コートの中ではどんなことでも起こる!『テニスの王子様』
テニスの名門校、青春学園(青学)中等部に入学した越前リョーマ。日本では無名の選手ですが、アメリカ各州のテニスジュニア大会で4連続優勝を果たした実力者です。そしてまた彼は、日本テニス界を変えるとまで言われた名プレイヤー、越前南次郎の息子でもありました。
父を越えるためにテニスを続けてきたリョーマは、青学テニス部に入部したことで、学校の仲間や他校のライバルと切磋琢磨し、変化と成長を遂げていきます。
- 著者
- ["許斐 剛"]
- 出版日
本作は1999年から「週刊少年ジャンプ」で連載されていた許斐剛の作品。
スポーツ漫画、テニス漫画と言うより、テニスを用いた超人格闘技漫画と言った方が近いかも知れません。試合形式はテニス、舞台はテニスコート。ルールもテニスに準じますが、その試合内容はテニスのような別物の何か。
連載当初こそ、奇抜なテクニックの飛び交うテニスで通用しましたが、連載が続くにつれて、現実のテニスとはどんどんかけ離れたものに変化していきました。
リョーマをはじめ、登場する強豪プレイヤーはそれぞれ独自の技を持っています。全て挙げるとキリがありませんが、バウンドしない打ち返せないショットや、ボールを真っ二つにする技、受けた相手を骨折させる技など、致死力を備えたまさに必殺技の数々。打ったボールが速すぎて引火したり、会場が砕け散ったりすることもあって、もうやりたい放題です。
ここまで来ると、本作でもはやテニス云々を論じる意味はありません。これはテニスなどではなく、「『テニスの王子様』のテニス」という未知のスポーツ。次にどんな展開が待っているのか、どれほど予想と本来のテニスの枠を飛び越えてくるのかを、座視して楽しみに待ちわびる他ありません。
技を極めて、目指せ全国!『黒子のバスケ』
創設2年目ながら全国を狙う誠凛(せいりん)高校バスケットボール部。そこに期待の新人2名が入ってきます。1人はアメリカからの帰国子女、計り知れない潜在能力を秘めた火神大我(かがみたいが)。もう1人は、中学バスケの超強豪校、帝光中学バスケ部出身で存在感の薄い黒子テツヤです。
黒子の世代の帝光中学は無敗を誇り、天才的なレギュラー5人は「キセキの世代」と呼ばれていました。実はそこに、キセキの世代のレギュラーに紛れて、誰にも気付れずにボールを操るパス回しの天才がいたのです。その「幻の6人目」こそが、黒子。誠凛高校バスケ部は、各地に散らばったキセキの世代と鎬を削り、全国制覇を目指します。
- 著者
- 藤巻 忠俊
- 出版日
- 2009-04-03
本作は2009年から「週刊少年ジャンプ」で連載されていた藤巻忠俊の作品。
バスケ漫画として有名なのは『SLAM DUNK』ですが、本作はそれ以来久々にヒットしたジャンプバスケ漫画です。『SLAM DUNK』が写実的とも言える展開だったのに対して、『黒子のバスケ』は少年漫画らしい派手な展開が魅力です。その本作の特徴を一言で言えば、特殊能力。
特殊能力とは言っても、現実的にあり得ない、物理法則を完全に無視したような技は登場しません。練習を積み、試行回数を繰り返せば一応再現可能ではあります。バスケの本場アメリカのNBAスター選手、それも限られた一握りの選手が狙っても出来るか出来ないか、というレベルですが……。
例えば主人公黒子が得意とするのが「視線誘導」。自分以外のプレイヤーに注目を集めさせることで存在感を消し、敵のマークを外します。フェイントの応用みたいなものでしょうか。
他には相手の動き、癖を再現する「模倣」。阻止不能の「超長距離シュート」。未来予知にも似た「先読み反応」など。
各校に散らばったキセキの世代と、それに感化された強豪選手達。まさに群雄割拠。劇的な試合が繰り広げられ、超高校級のスーパープレイが目白押しです。
世界に羽ばたく夢の翼!『キャプテン翼』
南葛市、南葛小学校に転校してきたサッカー少年の大空翼。ちょうどその頃、南葛小サッカークラブは同市にある修哲小学校とグラウンドの使用権で揉めている最中でした。翼は渦中の修哲小キーパー、若林源三と出会い、勝負することに……。
翼は元ブラジル代表ロベルト本郷の指導を受け、チームメイトや日本全国の強豪対戦相手と競い、やがて名前の通り世界へ羽ばたいていくことになります。
- 著者
- 高橋 陽一
- 出版日
本作は1981年から「週刊少年ジャンプ」に連載されていた高橋陽一の作品。完結後も、現在まで断続的に続編が発表されています。
当時はまだプロリーグもなく、マイナースポーツだったサッカー。「ボールは友達」をキャッチコピーにして、アニメ化を機に日本でサッカーブームを巻き起こした伝説的漫画です。従来のスポ根漫画とは異なり、つらく厳しい修行に耐える展開ではなく、楽しく練習してライバル達と熱く燃える試合が描かれました。
繰り返しになりますが、当時サッカーは競技としても漫画の題材としても不人気でした。そこで作者が工夫したのは、画作りや展開におけるスーパープレイの数々。ド迫力の必殺技で読者の心をがっちりキャッチしたのです。
オーバーヘッドキックはまだ可能な方ですが、ドライブシュートや、2人同時にキックするツインシュートを決めるとなると、かなり無理があります。翼の中学生編のライバル、立花兄弟の放つ連携技、スカイラブハリケーンに至っては、現実的に不可能な荒唐無稽のシュートです。
しかし、その派手な無数の技がサッカー少年を魅了しました。その力強い面白さは日本を飛び越え、世界的な人気にまでなっています。現在、一線級でプレイしている国内外の有名サッカー選手の中にも、本作のファンは少なくありません。
言わば本作は、サッカー少年の夢の原点と言えるでしょう。