普段はお嬢様学校に通う深窓の令嬢、夜は暴走族の特攻隊長というふたつの顔を持つ女子高生を描いた『特攻!アルテミス』。古き良き漫画の魅力があります。今回はそんな本作の魅力をご紹介!ネタバレを含みますのでご注意ください。

- 著者
- 森 左智
- 出版日
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ここまで恵美を始めとした女性キャラクターに焦点を当ててきましたが、実は『特攻!アルテミス』にも魅力的な男性のキャラクターがたくさんいます。
1番の人気を誇るのは、多摩地区最大の暴走族集団・紅連曾のリーダーを務める桃生河鳶生(ものうが とびお)。最強の男だけが手にする事の出来る「Eの伝説の証」の後継者で、わずか16歳にして多摩地区で最も恐れられている最強のヤンキーです。信じられない程の強さを持ち合わせ、対立していた暴走族集団「ベラドンナ」をほぼ1人で一掃しました。また彼は持ち前の甘いマスクで女性から人気を誇り、気が強く恋愛とは少し遠いように思える恵美ですら彼に思いを寄せていました。
前述の杵島もとても人気の高いキャラクターです。物語の冒頭では悪役として登場する杵島ですが、物語が進むにつれアルテミスの強い味方として抗争に加わりました。恵美に思いを寄せる彼は桃生河を常にライバル視しており、たびたび戦いを挑むものの、やはり最強の相手に歯が立ちません。最強で完璧な桃生河に比べると、少々泥臭く映ってしまう杵島ですが、どうしても恵美を諦めることが出来ない姿に強く胸を打たれます。恵美や杵島達の恋愛模様にも注目です。
ここで紹介した2人以外にも、まだまだ多くの男性キャラクターが登場します。男気溢れる彼らの魅力をぜひ味わってみてください。月姫への熱い思いがこもった言葉や、女として強く生きる恵美の言葉など、漫画『特攻!アルテミス』では多くの名言が登場します。
今回はその中から選りすぐって、3つの名言を紹介します。ネタバレ込みなのでご注意ください!主人公恵美の月姫(アルテミス)に対する熱い思いが感じられる名言。恵美はお嬢様として家のため、琴や茶道といった習いごとに加え、優秀な成績を残さなければならないという窮屈な生活を強いられています。
そんな彼女にとって月姫は唯一自分らしく生きることができる、かけがえのない場所。月姫の仲間が危険にさらされていると知り、助けに駆けつける恵美の言葉から、彼女がどれだけ仲間を大切にしているのかを感じることができます。初代総長の宗方流音は、恵美の師匠のような存在です。型にはまって生きている自分を変えたいと思い、月姫へ仲間入りした恵美ですが、殴り合いなどしたことがあるはずなく、喧嘩に負け続ける毎日が続いていました。喧嘩を挑むものの、人を殴る事が出来ない恵美に総長が喝を入れます。
どこにいたって人間は同じだッ!!
自分(てめえ)を守るために戦うッ!!
牙がなくちゃ生きてけねェんだよッ!!
終わりたくなきゃ死ぬ気で嚙みつけッッ!! (『特攻!アルテミス』1巻より引用)
この言葉を受けて踏ん切りがついたのか、恵美は覚悟を持って喧嘩へと挑むようになりました。そして彼女は自分の殻を破り、二代目の総長へと成長していきます。恵美に向けられた言葉ではあるものの、何事にも覚悟を持って死ぬ気で挑めという、読者へのメッセージのようにも思えます。
族の総長として一仕事終えた後、才色兼備のお嬢様へと戻る恵美。特攻服を脱いだ彼女は、お嬢様のようなフリルのついたパジャマに着替え、ふわふわのベッドで眠りにつきます。「すう…」と寝息をたてて眠るその顔からは、暴走族であることなど微塵も感じさせません。
自分の本当の居場所は月姫であると感じながらも、お嬢様としての生活もしっかりとこなす恵美。昼と夜でまったく違う2つの顔を持つ彼女ですが、どちらの彼女もとても魅力的な女性です。
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