日本のベンチャーキャピタルを知る一冊
ベンチャー・キャピタリストになりたい人、日本のベンチャー・キャピタルを知りたい人、これから起業家を目指す人にとって入門書といえるでしょう。
日本のベンチャー・キャピタルについて、投資方法や、環境、外国と日本の違いなどが書かれていますが、コンパクトにまとめられていますので手引書としても使えます。
日本のベンチャー業界の批判ではなく、現実を冷静に解説しているので、業界を知りたい人にもおすすめします。
- 著者
- 神座 保彦
- 出版日
- 2005-10-07
日本のベンチャー・キャピタルをテーマにした類書は何冊も出版されていますが、この本は、日本のベンチャー・キャピタルの実際について、統計資料を使いながら理論と現実がバランスよく客観的に述べられています。
このため、ベンチャー・キャピタルの教科書として利用できます。現場からの赤裸々な報告というスタイルではありませんが、ベンチャー・キャピタルの概説を知ってみたい人にはぴったりの内容です。
包括的にベンチャー・キャピタルをつかんでみたい人、研究者、これから起業したい人にも、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
アメリカを代表するベンチャー・キャピタリストから学ぶ
この本にはアメリカのベンチャーキャピタル業界を代表する35人のインタビューがまとめられています。
例えば、アップル、ヤフーを育てあげたドン・バレンタイン、アメリカ屈指のベンチャーキャピタルを設立したユージーン・クライナーなど、日本でも著名なキャピタリストも入っています。
シリコンバレーのみならず全米のさまざまな地域のベンチャー投資に関わる35人の本音が、それぞれの人生とともに語られています。
- 著者
- ウダヤン グプタ
- 出版日
全体で569ページあり厚い本に入ると思いますが、この一冊を読めばアメリカのベンチャーキャピタル業界の変遷を理解できるのではないでしょうか。
マイクロソフト、ヒューレッドパッカード、アップル、ヤフー……、いずれも最初はベンチャー企業としてスタートし手巨大企業に発展しました。
色々な職業の人がキャピタリストになっていく過程や、何を考えながら投資をしていたのかなど、ベンチャー企業との軌跡を読み解くことができるとともに、こういった視点の本が、日本にはなかなか無いことも、魅力の一つです。
日本とアメリカでは社会基盤や企業文化は異なるのですが、企業の育成という視点で考えみたいという人に、体験から発せられた言葉は、きっと指針になるでしょう。
広くビジネスに興味がある人にはぜひ読んでほしい、そんな本です。
リアルストーリーから失敗体験を学ぶ一冊
この本の著者は、アメリカの一流女性ベンチャー・キャピタリスト、ルーサン・クィンドレン氏です。
ベンチャー・キャピタリストは、数多くの起業家のアイデアのなかから、プロとしての選択眼を用いて投資対象を決定し、その後も起業家に戦略指示を行う、精神的なアドバイザーになるなど、対象価値を高めるために、実に幅広い活躍をしています。
本物のキャピタリストがリアルな視線で現実をとらえた一冊です。
- 著者
- ルーサン クィンドレン
- 出版日
マイクロソフト社など多くのベンチャー企業にかかわり、一流のベンチャー・キャピタリストとして活躍してきた著者が、成功例だけでなく、失敗例もあげながら、厳しいビジネスの現場での事例をもとにその分析を行っています。
この本を読めば、アメリカのベンチャー業界の厳しさを実感できるとともに、アイデアをビジネスに結びつける、ダイナミックなメカニズムを知ることもできます。
未来はどうなるのか、ベンチャー・キャピタリストには、真に利益を生み出す企業になれるのかを見抜く力が必要です。
「ハンズオン型(経営参加型)の投資家がいないから日本ではベンチャー企業が育たない」という意見があるようですが、企業の育成を考える人にとって、きっと参考になるおすすめの一冊です。