個性的な画風と、淡々と進むストーリーの中に人間の内情を詰め込む作風が印象的な青野春秋。実写映画化もされた『俺はまだ本気出してないだけ』の作者として有名ですが、ほかにも名作がたくさんあるんです。そんな青野春秋のおすすめ5作品をご紹介します。

基本的に、シズオはダメ人間です。父親には毎日小言を言われるし、親友には心配されるし、娘には温い目で見守られています。しかし、ダメだからといって卑屈になるのではなく、「ダメなのはわかってる」けれど「なるようになる」と、決して悲観していないところにシズオの魅力があります。
- 著者
- 青野 春秋
- 出版日
- 2007-10-30
毎月100万円を支払うこと、自分の素性を明かさないこと、さらに命を落とすかもしれないことなどの条件を引き受け、シェアハウスに参加している女たちは、生活リズムも性格も年齢もバラバラです。
- 著者
- 青野 春秋
- 出版日
- 2016-03-30
「東京に住めば毎日が刺激的で、ドキドキワクワクがあって、楽しいことがたくさんあるんだと思ってた…」という冒頭からも分かるように、「五反田物語」では、何か大きな物語が起きるわけではありません。
- 著者
- 青野 春秋
- 出版日
- 2013-05-30
- 著者
- 青野 春秋
- 出版日
- 2015-09-11
プレハブ小屋のような「家」で母子3人で暮らす春人とその母・とし子、兄の秋介の複雑に絡み合った家庭環境や心模様が切ないほど心をえぐるのです。
実は春人はとし子の再婚相手の連れ子だったため、とし子とも秋介とも血の繋がりはありません。複雑ではありますが「家族」として共に暮らし、何とか機能している「家族」の姿が痛いほどのリアリティを持って描き出されているのです。
春人は、複雑な家庭のもとで、家の壁に箸が刺さったり、友だちの母親に「子どもと仲良くしないで」と言われてしまったりと、理不尽な仕打ちを受けながら懸命に生きていきます。
しかし、懸命に生きていても存在する「不利」な状況。秋介も「なんで俺らはこんなに『不利』なんだ?なんで日常生活に『不利』があんだよ…」と語るように、確かに存在する「不利」と戦いながら生きる春人の幼少期を追体験するように物語は進んでいきます。
ヒリヒリと焼けつくような痛みや苦みをともなうけれど、読み進めずにいられない魔力を持った作品です。ぜひ一度、手に取ってみてください。
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夢子ちゃんは精神を安定させる薬と小銭を持って町から町へ渡り歩くのですが、14年も引きこもっていたためファミレスも初めて、カラオケも初めて、出会う人はやさしくしてくれるけれど、無事に目的地までたどり着けるのか?と、夢子ちゃんの旅の行く末が気になって次から次へとページを捲ってしまうことでしょう。
- 著者
- 青野 春秋
- 出版日
- 2014-08-27
サラリと描いているようで、ぐりぐりと内面を抉りだすリアリティある青野春秋作品、いかがでしたか?身近にあるリアルな日常の中に、クスリと笑える要素をプラスして展開する珠玉のストーリーの数々を、ぜひ楽しんでみてください。