空いてると思う」
「空いてるなら、ミュージカルかなんかやることにして、劇中で演奏しちゃえばいいんじゃないですか?」
次回:9月9日土曜更新予定
青い暴走
2014年08月16日![]()
青い暴走
高校生が主人公の青春小説「青い暴走」シリーズを連載しています。