侍×吸血鬼!?おがきちかが描く江戸が舞台の貧乏吸血鬼ライフ!
徳川家康が天下分け目の関ケ原を制し、江戸に幕府をひらいたのが1603年のこと。それ以降、徳川家15代の将軍が天下泰平の世を築き、260年もの長い間、大きな争いが起こることなく時が過ぎました。しかし、江戸幕府は鎖国していたため、独自文化は発展しても、海外の人の出入りは限られています。特に西洋の人は、当時は怪物のように思われていたようです。
日本には独自の妖怪と呼ばれる存在がいますが、西洋ではモンスターと呼ばれる類のものが存在します。その中のひとつが吸血鬼。人間の血を主食とし、太陽の光やニンニク、銀の武器や十字架を苦手としています。西洋では様々な作品に登場する吸血鬼ですが、日本の歴史ものにはあまり登場しません。その常識を覆したのが『侍ばんぱいや』です。
- 著者
- おがきちか
- 出版日
- 2011-05-19
江戸時代後期、貧乏長屋に1人の侍が住んでいました。名前は黒羽冬馬。かつて吸血鬼だったカムラに血を吸われたことで自身も吸血鬼になってしまった冬馬は、大好きな処女の血を求め、江戸の闇に潜みながら日々を過ごしています。
しかし、処女の血は大変貴重なもの。食事的な意味で大事にいただこうとしていたところ、横から別の意味で奪われてしまうなど、冬馬の食事は前途多難です。さらに吸血鬼を滅ぼそうとする幕府の祓魔衆が現れるなど、平和な日常とはいきません。
基本的にはギャグテイストで、冬馬の吸血鬼ライフが描かれます。吸血鬼と言えば少々セクシーな雰囲気ですが、本作でもエロティック成分を内蔵。笑っている最中に艶っぽい描写が出てくると、ドキッとしてしまいます。ちょっとしたパロディ要素もある、クスッと笑えるお江戸の吸血鬼ライフ、新感覚の和風ファンタジーです。
おがきちかの恋愛観が炸裂!ラブコメ短編集
人間は多種多様ですが、基本的な感情の動きは皆がもっているもの。誰かに恋し、愛する心も、誰しも持ち合わせているのです。恋愛観というのは個々によって違いますが、漫画では欠かせない要素のひとつ。今日もどこかの作品で、数多の恋物語が紡がれています。
おがきちかのラブコメがこれでもかというほど楽しめるのが『ハニコイ―おがきちか短編集』です。「仔羊は迷わない。」「スーパーウール100%」「恋屋15-フィフティーン-」「エアー マイ ラブ」「ペットレーダー」と表題作である「ハニー・クレイ・マイハニー」の6編を収録。それぞれ作品のテイストが違うため、1冊で何度も美味しい短編集になっています。
- 著者
- おがき ちか
- 出版日
- 2012-06-25
タイトルは『ハニコイ』とキャッチ―ですが、表題作の「ハニー・クレイ・マイハニー」はまさかの埴輪の物語。遺跡から出土した埴輪が可愛い女の子に変身するという、王道を踏襲しながら、なぜそこなのだとツッコミを入れざるを得ないラブコメディが展開されます。
他の5作品もクセが強く、短編ならではの普通ではない設定や物語の展開が光ります。「仔羊は迷わない。」は、クリスマスという恋愛イベントの日にもかかわらず、サンタクロース相手に格闘家として戦いを挑み続ける少女の物語。サンタクロースの独自設定はもちろん、恋愛要素でもニヤリとさせてくれるのです。
とにかく女の子が可愛らしく、相手役となる男が羨ましくなるほど。会話の絶妙な間や、セリフの言い回しでも、読者の心をがっちりつかんでくれます。様々なおがきちかラブコメが楽しめる短編集、ちょっと笑えて圧倒的幸福感に包まれる物語たちをお楽しみください。
目的は婚活?乙女勇者が奮闘するおがきちかのラブコメディ!
年頃の女性の目標のひとつと言えば、結婚。しかし、結婚をするための活動、いわゆる婚活は、なにも現実の男女ばかりが尽力しているわけではありません。
『パルパル&ロケッタ』は、おがきちかお得意の、ファンタジー世界を舞台とした作品です。竜と戦う女勇者が登場するなど、正統派なファンタジー作品のにおいがしますが、本題は勇者の冒険ではありません。物語はもっと身近で、人によっては深刻な問題を取り扱っているのです。
- 著者
- おがきちか
- 出版日
- 2015-05-30
女勇者、パルパルティーナは大きな胸が特徴的な、完璧なプロポーションの持ち主。強いけれど頭はあまりよくはない彼女には、玉の輿に乗るという大きな野望がありました。モンスターに連れ去られた王子を助け続ける日々でしたが、なかなか出会いに恵まれません。
そんなある日パルパルティーナは、恋人がいない若い王子を竜から助けます。しかし彼は、かなりのぽっちゃり系。竜にぽよぽよに太らされた王子、スピアンをダイエットさせるためにやせ薬を探すなど、パルパルティーナの奮闘が始まります。
なんとか玉の輿に乗ろうとする、パルパルティーナの奮闘を描いたラブコメディです。自分の目的に忠実で暴走気味なパルパルティーナが可愛らしく、その奮闘っぷりを応援しながらも、ついつい笑ってしまいます。相手役の王子は、ロマンスにはあまり登場しないタイプの、ぽっちゃり系。おがきちかの、ふくよか男子に対する愛情をひしひしと感じることができます。ちょっとお色気成分がありつつも、ゆるく笑って楽しめる作品です。