「嘘ついたら針千本飲ーます!!」。子供の頃、よくこんな約束をしました。 これから稽古が始まる舞台のタイトル「嘘より、甘い」。とてもインパクトのあるタイトルで、「嘘」という言葉が気になっております。「嘘」より「甘い」わけですから、「嘘」は何かしらの味がある。ということか。……ん? 嘘を甘い辛いで考えたことないぞ! ん? 「甘い」というのは比喩の表現か!? そこから、嘘スパイラルにはまっていきました。

とてもお恥ずかしいのですがこの本を読むまで、松浦弥太郎さんのことは存じあげませんでした。著書も多く出されていて、生活総合雑誌『暮らしの手帖』の前編集長さんだそうです。50歳を目前に今の自分を点検して、見つめ直し、しっかりと50代に突入する。そんなコンセプトで書かれているこの本はどの世代の人が読んでも、必ず自分に当てはまる部分があり、弥太郎さんの教訓がグサリと胸に刺さる1冊でした。
- 著者
- 松浦 弥太郎
- 出版日
- 2015-04-03
「オオカミ少年」では「オオカミが来たぞー!」と毎日嘘をついていた少年は皆から信頼されなくなり、本当にオオカミが来た時も信じてもらえなかった……という物語。嘘をついてはイケナイんだと一番最初に思ったのは、この本を読んでからです。いつも嘘をついていると、真実を口にした時でも、信じてもらえない。このストレートなメッセージは子供ながらに、嘘はついていけないんだと、ダイレクトに伝わってきた作品でした。
- 著者
- イソップ
- 出版日
「オオカミ少年」と同じメッセージを伝えている古代ローマの哲学者、弁論家、政治家のマルクス・トゥッリウス・キケロ氏。彼は「うそつきは、真実を語っても信じられることはない」という言葉を後世に残しています。ごもっとな考えだけれど、侮るなかれ、著書『義務について』では嘘について多角的な考え方が記してある。キケロ氏は、記憶術の永遠のバイブルとして親しまれている『ヘレンニウスへ』の著者でもあり、今、自分がとっても気になっている人物です。
- 著者
- キケロー
- 出版日
- 1961-07-25
本を読む時は大抵、何かを求めて読むことが多い自分。
例えば今回も、嘘について、正直について知ろう……という動機があって読み始めるのですが、手に取る本のほとんどがその動機とは違う方向性の内容が多いです。しかし、その方向性の違いから得られることがたくさんある。紙の辞書を引いて、知りたいと思っていなかった言葉の意味を知れる。みたいな。
今回の3冊は正直について、嘘について、核心を得た答えを教えてくれた訳じゃないけど、多くの方向と、視野を広げてくれました。嘘については、これから始まる舞台の稽古の中でも探して行きたいと思います。