「それでも地球は動く」という言葉で有名なガリレオ・ガリレイ。ガリレオは後に古典力学の基礎を築いたアイザック・ニュートンにも大きな影響を与えました。本記事ではガリレオについて書かれた伝記、絵本、戯曲、ガリレオ本人の著作を紹介します。

1:名家の生まれだった
ガリレイ一族はトスカナ地方の旧家で、過去にはトスカナ共和国の行政長官も輩出したほどのエリート一家でした。一族にはガリレオと同名の医師がおり、フィレンツェ大学で医学の講義をしていたそうです。
2:発明家の側面もあった
彼は、振り子時計や通常の10〜20倍の精度の望遠鏡、軍事コンパスなど、数々の発明品を生み出しています。その画期的なアイテムは現代でも評価が高いものばかりです。
3:リュートが趣味だった
彼の父ヴィンチェンツィオは音楽家でした。そんな父から楽器を習っていたため、彼のリュート演奏の腕前はかなりのものだったといいます。
4:初めて土星の環を観測した
世界で初めて土星の環を観測したのがガリレオだといわれています。望遠鏡で天体を観測してから1年後、土星とその環を発見するに至りますが、当時はそれが何なのかわからず「土星には耳がある」と表現しました。
5:晩年には両目を失明していた
彼は望遠鏡で数々の天体を観測していましたが、実は若い頃から眼病に悩まされていました。失明してしまったのは73歳のとき。太陽を直接望遠鏡で見ていたことが原因ではないかとも言われていますが、実際には太陽像を紙に投影する「投影法」という方法で観測していたことも知られており、正確な理由は解明されていません。
6:内縁の妻がいた
彼は生涯独身を貫いていましたが、マリナ・ガンバという内縁の妻がいて、彼女とは12年の交際の間に2人の娘と1人の息子をもうけました。
7:指だけが博物館に展示してある
彼の右手中指が、イタリアのフィレンツェにある「ガリレオ博物館」に展示されています。この指は彼が亡くなって約100年後、熱烈な崇拝者によって切り取られたものです。望遠鏡を覗くために使っていたとされる親指・人さし指・中指の3本が切断され、中指だけが博物館に展示されることになりました。
8:お墓は教会にある
かつて教会と対立していたガリレオですが、現在はサンタ・クローチェ教会に眠っています。この教会には、彼以外にも『君主論』を記したマキャベリ、ルネサンス期の芸術家ミケランジェロなど多くの偉人のお墓が並んでいます。
9:1992年に無罪確定した
彼はコペルニクスの地動説を観測によって実証したため、教会から異端視され、宗教裁判によって有罪宣告されました。しかし、彼の死後から約350年の時を経て「ガリレオ事件調査委員会」が発足し、1992 年にカトリック教会の誤りが認められ彼は正式に無罪とされました。
本書は字が大きくイラストも豊富で、知識がない読者にとっても読みやすく作られています。
- 著者
- マイケル ホワイト
- 出版日
作品の中に、ガリレオが弟子に地動説の説得をするシーンや、地動説の世界観とキリスト教の世界観との関係について述べられているシーンがあります。当時の人々の世界観に地動説がどのように影響を及ぼしたのか、という観点からも、魅力的な場面が多くなっているのです。
- 著者
- ベルトルト ブレヒト
- 出版日
- 2013-01-10
絵本の所々には、ガリレオの地動説以外の重要な功績である「振り子の等時性」や「落体の法則」に対する記述、また彼とゆかりのある人々についても書かれています。様々なストーリーから、彼が何を大切にして物事に向き合ってきたのかを感じることができるでしょう。
- 著者
- ピーター シス
- 出版日
本書が書かれた時代は古典力学もまだないころで、世界の物体は地・火・水・空気で出来ていると言う四元素説が主流でした。そのような状況でガリレオは、どのように世界の構造を理解しようとしたのでしょうか。
- 著者
- ガリレオ ガリレイ
- 出版日
- 1959-08-25
ある日、ガリレオは、ひとりのオランダ人が、対象をずっと近くに見る事が出来る眼鏡を発明した、という事を耳にしました。ガリレオはその不思議な眼鏡の原理を見つけ出し、自ら対象が30倍に見える優れた眼鏡を発明します。
- 著者
- ガリレオ ガリレイ
- 出版日
- 1976-10-18
ガリレオは、今日の物理学に最も大きな貢献をしたといわれるアイザック・ニュートンよりも、80年ほど前に生まれました。この時代はまさに自然に対する物の見方が変わる過渡期だったのです。このような時代に生まれたガリレオについて学ぶ事は、ニュートンが生まれ古典力学が作り上げられるよりもっと前に、人々がどのように世界を眺めていたのかを知る事に繋がります。
今では常識とされていることも、当時の人々にとっては常識ではありません。ご紹介した本を読んで17世紀当時の人々の世界観をぜひ感じてください。