平安時代は、雅やかで華やかな時代。憧れを抱く人も多いでしょう。反面、政権争いが激化したこともあり、意外と内面はドロドロしているところもあります。ここでは、平安時代を題材にした、恋愛漫画5作品をご紹介。勉強にもなり、手軽に楽しめる物語ばかりです。

明朗で活発、聡明な頭脳を持つ瑠璃は、内大臣家の姫君ながら、独身主義を貫く少女。母親を早くに亡くし、その喪が明けぬうちから再婚した父に幻滅し、結婚に夢を見なくなりました。そんな瑠璃ですが、幼少のころ吉野で出会った少年が忘れられず、実は初恋を拗らせています。
- 著者
- 山内 直実
- 出版日
成績優秀、容姿端麗と、非の打ち所のない国重葉月。非常にモテる葉月でしたが、どんな美女の告白でも断るなど、女性には少々つれない態度をとっています。そのせいか、女性嫌い、遊んでいるなど、様々な噂が。実際は、女性に触れてしまうと震えが止まらなくなるという特異体質を持っており、周囲に知られまいと、ひた隠しにしているのでした。
- 著者
- 嶋木 あこ
- 出版日
- 2002-08-23
修学旅行で奈良に行った佐藤武清は、祖父の忘れ物を取りに行く、と真言密教の聖地である高野山へ向かいます。山中に入った武清は、大量の動物の骨を発見。そこで、一つの言葉を繰り返し呟く少女を見つけます。彼女は遠い先祖である西行が残したもの。西行が山奥に打ち捨てたと言われている、異形の存在でした。
- 著者
- 出版日
- 2014-01-17
『超訳百人一首 うた恋い。』は、「百人一首」を外来語などを交え、分かりやすく現代語に訳した作品。詠み人を主人公に据え、歌が詠まれたときの状況や心理を描いています。「百人一首」には、実に43句もの恋の歌が収録されており、本作も恋の歌が中心。当時の文化とともに、いつ何時も変わらぬ、人々の複雑な恋心を知ることができます。
- 著者
- 杉田 圭
- 出版日
- 2010-08-03
「源氏物語」は、全54帖からなる物語ですが、本作はそのすべてを漫画化。しかし、光源氏の両親である桐壺帝と桐壺更衣との馴れ初めなど、原作にはないエピソードも描かれました。原作では1文で終わっているところにオリジナルエピソードを追加することで、物語により一層の厚みが生まれます。オリジナルエピソードは漫画としての面白さを追求した結果。本作は「源氏物語」を楽しく知ることができる創意工夫が、随所でなされていることを感じることも出来ます。
- 著者
- 大和 和紀
- 出版日
- 2008-04-25
「むかし、おとこありけり」
古典の授業でおなじみの、このフレーズ。その向こうにどんな物語があったのか、もう一度読んでみませんか?
「おとこ」とは在原業平であるというのが通説ですが、作者独自の解釈で業平の恋多き一生をつづった作品になっています。
- 著者
- 木原 敏江
- 出版日
- 2011-10-19
読み継がれるうちにいろいろな物語が混ざってしまったとされている『伊勢物語』の中から、有名な「筒井筒」をはじめとした5つの物語を厳選。
それにしても業平の恋ときたら、冒頭から高貴な姫を盗み出し、幼なじみとも結ばれ、清浄であらねばならない伊勢神宮の斎宮にまで手を出してしまうという……、なんとも情熱的というか、うらやましいくらい自分に正直な生き方ですね。
平安時代は現代とは生活様式や恋愛観、社会的価値観も大きく異なります。しかし、恋心に翻弄されるところは、今も昔も変わりません。恋の切なさに共感しながら、学ぶことも出来る作品ばかり、息抜きにも、学問の入り口としてもおすすめです。