5位:友達の皮を被った嘘つきは誰だ?
友達思いの片桐友一(かたぎりゆういち)、学年トップで秀才の美笠天智(みかさてんじ)、正義感の強い沢良宜志法(さわらぎしほ)、ムードメーカーの四部誠(しべまこと)、気弱なオタク系女子心木ゆとり(こころぎゆとり)。このクラスメイトの5人は仲の良い友達グループです。
ある日、クラスで集金していた修学旅行費200万円が紛失したことで物語は始まります。5人は拉致され、「トモダチゲーム」と称する謎のゲームに参加させられてしまいました。200万円はその参加費で、5人のうち誰かが2000万円もの借金を背負っており、その借金を帳消しにするためにゲームに参加している、と運営から説明されます。
5人の友情が本物なら、簡単にクリアしてしまえるトモダチゲームの開始です。
- 著者
- 佐藤 友生
- 出版日
- 2014-04-09
本作は2014年から「別冊少年マガジン」で連載中の山口ミコト原作、佐藤友生作画の作品です。
わけもわからず謎のゲームに参加せざるを得なくなった少年少女達。本当に固く友情で結ばれているのなら、難なく突破出来る問題ばかり、とゲームのルールが語られます。友人の莫大な借金のために、一致協力してクリアを目指す……。
しかし、そこでまず最初の疑問が出てきます。本当に友人だと思っているなら、何も告げずに、拉致を行うような連中のゲームに巻き込むものでしょうか? それを躊躇せずに行うのなら、それは友人と呼べるのでしょうか? 疑念が疑念を呼び、僅かな違和感が疑心暗鬼を生み、人間不信に陥っていきます。
「この中に“裏切り者”なんかいるわけない。俺はみんなを信じてる」(『トモダチゲーム』より引用)
誰かの借金、と運営は言いました。それに対して、借金を負っているのが誰か詮索すべきではない、と真っ先に言い出したのは志法。誰にも相談することも出来ず、しかし苦慮した結果がこうなのだろうと。けれど、こんな大事なことに、事情も聞かずにいるのが本当の友達というものでしょうか?
5人の友情を試すゲーム。簡単なはずだったそのゲームは、誰かの裏切りよってどんどん悪化していきます。泥沼にはまり込んでいく人間関係。各々が抱え込んだ心の闇が曝露される時、それでも友情を失わずにいられるでしょうか。
果たしてゲームの行方は? 借金2000万円はどうなるのでしょうか?
『トモダチゲーム』については
<漫画『トモダチゲーム』の魅力を全巻ネタバレ紹介!【〜最新12巻】>の記事で紹介しています。気になる方はぜひご覧ください。
4位:金なし。頭脳なし。――運あり。
ナナオこと鴨次七男(かもつぐななお)は、ギャンブラー気取りでその日暮らしに近い生活を送るろくでなし。
ある日、偶然見付けた500円玉で買ったスクラッチくじが200万円もの大金に大化けし、ナナオは有頂天になっていました。その晩に出会った謎の女アゲハに導かれ、ナナオは巨額のギャンブルに挑むことになります。今日の運ならどんな大勝負でも勝てると踏んで。
ところがそれが運の尽き。幸運に目を付けられたナナオは、灰澤という男によって、いくつもの危険なゲームに参加させられます。
「俺は神を信じる!! 都合のいいときだけ!!」(『ラッキーマイン』より引用)
- 著者
- 鈴木 マサカズ
- 出版日
- 2008-10-23
本作は2008年から「モーニング」で連載されていた鈴木マサカズの作品。
ギャンブルとは言うまでもなく、勝負に対して金銭を賭けるものです。勝負の種類にもよりますが、実力差の出ない勝負で勝ち続けるには、なんらかのからくりが必要となります。例えばイカサマ。ギャンブルを題材にした作品には、いかに相手を出し抜き、いかにバレずにイカサマを仕掛けるかに焦点を置いたものも多いです。
本作は違います。ナナオはどうしようもないろくでなしで、才能の欠片もないアラサー男。彼にあるのは運と、運を信じて乗っかる度胸だけです。奸計張り巡らすギャンブル漫画において、非常に珍しいほとんど小細工なしの運勝負。
物語のキーとなるのが「ラッキーマイン」という存在。「幸運な鉱山」と訳され、それを持つ人物には溢れるほどの幸運が集まるそうです。
ラッキーマインは幸運をもたらす奇跡ですが、ラッキーマインの持ち主が幸運とは限りません。金の鉱脈は誰かに採掘されることで初めて金を産出します。ラッキーマインも同様、幸運の恩恵を受けるのは持ち主ではなく、鉱脈を探り当てた人間。そして金鉱は、金が出なくなるまで掘り尽くされる運命……。
命を賭けた危険なギャンブルに投入されるナナオ。彼を使う灰澤には、何か思うところがあるようです。果たしてラッキーマインは実在するのでしょうか? そして幸運男、ナナオの運命は?
3位:天才小学生ギャンブラー現る!
20XX年、日本で賭博行為が全面的に解禁されました。年齢制限なしの、イカサマを除いた全ての賭博が合法化。
そんなギャンブル大国と化した日本で暮らす小学生、京本マサル。彼の消えた父親、京本暁(きょうもとあきら)は一流のギャンブラーでしたが、過去に大勝負に負けて以来消息不明となっていました。そこへ、プロとの勝負で80万円負けたという同級生がマサルを頼って来ました。同級生を助けるため、そして消えた父を探すために、マサルはプロの世界へ身を投じていきます。
- 著者
- 鹿賀 ミツル
- 出版日
- 2007-07-18
本作は2007年から「週刊少年サンデー」で連載されていた鹿賀ミツルの作品。完結後、「近代麻雀」誌上で成長した主人公の活躍を描く続編的麻雀漫画『GAMBLER! -勝負師-』も発表されました。
少年漫画でギャンブルを題材にすることもそうですが、小学生の主人公が合法的に賭博を行うというとんでもない設定。ここまで突き抜けていると、ことの良し悪しを超越したファンタジーになってしまっています。
特殊ルールやオリジナルのギャンブルは出てこず、スタンダードなギャンブルが幅広く登場するので、読みやすいことも合わせてギャンブル漫画の入門用としてちょうど良いかも知れません。
ギャンブラーの血がそうさせるのか、マサルの才能はプロの世界で存分に発揮されます。普段は明るいマサルが、真剣勝負となると人が変わったようになり、場の「流れ」や「ツキ」を読み取って数々の強敵と渡り合います。
「どんな相手でも、どんな時でも……必ずチャンスはあると思う!!」(『ギャンブルッ!』より引用)
マサルは厳しい勝負の世界で生き延び、無事に父親を見付けることが出来るのでしょうか。