『citrus(シトラス)』は2018年にはアニメ化も果たした大人気百合漫画です。義理の姉妹が惹かれ合う禁断のラブストーリー。バランス感覚に優れた「優等生」な本作の魅力を登場人物と9巻までのあらすじをご紹介します!ネタバレを含みますので未読の方はご注意ください。

- 著者
- サブロウタ
- 出版日
- 2013-07-18
作画が綺麗、少女漫画のようなキュンキュン&スピーディーな展開、そして濡れ場も有りと3拍子揃ったバランスのいい百合漫画『citrus』(シトラス)。どこの面から見てもレベルが高く、「コミック百合姫」に連載中も上位の人気を誇った作品です。
百合漫画ではどちらかが男性的要素を感じさせるキャラクターであることもありますが、この作品の主人公のふたりはどちらもとても女性的。そして少女漫画のような胸キュン展開に、隅から隅まで繊細で乙女チックな世界観を楽しむことができる作品です。
今回はそんな百合漫画の優等生『citrus』のあらすじと登場人物をネタバレありでお伝えします!
恋をしたいと思いながらも、まだ一度も誰かを好きになったことのない主人公・藍原柚子(あいはらゆず)、高校1年生。彼女は母親の再婚を機に女子校に転入することになりました。
ギャルの柚子は気合いをいれておしゃれをしていきますが、そこは校則が厳しいお嬢様学校。規則違反だと指摘された柚子は生徒会長に携帯を没収されてしまいます。
しかも周りは大人しそうな子ばかり。柚子はやっと自分と気が合いそうなはるみという友達ができ、彼女にこの学園について教えてもらいます。
彼女いわくこの学校に通うのは箱入り娘ばかりで、みな規則に縛られて生徒会長のような堅物になってしまうのだとか。
そんな環境に戸惑いつつも、とにかく恋をしたい柚子は担任のイケメン教師・雨宮に狙いを定め、彼にアドレスを聞きにいこうとします。
しかし柚子はその途中で雨宮が生徒会長に無理やりキスしているところを目撃してしまうのです。しかもその時、生徒会長と目が合い……。
慌てて帰宅した柚子でしたが、災難はまだ続きます。なんと、新しい父親の連れ子が学校の生徒会長・芽衣だったのです。
そこからふたりの共同生活が始まります。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
- 2014-03-18
本作の主人公のひとりが高校1年生の柚子。茶髪でスカートが短く、お嬢様学校では異分子ともいえる存在です。アニメ作品では竹達彩奈が声優を務めます。
そんな派手な見た目の彼女ですが、性格は極めて純情。今まで恋をしたことがなく、高校入学を機に、恋を始めたいと憧れています。
そして新しく家族になった同級生の芽衣とは義理の姉妹となります。柚子が立場上姉ということになりますが、性格的には彼女の方が幼いところがあるかもしれません。芽衣の大人っぽさに振り回されるうちに、どんどん惹かれていく彼女の初恋に注目です。
柚子も通う高校の理事長の孫であり、高校1年生ながらに生徒会長を務めている、芽衣。その美貌と頭の良さ、クールな性格に学園では憧れの対象であり恐れられる存在です。アニメ作品では津田美波が声優を務めます。
芽衣はそんな真面目な顔の裏に、ある秘密を抱えています。それは孤独ゆえに自暴自棄になっての行動なのですが、それによって彼女を好きになっていっていく柚子はどんどん振り回されてしまいます。
作品を通してかなり後にならないとデレないのですが、その瞬間は読者を全員惚れさせるほどの可愛さを感じさせるキャラです。
柚子の親友でありながらもその性格の良さからかなりの人気を誇っているのがはるみ、通称はるみんです。ステルスギャルという新たな分野?のキャラで、お嬢様学校で浮いてしまった者同士、柚子と仲良くなり、彼女に学園を案内してくれます。
アニメ作品では藤井ゆきよが声優を務めます。
そんなはるみんの人気の秘訣はスタイルの良さと、面倒見の良い性格。その巨乳で柚子を慰めることも。(変な意味ではありません)
また、ヒップホップが好きというTHEギャルなのですが、食事中に立つなと言ったり、実は成績が良かったりと、育ちの良さを感じさせます。
そんな育ちの良さは性格にも反映されるのか、柚子が落ち込んでいる時には親身になって話を聞いたり、時にはくすぐって笑わせたりと、とにかく優しいのです。
芽衣と柚子の関係は知らないようですが、ここまで優しいのなら早く教えてあげて、とも言いたくなってしまう超いい子です。
ツインテ、つるぺた、ツンデレという王道の3Tを制覇しているのが姫子。アニメ作品では久保ユリカが声優を務めます。
芽衣と幼馴染であり、生徒会でも副会長として彼女をサポートしています。その執着はかなりのもの。長年思いを温めてきたというだけあり、突然現れた柚子にあからさまに敵対心を向けてきます。
しかしそこは萌え役満をもつだけあり、どこか憎めない性格。ツンツンしているけれど芽衣へのデレ具合が可愛いキャラクターです。
本作で一番怖いかもしれないのが、中学生のまつりです。幼いころから、柚子のことをからかいながらも姉のように慕っており、再婚によって妹のポジションを奪ったとも言える芽衣を敵視しています。アニメ作品では井澤詩織が声優を務めます。
斜に構えた性格で、どこか社会をなめている彼女。しかもヤンデレという特性つきです。
人間関係を平気で壊そうとしたり、男性をその気にさせてお金をもらうという「バイト」をしていたりと、どこか危ういところがあります。
そんな彼女ですが、あるキャラに芽衣への行動を正され、そこから彼女に猛アプローチをすることになるのですが……。
芽衣と同じ生徒会の役員で、ボブの髪型と丸メガネという特徴から柚子から「メガネ先輩」と呼ばれているのが加代です。アニメ作品では葉山いくみが声優を務めます。
その性格は謙虚で、後輩である芽衣や姫子に対しても敬意を持って接します。そしてまったく校則を守らない柚子に姫子同様手を焼いているものの、エスカレーター式のこの学校に高校から入学してきた柚子とはるみを心配している、とても優しい性格です。
百合漫画で何と言っても重要なのが女の子たちの可愛さ。
見た目の可愛さだけでなく、性格や設定が魅力的でなければ感情移入ができません。
本作は表紙からもわかるように作画が超美麗。さらに、主人公の柚子はギャルっぽい見た目でありながらも実は純情。そんな柚子に対して、眉目秀麗な芽衣は経験豊富で大人な印象。表情に色気のある少女です。
そんなギャップが可愛い柚子とクールビューティの芽衣はだんだん互いに惹かれ合い……という胸キュン必至の設定です。
お風呂に入っているせいもありますが、頬を上気させて俯く姿には胸キュンです。
このシーンだけでもドキドキしてしまいますね。男性教師と嘘の恋愛をすることも、柚子にキスすることも何とも思わない彼女ですが、たまに切なげな表情を見せます。その顔もまた綺麗。
可愛い系と綺麗系、正反対のふたりがいることで、よりふたりのキャラが際立ちます。どちらも捨てがたい魅力を持った美しいキャラクターです。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
- 2014-11-18
本作の魅力のひとつは古き良き少女漫画のような、王道のドキドキ展開がスピーディーに味わえること。
柚子は学校で知り合った嫌な印象を持った女の子・芽衣と義理の家族になって同じ家に住むことになる。その日に無理やり芽衣からキスされて混乱しながらも、柚子は芽衣のの影のある表情が忘れらず、芽衣が気になり始める、というポイントを抑えた展開なのです。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
- 2015-07-18
頭を押さえつけ壁ドンスタイルでキスし、この後も多少強引にキスを続ける男。そして、それに応えてしまう芽衣。エッロいですね。
ちなみにそれを影から見ていた柚子は顔が真っ赤。可愛いです。
そしてその夜、柚子は芽衣に先生とのキスを見ちゃったと言いながら、自分の理想のキスについて語ります。そんなピュアな柚子を見て、芽衣は冷たい表情で彼女を布団に押し倒し、キス。その後こう言います。
はい、糸引きキス頂きました。素晴らしいです。
これは柚子のファーストキスなのですが、初めてだというのに芽衣の舌によって口をこじあけられてしまいます。さすが芽衣、手馴れたもんです。
この後もふたりで一緒にお風呂、生徒会室での柚子からの押し倒しなど、どんどんと過激度が増していきます。
上記のような芽衣との波乱の展開、学校の真面目すぎる雰囲気に戸惑い、と怒涛の展開にのみ込まれる柚子。
そんな大変ななかでも、芽衣が学園長の孫娘であること、そして自分も同じく孫になったことから言動に気をつけることに。しかしやはり彼女の性格は学園には合わず、ある柚子の行動をきっかけに芽衣は祖父のもとで暮らすよう言いつけられてしまいます。
祖父に言われるがままの芽衣に、柚子は本心を聞いて説得しようとしますが、その現場を祖父に見つかってしまいます。学園の空気を乱し、自分勝手な行動をしているととられた柚子はそのまま退学処分を言い渡されてしまい……。
1巻で早くも柚子が自分の気持ちに気づきます。まさに少女漫画的な急展開ですが、彼女は家族を大切したいという思いから、このまま姉妹の関係でいることを決断をします。
サブロウタの作画は切ない表情が秀逸なのですが、1巻から自分の気持ちに気づいた柚子が自分の気持ちに嘘はつけずに苦悩している様子が最高に萌えます。しかも初めての気持ちにブレーキがきかず……。
見どころ満載の第1巻、ぜひご覧ください。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
- 2015-07-18
柚子が芽衣への気持ちを自覚して、ある行動を起こしてしまうというスピード展開だった1巻。2巻ではふたりの百合展開は少し落ち着きますが、ここでライバル登場、恋愛漫画の王道の展開が繰り広げられます。
結局芽衣への気持ちが抑えきれず、理事長室でキスをしてしまった柚子。
ふたりが放課後理事長室で時間を過ごしていたということを知った、副会長のツインテ少女・桃木野姫子が柚子に詰め寄ります。ふたりの関係を尋ねる彼女に対し、逆に質問を仕返すと、姫子は10年来の友人であり、幼馴染だということが明かされます。
自分よりも芽衣と長い付き合いをしている姫子に複雑な感情を抱く柚子。更に、姫子からまさかの爆弾発言をされて……。
ライバル登場の三角関係。黒髪、ギャル、ツインテ少女と、本作は少々濃い目な設定のキャラクターも特徴ですね。
そんな三角関係にも目が離せませんが、今回の見所はやはり芽衣が柚子に心を開き始めたこと。芽衣の実父が登場したり、過去が明らかになったりと、謎多き彼女が持つ影の原因が明かされていきます。
そして芽衣にその差す影が再び彼女を暴走させることになります。しかしそんな芽衣に、意外にも柚子は毅然とした態度をとります。本当は夜も眠れぬほど芽衣を思いながらも、自暴自棄になった芽衣の誘いを、芽衣のためを思うが故に頑として断る柚子。なかなかの女前です。いざという時はこんな風に対応できる性格は柚子の魅力のひとつですね。
柚子のほうが攻められているようで、いざという時は芽衣よりしっかりしている。このコロコロと上下が反転するのも、『citrus』(シトラス)の魅力のひとつとなっています。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
2巻で確かに心を通わせた柚子と芽衣。ふたりは再びキスをします。しかし、いざ柚子がその意味を問うと、芽衣は意味なんてないし、これ以上の関係にはならない、と突き離すのです。
ショックを受ける柚子ですが、これはある意味進歩です。寂しいと誰彼構わずちょっかいを出していた芽衣が柚子にはそれをしないということは……。どんどんふたりの関係が深まっていきます。
そんな3巻ではまたまた新キャラが登場して四角関係に?しかもちょっと抜けたところのある姫子とは異なり、どこか陰のある水沢まつり。彼女の登場によって、シリアスな展開になります。
彼女は柚子を姉のように慕っており、柚子以外にはなかなか心を開きません。突然、戸籍上のことではあるものの、妹になった芽衣のことが気に入りません。
女同士、しかも義理の家族である芽衣との恋愛なんて報われないのだからやめるように柚子に訴えるまつり。更に彼女は芽衣に見せつけるように柚子にある行動をとって……。
主人公ふたりの展開も早かったですが、それぞれのライバルキャラの行動力も素晴らしく高く、読者を引っ張りまわします。少し重めの展開ですね。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
3巻で感謝の気持ちとして相手の望むことをすべきだと考えた芽衣は、自ら服のボタンに手をかけて柚子に近づきます。しかし、怖くなった柚子は彼女を拒んでしまうのです。
そこから気まずくなってしまったふたり。そのまま物語は修学旅行へと進みます。柚子は遅刻してしまい、みんなとは別の新幹線に乗り、そこでタチバナサラという少女と出会います。
彼女は東京である少女に一目惚れしたのだと、自身がセクシャルマイノリティであることを明かしました。柚子が堂々とそのことを言えるサラに驚いていると、好きになったら性別は関係ないと毅然として語るのでした。
そんな彼女に感化された柚子は、自分も片思いをしていること、しかし相手が近づいてきたら逆に怖くなってしまったことを打ち明けます。それを聞いて優しく「味方だよ」と言うサラ。
しかし実は彼女の好きな人とは芽衣のことで……。
それぞれのライバルキャラたちは気持ちにけじめをつけ、落ち着いてきましたが、ついに五角関係です。疑問はありませんが、やはり芽衣はモテますね。
そんな新キャラとの芽衣をめぐる展開も見所ですが、サラの双子の妹であるニナにも注目。単行本付属の小冊子上に掲載された物語ですが、彼女たちもまた禁断の関係になってしまいそうなのです。
さまざまなところで加速する濃密な展開から目が離せません!
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
4巻でまさかの新たなライバルが登場して危うい場面はあったものの、5巻でついにふたりは念願の恋人同士に!芽衣のデレ具合も可愛く、5巻は比較的安定的な雰囲気です。
しかし新しく登場したのはるみの姉・みつ子が展開にちょっとした波乱を残します。元生徒会長の彼女は今の芽衣よりもさらに独裁的に学園の管理をしていたそうで、それは教師陣たちも恐ろしく思っていたほど。
そんな彼女が柚子と芽衣、ふたりの絆を試すために、ある横暴とも言える行動を起こします……。
はるみは姉のみつ子が自分の思惑どおりに人を動かそうとする性格を嫌っています。そして今回は姉と柚子たちの騒動をきっかけに彼女の内面が丁寧に描かれます。あっけらかんとしているようで、実は色々と溜め込むタイプの彼女のいじらしさにハートを持ってかれた読者も多いのではないでしょうか。
この他にも恋愛感情ではないものの柚子に憧れを抱く野村寧音(のむらねね)の登場もあり、ますます賑やかになるストーリー。
それにしてもふたりがやっと付き合えた嬉しさが余りありますね。これから起こるいちゃいちゃ展開が楽しみです。
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
5巻では怒涛の生徒会長選挙があったものの、ふたりの関係は安定期に入っているのが見受けられました。しかし6巻はもっとすごい!ラブラブイチャイチャの幸せモード全開な内容です。
生徒会長選挙のあとから姉と仲良くやっていけそうだと言っていたはるみ。彼女の嬉しそうな様子を見て、柚子は自分もいいお姉ちゃんになるために頑張るぞ、と意気込みます。
ん?1ページ目から芽衣に激しいキスをかまして彼女から強制終了させられたのに、柚子はどこへ向かいたいのでしょうか?
そんな疑問も感じますが、とにかくお姉ちゃんとして芽衣ともっと仲良くなるためにラブラブデートのプランを立てます。
それは柚子にとって理想のデートで、非の打ち所がない完璧なもの。しかし濃厚なキスをしたあとから柚子は恥ずかしくて芽衣の顔を見られず、どう誘っていいのか悩んでしまうのです。
柚子は天然で暴走しがちなところが不安ですが、それも純粋が故のこと。こんなにかわいいと、思わず許してしまいますね。
何度も失敗しながらも、柚子はやっとデートに誘うことに成功するのですが、なんとOKした芽衣の手には気合いをいれてつくったパーフェクトマニュアル、つまりデートプランが握られており……。
このあとのふたりの展開が最高!やはり強気に攻める芽衣とそれに戸惑う柚子という構図がいちばん萌えますね。頑張った分だけ、そのプランが見つかるのを恥ずかしがる柚子が可愛すぎです。
それにしてもこの巻は本当に神。ラブラブしっぱなしのふたりをご堪能ください!
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
6巻が神巻だと言いましたが、いやはや7巻もすごい。自分の気持ちを自覚してく芽衣、どんどん大胆になっていくふたりの関係から目が離せなくなってしまいます。
6巻でのデートで、バイトをしまくってやっと買えたペアリングを渡せた柚子。しかしそのせいでテストの結果は散々。夏期講習に参加しなければなりません。
そこで出会ったのが白帆鈴蘭(しらほすずらん)。並外れた洞察力で相手のことをまるまる理解してしまうという人物です。しかしそんな彼女でも、芽衣だけはなかなか理解できず、興味を持っているのだとか。
それってもう、アレですよね、恋ですよね……。しかし他人のことは分かっても自分の気持ちには疎い彼女はそれに気づいていません。
しかし柚子といるときの芽衣の言動、表情を見て、自分の思っていた彼女とは違う、と驚く鈴蘭。それを彼女に指摘された時の芽衣の返答が、もう最高なのです。既刊のとあるセリフを回収するもので、どんどん女らしくなる芽衣の色気にやられてしまいます。
さらにこの巻は母親の目を盗んでいちゃいちゃしてきたり、ひとりでお風呂に入っている時に思い出して照れたり、浴衣姿で柚子におねだりしたり、ととにかく芽衣が可愛すぎる内容。
どんどん素直になっていく芽衣。育った家庭環境から押し殺していたようですが、本当の芽衣は甘えん坊なところがあるのでしょうね。
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- サブロウタ
- 出版日
8巻は過激な展開で始まり、過激な展開で終わります。冒頭からふたりのキスマークと歯型の話から始まるのですからびっくりです。
柚子のつけたキスマークに対し、なんと芽衣は歯型で応酬。まるで自分だけのものだとマーキングするかのような行動に、柚子は嬉しそう。このふたりのラブラブぶり……もう、本当に最高すぎます!
さて、今回のメインの展開はまつりが企画したキャンプです。何やら彼女が企んでいるような雰囲気を感じますが、気のせいでしょうか?
参加メンバーは柚子、芽衣、はるみ、みつ子、まつり、姫子、寧音、鈴蘭など、メンバー大集合。やはり何か起こるような気がしてなりません。
しかし柚子が芽衣を意識しすぎて外人のような対応になってしまったり、芽衣もまた柚子が好きだということでキャラがブレまくったりということはありましたが、何事も特に起こりはせず、夜がやってきます。
みんなが寝静まったあと、ふたりは何度もキスをします。芽衣は明日も早いから、と何とかやめようとするのですが……。
幸せ展開が飽和したあとの過激なふたりの様子にはやはり興奮してしまいます。今までのメンバーもほぼ総出演のキャンプということもあり、作品の結末も近いような気がします。
それにしても気になるのは、この夜ふたりが何をするのかですね!9巻が待ちきれません!
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
9巻は、もう、とにかく切ない。今まで様々なことを乗り越えてきたふたりに、ついに最大の障害が立ちはだかりました。
8巻から引き続き、柚子は一度も芽衣から好きだと言ってもらえていません。そして、芽衣は「好き」の一言をねだられ……。
しかし芽衣が言葉を振り絞って出そうとしているところに、まつりの怒声が聞こえてきます。
実は彼女は姫子と鈴蘭の会話から、この学校の名家のお嬢様たちは早くから婚約者を決められていることが当然で、芽衣もそのひとりだということを知ってしまったのです。
なぜ婚約者がいるのに、お遊び気分で柚子と付き合ったのか、別れを知っているのに、なぜ柚子の大事な指輪を受け取ったのか。まつりは今までの芽衣の行動すべてに怒っています。
そして大声を聞いて駆けつけた芽衣に、冷ややかな視線を投げつけるのでした……。
そろそろ卒業ということで、芽衣には婚約者と歩む道へと踏み出す必要が出てきました。そして彼女もそれを自覚しており、柚子に何度も「大事な話」をしようとします。
しかし柚子は不穏な空気を感じ取り、その続きを聞くことを拒否するのです。大事なことをうやむやにしたまま日々が過ぎていきますが、ある日のデートで、柚子が発した言葉をきっかけに、芽衣の抑えていた気持ちがあふれ出します。
ふたりの運命を決めることになったウェディングドレス試着のシーンは、今までふたりの恋を追いかけてきた読者なら胸が締め付けられるはず。
いつも感情を抑えながらも、柚子への静かな愛を湛えてきた芽衣ですが、9巻では彼女の激情が手紙で語られます。
切ない結末となってしまったふたりの関係。果たしてここから柚子はどうするのでしょうか?
- 著者
- サブロウタ
- 出版日
ハラハラドキドキの展開がスピーディーに進みながらも、丁寧な心理描写が際立つバランス感覚抜群の百合漫画『citrus』(シトラス)。ドキドキするような色っぽい描写も満載で、まさに「優等生」な作品です。ぜひ本編で王道百合漫画の魅力を堪能してみてください。