初めまして。結城洋平です。記憶について少し。楽しかったこと、あの時の良い匂い、美味しかった料理。すべて覚えていられたら、どんなに幸せだろうか、なんて思います。逆に、酔っ払った際の失態の数々。早く忘れてしまいたいです。そんな自分の記憶力に不甲斐なさを感じたのは、つい先日のことです。 自分の知識欲、何かインプットしたい衝動に駆られるエネルギーの源は大抵、何かのコンプレックスから始まります。

これぞ活字ドキュメンタリーサクセスストーリー。文字通り一人の青年が1年で全米の記憶力チャンピオンになるまでの道のりを描いた物語なのだが、ただの物語ではない。本を読んでこんなにワクワクすることはまず無い。スポーツ競技や武道、アクションなど身体を動かす分野のサクセスストーリーは多い。自分もそんなストーリーは大好きだ。恐らく目に見えている現象として、イメージとして、攻防や勝ち負けがはっきりし、「成功」を感じやすいからだ。
- 著者
- ジョシュア・フォア
- 出版日
- 2011-07-29
- 著者
- ドミニク・オブライエン
- 出版日
- 2012-07-02
- 著者
- ["ゴードン ベル", "ジム ゲメル"]
- 出版日
ワクワクすることが好きだ。もの凄くワクワクする本だった。記憶力の向上を目的として本を購入した当時の自分は、その方法が載っている、いわゆるHow To本を求めていた。これらの本はそんな小手先のことではなく、もっと根本的なことを教えてくれた。
現代では携帯電話、パソコン、インターネットといった記録する術、記憶させる術はたくさんである。しかしそのどれもは、記録をしているだけで、記憶はしていない。人がすることは、その情報がどこにあるかを記憶しているだけ。それゆえに、「情報」を覚えていなかったり、理解していない。
幼い頃、「これからの時代は、情報“そのもの”を知っているよりも、その情報がどこにあるかを知ってる人が強い時代になる」と言われたことがある。ずっと心に残っていた。そうなのかな?と。今の時代、どこに情報があるか知っている人の方が強い。しかし一方で、どんな情報なのか深く知っている人の方が魅力的だ。