子どもにも読みやすい、ライト兄弟の伝記本
自分自身で未来を切り開く。親ならば自分の子供に誰しも望むものではないでしょうか。この本ではライト兄弟が両親のあたたかな眼差しのなか奮闘しながら大人になっていく過程が描かれています。
- 著者
- 富塚 清
- 出版日
- 1981-11-19
兄のウィルバーと弟のオーヴィルが家族と共に過ごしたデイトンでの生活からこの本は語られています。時代の夜明け。イギリスで始まった産業革命がアメリカにも押し寄せてきたこの頃。それがライト兄弟の生きた時代です。
働き者の母と留守がちでも子供の可能性を信じ、あたたかく見守る神父の父。そんな両親のもと自らの知恵と工夫と努力で兄と弟は子供のころから様々な物作りに挑戦していきました。
17才のウィルバーはある日、アイスホッケーのスティックで大きな怪我をしてしまいました。ですが、皮肉なことにこの怪我で長くベッドの上にいたことが後の彼に大きな影響を与えるのです。なぜなら、ベッドの上で彼は片っ端から本を読み、様々な知識を蓄えていったからです。
大きくなるにつれ、彼らの物作りへの情熱は増すばかりでした。新聞を発行すれば印刷機。新しい印刷機で新聞の発行が軌道にのれば今度はそれを配達する自転車へと次々にアイデアが湧いてきました。
その頃彼らは、グライダーの原理を元に飛行機の研究を進めていたドイツのリリエンタールがグライダーで墜死したことを知ったのでした。
このことがきっかけで心の中で追い求めていたものに気付く2人。子供のころお父さんが買ってきてくれたヘリコプターのように「空を飛びたい!」と、この思いに突き動かされ数々の失敗を乗り越えながら、ついに世界初の有人飛行に成功します。
子供のころのキラキラした思い。やろうという気持ち。何を大事にしなくてはいけないか。子供はもちろん親である私たち大人も読んだ後はきっと小さい頃を思い出して、微笑んでしまうのではないでしょうか。
夢を持ち続けたライト兄弟
飛行機はどうして飛べるのか? そんな素朴な疑問に答えられるおすすめの一冊です。実際に紙飛行機を作り、飛ばしてみたら子供のころのワクワクした気持ちにきっとなることでしょう。
- 著者
- 土佐 幸子
- 出版日
ライト兄弟が空を飛べる飛行機をつくるうえでの最大のヒント。この本では実際に紙飛行機を作り、飛ばし体験をしながら読み進んでいくことができます。
鳥のように翼を動かすだけでは飛ぶことはできないのはなぜ? ということから始まり、実際に紙に書き、作り、絵と解説でわかりやすく説明されているので読むだけではないお得感が味わえるのがこの本の魅力です。
昔、ライト兄弟もこのように紙に書き何度も何度も失敗を繰り返しながら飛行機を飛ばしていたことでしょう。それでも決して諦めなかったのです。そしてついにエンジンを乗せた飛行機を飛ばすところまでたどり着きました。
工夫と努力、継続する大切さ。お子さんと紙飛行機を作りながら、はるか昔にライト兄弟が夢見たころを想像してみませんか? 自由研究の教科書としてもおすすめの一冊です。
飛ぶために、何が必要か?
多くの先人が夢みた空への欲望。数々の失敗を教訓にしながらライト兄弟が気がついたこととは? 長い過程と実験の末に彼らが産んだ技術が2人の夢を叶えたのでした。この本では先人達の研究を参考にし、新しいものを作り出していくその過程が描かれています。
- 著者
- 橋本 毅彦
- 出版日
- 2013-05-22
デイトンで生まれたライト兄弟。弟のオーヴィルが高校を卒業せず、兄のウィルバーが大学進学を望んだが断念した当時、リリエンタールの墜死をきっかけに飛行を維持するための姿勢の制御の大切さに気付いたのでした。ライト兄弟はこれを基に凧からグライダーへと進み飛行実験に最適な地を探しキティホークに辿りつきます。そしてそこでの実験で得たデータを解析し、何年にも渡りデイトンとキティホークを往復し実験を重ねることで一歩、また一歩と前に進んで行ったのでした。
この本では彼らが得た成果を基に一つの問題をクリアにし、新たな問題へとさらに取り掛かっていく様子が細かく描かれています。
飛んでは落ち、考え、また飛ばす。そんなことを繰り返しながらついに飛行機へと進んでいきます。ここで彼らは必要なエンジンを作成してくれる会社を探しますが引き受けてくれるところはありませんでした。そこで彼らはそれならばとエンジンを自分達で作成することにしました。今まで培ってきた経験を元に。そうして自分達の夢を自らの手で引き寄せていったのです。
またこの本では、世界初の飛行実験に成功したあとの不条理も記されています。今では偉人として誰もが知っている2人の苦悩も初めて知ることができるかもしれません。