夏休みの宿題のなかで、断トツで嫌いだったのが読書感想文です。いったい何を書いたらいいのか? 400文字詰め原稿用紙3枚は途方もない高い壁で、ニ学期が差し迫ってくるのが憂鬱でした。苦し紛れに書き始めても、あらすじになってしまいがちでも、今になってわかります。読書感想文が書けるほどの面白い本に出会うことが、まず難しいということに。

勇気という言葉はきっと彼のために生まれた言葉だと思う。この本は小学校低学年でも読めるであろう、丁寧で優しい文章で、私の尊敬するジョン万次郎の半生が描かれている。なぜ万次郎は英語の上達がめちゃくちゃ早いのか?というポイントを掘り下げて研究したりしたら読書感想文としても面白い。当時はきっと英語の教科書なんてないし、ましてや予備知識もなし。本当に凄いよなぁ〜万次郎は。勇気と一緒に語学の才も持ち合わせていたんだろう。今から未知なる世界へ飛び込もうとする不安だらけの旅人の背中を押してくれる、そんな本。
- 著者
- マーギー・プロイス
- 出版日
- 2012-06-26
偉人たちの伝記を読んでフムフムと関心して「尊敬しました」と書くだけでも良いが、そこから一歩踏み込んで疑問に思うこと。それをフックに文章を膨らませていくとより良い読書感想文になる。ジョン万次郎の英語の上達を疑問に思うこと然り、この本は坂本龍馬が資金をどうやって調達していたのかを元国税調査官の著者が明らかにしてくれる。
- 著者
- 大村 大次郎
- 出版日
- 2016-07-13
私は空港に来ると条件反射で胸が締め付けられる。片道航空券を握り締めて、不安だらけでプロレス修行のために一人でカナダやメキシコへと向かった日のことを思い出すからだ。西さんの小説には旅の匂いがこびり付いている。旅人あるあるに満ち溢れている。空港や飛行機の描写が、私の毛穴を刺激して鳥肌を立たせるのだ。私の中で、西さんの小説と空港の空気はリンクする。自分の経験と本の内容がリンクすると、とてつもない高揚感を抱ける。深い共感とはまさにこのこと。
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2011-08-04
TBSテレビ『クレイジージャーニー』に出演し、世界中の危険地帯を体当たり取材している丸山ゴンザレスさんの体験旅行記。プノンペンでゴキブリを餌にして釣りをしたり、ありえないだろ!? 本当にこれは日本と同じ地球上での出来事なのか!?と疑いたくなる章のオンパレード。結局、人は自分の価値観を崩壊させたくて旅に出るのかもしれない。自分探しの旅に出て、自分を見つけられた!という人に、私はいまだかつて会ったことがない。世界は広い。自分の狭い価値観なんてぶっ壊しにいこう。ドキドキします、この本。
- 著者
- 丸山 ゴンザレス
- 出版日
- 2016-06-13