橋本淳です。
急に真夏日になり、アイスノンを首の後ろに乗せながら書いています。
熱中症、凍傷に気をつけながら続けます。
7月2日に舞台「君が人生の時」(新国立劇場)が終了しました。
1939年に書かれたアメリカの戯曲。当時、流行っていた舞台作品たちとは、逆行した作風。説明を省き、セットやシーンを分けず観客の想像力を信じる。この時代に、今に通ずる演劇が作り上げられていました。総合芸術、空間芸術である演劇ならではの手法。
そんなことから今回は、本ならでは、小説ならではの手法で書かれた作品3作を選びました。どーぞー。
「道化師の蝶」
- 著者
- 円城 塔
- 出版日
- 2015-01-15
芥川賞受賞作。
無活用ラテン語で書かれた小説「猫の下で読むに限る」で道化師と名指しされた実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残していく。
初の円城塔作品。数ページ読み進めて、おもう。これはどういうことだ……。
自分の感性のなさを呪い、自分の不勉強さに愕然とした。少しネタバレを承知でネットで解釈をちろっと見てしまいました。そして、なるほど、そういうことかと、この作品の魅力に気づいていく。小説ならではの表現、せっかく本を読むのならこういう作品がオススメですね。
心に刺さった一節
“こうして思念はさまよっている”
「深夜特急」
- 著者
- 沢木 耕太郎
- 出版日
- 1994-03-30
沢木耕太郎による紀行小説。
今現在、自分が毎日舞台の公演をしているせいなのか、久々に開きました。同じ生活スタイルにどこか刺激を求めているのでしょう。
確実にこの小説を読むと旅をしたくなります。
(事実ワタクシはこの本の影響で若い時に、海外初一人旅を実行しました。あの時は色んな事件が起こったなぁと、その話はまた別の機会に)
父に薦められ、読み始めた一冊。
気づけば貪るように読み進め、行ったこともない国に、まるで自分も同行している気になってくる。
実際の旅がなかなかできない方、是非脳内旅行、妄想旅行は如何でしょう?
心に刺さった一節
“どのように旅を終わらせるか”