男子高生×駄菓子
最初に紹介するのは、駄菓子と夏休みの雰囲気がどこか懐かしい『だがしかし』。駄菓子屋の1人息子・ココノツが、大手菓子会社の社長令嬢・ほたる達とくり広げる駄菓子コメディです。
毎話毎話、懐かしの駄菓子が登場するのが今作の最大の特徴。あの頃と変わらない姿で売っている駄菓子から最近の駄菓子まで、そのうんちくの幅はとっても広くて、そうだったのか! と思わされることもしばしば。個人的に懐かしすぎて悶えたのは、「プチプチうらない」というチョコレートでしょうか。小学生の頃によくプチプチしてました。今でも売ってるとは思いもよらず。物語の季節は夏休み。駄菓子というアイテムも相まって、ノスタルジックな空気が徐々に濃くなってくる雰囲気も楽しめます。懐かしい気持ちを思い出させてくれる1作です。
- 著者
- コトヤマ
- 出版日
- 2014-09-18
男子高生×放課後の河原
次に紹介するのは、放課後の河原が舞台の『セトウツミ』。男子高生2人がただしゃべっているだけなのになぜか面白い。タイトルの『セトウツミ』は、主人公の瀬戸と内海の2人の苗字からです。
この作品、全話通して、瀬戸と内海が河原でしゃべっているだけです。関西弁でひたすらしゃべっているだけ。なのに構成がとっても巧みで、毎話毎話オチではクスりと笑えます。漫才とか会話劇とか、そういう台詞だけで見せるお話をマンガでやってのけてるんですね。小説を書いている身としては、河原でババ抜きしてるだけなのにそういう方向にもってくのか! みたいな感じで面白いを通り越して目からウロコです。顔も名前も左右対称である田中真二くんとか、バルーンアーティストのピエロ・バルーンさんとか、個性の強烈な脇役が多くて飽きさせないのも嬉しいですね。
- 著者
- 此元 和津也
- 出版日
- 2013-12-06
男子高生×潔癖症
今度は、同じ放課後でも部活を中心に描いた『潔癖男子!青山くん』。サッカー部のエースが主人公です。青山くんはサッカー日本代表にも選ばれるサッカー部のエース。カッコよくてファンもとっても多いのですが、タイトルのとおり極度の潔癖症。ヘディングやタックルなど、体が汚れるプレイをとことん嫌います。手を使わなくていいからサッカーを始めた、という理由はさすがです。「敵に触れられないように距離を保つプレイ」みたいな解説が真面目にされてて笑えます。
私は運動部にいたことなどなく、サッカー部ものとかどうかなと最初は思っていたのですが、ふわっとした雰囲気なのでサクサク読めました。潔癖ゆえに人と距離を取っているようで、実は仲間思いだったりもする青山くんが微妙にかわいいのもポイントです。
- 著者
- 坂本 拓
- 出版日
- 2015-01-19