2017年に55周年を迎えるタツノコプロの企画のひとつ「Infini-T Force」。漫画版とアニメ版それぞれ異なる面白さがあり、かつてのヒーローを知る人たちに特に刺さる作品です。今回は漫画版の魅力をご紹介!ネタバレありなのでご注意を。

- 著者
- ["タツノコプロ", "小太刀右京(チーム・バレルロール)", "江尻立真"]
- 出版日
- 2016-04-05
2017年にアニメ制作会社のタツノコプロが55周年を迎えることを記念した企画のひとつが「Infini-T Force(インフィニティフォース)」です。漫画版『Infini-T Force 未来の描線』と、フル3DCGアニメ版『Infini-T Force』があり、ほぼ同じタイトルではあるものの、別ストーリーになるそう。変身前のキャラクターは別人になっていて、他にもどんな違いがあるのかが楽しみな作品となっています。
本作の魅力は1970年代の少年たちを熱中させたタツノコヒーローたちが現代にやってくるという点です。少し年をとった彼らは慣れない「未来」の日本にとまどい、どうにか順応しようとします。そのドタバタ感、そして分かりやすい悪の存在がいなくなったことで情けない姿をさらす様子はつい笑えてしまうもの。
しかし情けないところがあってもやはり彼らはヒーロー。現代で正義とはどうあるべきかということを真剣に考え、行動していきます。その様子はかつてのハツラツとした姿ではないものの、より現実的で心に迫るかっこよさがあるのです。
ある日、主人公の界堂笑(かいどうえみ)に怪しげな配達員から不思議な小包が届きます。その男はエミがいなくなった後、こうつぶやきます。
「さて貴女がどんな未来を描くのか…
心より楽しみにしていますよ…」
(『Infini-T Force(インフィニティフォース)未来の描線』より引用)
弁当と間違えて学校にその小包を持ってきてしまったエミはそこで開けてみることにします。送り主も品物も書いていない箱を開けると、中には1本の鉛筆が入っていました。
そこには「ポシビリティペンシル」という商品名と、「あなたの望みなんでも叶えます」という説明があるだけ。冗談半分に友人と願いが叶うならどうするかという話をしながら、エミは弁当がここにあればなぁ、とその絵を書きます。
すると机の横には忘れてきたはずの弁当があるのです。そのあと、仕事で忙しくしている父からのプレゼントだと思っていたエミは彼に確認をとりますが、知らないとのこと。
不思議なこの鉛筆について考えている時、エミはたまたま入ったコンビニで強盗にあってしまいます。そして人質に取られる彼女。地面に押さえつけられた時に、ひとりでに持っていた鉛筆を握る手が動き出します。
彼女が描き上げたのは、ヒーロー・ガッチャマン。
そして呆然としているエミの前に現れたのは本物のガッチャマン(ただし少しお年を召した)で……!?
- 著者
- ["タツノコプロ", "小太刀 右京(チーム・バレルロール)", "江尻 立真"]
- 出版日
- 2016-10-05
そんな身近で情けない姿をさらすことも多いヒーローたちですが、やはり戦闘シーンはかっこいいもの。一般人の悪人ですと手刀一発で片付け、巨大な敵も必殺技でぶちのめします。
そのシーンは迫力満点。画面いっぱいに立ち回り、派手なアクションを見せつけてきます。かっこ悪いところがあってもやはりヒーローなのです。
誰がエミにこの鉛筆を渡したのか、そしてなぜこの鉛筆は彼女しか使えないのかなどストーリーの謎とともに、手に汗握るアクションシーンを楽しんでみてください。
本作は綺麗な絵柄も特徴的。主人公・エミがヒロインのポジションらしく、半裸だったり水着姿だったりとサービスシーンも満載です。
そしてヒーローは女性がかっこいいと思うような爽やかさがあります。ガッチャマンはオヤジになったとはいえヒゲの似合うダンディなおじさまになっており、多少うるさくても許せるイケメンオーラがあります。
また、ポリマーは悪を倒すという強くてまっすぐな男気がありますし、キャシャーンは麗しの美少年という趣。それぞれにかっこいい特徴があり、うまくキャラ立ちがなされています。
男女ともに楽しめるキャラに作り上げているところはさすがタツノコプロ。そして作画の上手さが感じられます。
- 著者
- タツノコプロ (著), 小太刀右京(チームバレルロール) (著), 江尻 立真 (著)
- 出版日