旅行に行ってみると、観光地化しているエリアよりもふらりと立ち寄ったところのほうが印象に残っているということがしばしばあります。なかでも「珍スポット」や「B級スポット」と呼ばれる一風変わった観光施設は、くだらないと思いながらもなんとなく足を踏み入れてしまう魅惑のスポットとも言えます。私もいくつかの珍スポットに赴いたことがありますが、まるでタイムスリップしたような不思議な感覚に毎回襲われます。今回は、そんな珍スポットを独自の視点で紹介している3冊をご紹介します。旅行先に困っている方必見(?)ですよ!

全国のガイドブックには載っていない「珍スポット」は一体どれくらいあるのでしょうか? この本によると、およそ341ヶ所あるようです。とはいえ、2000年当時(取材そのものは1990年代)の数なので、現在はこの半分くらいしか現存していないと思われます。今からすれば「なんでこんなもの作ったの?」と思わず失笑してしまいそうなものばかりですが、これを大真面目に作ってそこへ赴いていた人々がいたこともまた事実です。フルカラーでかなりのボリュームがある一冊ですが、現代人が忘れている(ブラック・)ユーモアを思い出させてくれる、そんな場所を本で巡ってみてはいかがでしょうか。
- 著者
- 都築 響一
- 出版日
秘宝館とは、性風俗や人間の性・生物の性に関する古今東西の文物を収蔵した施設のことを指します。主に蝋人形や大掛かりな機械仕掛けを用いたエンターテイメント系秘宝館(レジャー系秘宝館)と、性風俗に関係した物品を収集・展示したコレクション系秘宝館の二種類に分けられます。
- 著者
- 出版日
- 2009-06-20
上でも秘宝館について簡単に紹介しましたが、これを「身体の観光化」という視点から成立過程と消費されてきた実態を考察している一冊です。
- 著者
- 妙木 忍
- 出版日
- 2014-03-21
いかがでしたか? これらの本を読んでいくと、意外にも私たちが住んでいる近くにも珍スポットがあることに驚かされます。今年の夏休みはそんな珍スポットめぐりをして、作られた当時の人々の気持ちに思いを馳せてみても面白いかもしれません。みなさん、書を持ち旅に出ましょう!